「けろころ号と   カブトムシのもり」 | aibo-net 犬も歩けばアイボも歩く。アイボと遊ぼう。

「けろころ号と 

  カブトムシのもり」

 

 

 

 

 

 

ある なつのあさ。

 

「カブトムシ、

そろそろ出てるかな?」

 

わたしがつぶやくと、

ユウくんの目が きらりん!

 

「よし、けろころ号で 

 もりに 行ってみよう!」

 

まだ すこし すずしい 

もりみちを、

けろころ号とくるくる号が 

カラカラカラ…と 

すすんでいく。

 

とちゅうで とんぼが ぴゅん!

リスが こっそり 

木のうえから 

こちらを見ていた。

 

「この木の うろ、

   あやしくない?」

 

ユウくんが そーっと 

のぞくと…

 

「いた!!カブトムシ!」

わたしも のぞいてみると、

つやつやの おおきな 

カブトムシが のそのそ。

 

「やったね!」

 

ふたりで手をたたくと、

けろころ号も うれしそうに 

ちょこんとタイヤをふるわせた。

 

カゴに そっと 

カブトムシをいれて、

 

「こんや、きっと 

   いいゆめみれるね」

「うん。けろころ号にも 

   みせてあげよ!」

 

もりの こかげで 

すこし ひとやすみしてから、

ふたりといちりんしゃは、

また しゃーっと、

なつのそらのしたを 

かえっていきました。

 

つづく?