さて、今日はロシアドラマではなく、ロシア語ドラマです。
というのもウクライナのドラマだから。
ウクライナは公用語はウクライナ語なのだけれど、ロシア語人口も多くて、こうしてロシア語ドラマもやっています。たまに『スニッファー』みたいな面白いドラマも出てきます。
バリバリのウクライナ語ドラマは、私ぜんぜん意味がわかりません
で、今回のは2015年から放送のコメディードラマです。
現在までで 3シーズン51話（1話25分弱）
監督・主演は、なんと明日のウクライナ大統領選挙の最有力候補ヴラジーミル・ゼレンスキー（私はロシア語読み専門です）
！その名も『国民のしもべ (Слуга народа)』！
なんとこのドラマの名前がいまや彼の政党名になってしまっている！
で、話は…
主人公は10年生（日本の高校一年生）のクラス担任をしている歴史の先生。数学の先生より疎かにされていることに端を発して、社会への不満について同僚に口汚ーく（放送禁止用語でピーピー鳴らせて）熱弁を振るう。それを生徒がこっそり携帯で録画⇒YouTubeへアップ。そして一気に有名人へ。
選挙の保証金は子供たちがクラウドファンディングで集めちゃう。
そして、ある朝、突然『大統領お迎えに上がりました』と大統領府のスタッフたちがやってくる
…とまあ、始まるなり、いきなり大統領誕生
まだ最初の数話しか見ていないけれど、しがない高校教師がいきなりみんなに、手のひらを返したように大切にされてしまうのが面白い。銀行窓口のいつものお姉さんが、頭取に代わっていたり
そこに、鬼のようだった女校長が、感動いっぱいに大きなパンをもってお出迎えするとか、みんながウクライナの民族衣装で踊って歓待するとか、ウクライナっぽさも大全開
！大統領初日が実は姪の誕生日。スタッフにウクライナのポップグループ『ジージョ』のディスクを代わりに買ってほしいと頼んだら、本当に本人たち（本物）が出てきて歌って踊るとか
ウクライナって、実はとっても陽気でゴキゲンな国なのですね！
で、その主役を演じているゼレンスキー氏が政治経験もないのに、本当に大統領選挙に出馬しちゃって、現職のポロシェンコ氏を大きく引き離し、明日決戦投票なんですって
トランプ大統領の時も感じたけれど、なんだか政治家というものもこれまでとは大きく変化しつつあるみたい。
明日の選挙結果から目が離せない。ゼレンスキー氏は本当に『国民のしもべ』になるのかしら？
※右側がゼレンスキー氏