2001年5月8日、青森県弘前市にある消費者金融「武富士」にて強盗放火事件が発生
この火災で武富士従業員5名が焼死、4名がやけどなどの重傷を負った。
犯人はタクシー運転手・小林光弘(当時43)
【犯行動機】
仕事ぶりは真面目な小林だったが、競輪にはまっていた。
1995年、自宅購入を購入し、住宅資金として1700万程ローンを組む。
それから2年後の1997年、自身の仲人の女性より金を貸してほしいと依頼され、絶対返すという仲人の言葉を信じ、消費者金融各社から計200万円を借金した。小林の妻も消費者金融から50万円を借り仲人に貸していた。
これと並行をし、大好きな競輪に会社から借金してはつぎ込む。
増収を見込み軽貨宅配の仕事を始めるが、業務委託という形式だったため、自身で運転資金を用意する必要があり、更に借金をする。
運が悪いことに金を貸していた仲人は青森署から指名手配をされていた詐欺師で、岩手にて一家心中をしていた。そのため、借りていた借金は小林が背負うことになる。
住宅ローン、騙され仲人の為に借りた借金、競輪による借金とどんどん膨れ上がった借金に小林は首が回らなくなる。
借金返済のために強盗を決意する。
【犯行当日】
5月8日午前、青いつなぎを着た小林がビル3階の武富士弘前支店に押し入る。小林は出入り口からカウンターの内側に向かって、金属製の缶に入ったガソリンを主成分とした混合油をまいた。撒き終えると、小林は「金を出せ出さねば火をつけるぞ」と津軽弁で脅迫、支店長が「今、男が来て火を付けるところだ」と110番通報。110番通報されたことに小林は激昂し火を放った。火は勢いよく燃え盛り、逃げ道を猛烈な炎が塞ぎ、被害者達は逃げることができなくなった。
支店内の金庫には1000万円が入っていたが、小林は予想以上に火の勢いが強かったため、何も盗らずに逃走。また逃走時追ってこられるのを恐れ、途中階段の踊り場にも新聞紙で放火し、逃走。わずか2,3分での凶行だった。
【その後】
武富士弘前支店は猛烈な烈火にて燃えたため、証拠となるビデオカメラも燃えてしまい、捜査は難航。警察が顧客の中に犯人がいると、武富士に顧客リストの提出を求めるも、
個人情報保護により、リスト提出を拒否。その代り、犯人の似顔絵をポケットティッシュに入れて、2億個以上を全国で配布する。
警察と武富士の地道な捜査と活動により、翌2002年3月3日、逃走に使った車と同車種の軽ワゴンを保有する犯人の似顔絵とよく似ていた小林に任意同行を求め、翌3月4日小林は「わたしがやりました」と容疑を認め逮捕となる。小林の自宅からは犯行時に着用していた青いつなぎも押収される。
2003年2月12日、青森地裁、「競輪にのめり込んで借金を重ねた末の犯行。焼死者5人、負傷者4人を生じさせた罪責は限りなく重い」として、求刑通り死刑を言い渡したが「殺意はなかった」として小林、控訴。
2004年2月19日、仙台高裁、控訴棄却。小林は上告。
2007年3月27日上告棄却。死刑が確定
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