『ぴょんぴょん雲を追いかけて』
第18話
「かき氷雲と夏のおまつり」
ある夏の日。
りかちゃんとユウくんは、
青空の中にふわふわと浮かぶ
「かき氷みたいな雲」
を見つけました。
イチゴシロップのように赤く
染まった部分や、
メロンみたいに緑色に
光っているところもあって、
まるで本物のかき氷みたい!🍧
「わぁー! あの雲、
食べられそう!」
「追いかけてみよう!」
ふたりは一輪車を
キコキコこいで、
かき氷雲を追いかけました。
すると雲の中から、
なんと小さな かき氷の妖精 が
登場!
「こんにちは〜!
ぼくたち“かき氷雲”は、
夏を楽しむみんなのために
特別な涼しさを届けるんだよ!」
妖精たちは、
りかちゃんとユウくんを
雲のおまつり会場 に
招待しました。
そこには、ヨーヨー雲や、
金魚すくい雲、リンゴ飴雲まで
ぷかぷかと浮いていて、
まるで空のおまつり広場!🎆✨
「いらっしゃいませ〜!
一輪車ですくってごらん!」
と、雲の金魚すくい屋さんが
声をかけます。
二人が挑戦すると、
一輪車のタイヤが金魚雲を
キャッチして、
金魚がふわっと笑いました☁️。
そのあと、
りかちゃんとユウくんは、
花火雲のパチパチした光を
見ながら、かき氷雲の
ひんやりしたかけらをパクッ!
「つめた〜い!でもおいしい!」
「夏の空って、ほんとにワクワクするね!」
夏の夜風と一緒に、
ふたりの笑い声が空いっぱいに
広がっていきました。
