ぼくが初めて手にしたそれは、まだ「結木」という名が与えられる前の作品で、みやざき氏が高校生の時に作ったという木の塊だった。
その木の塊は、ただただ持ち心地が良く、そして不思議と心が和らいだ。その時「木の塊と握手しているようだ これを必要としている人がたくさんいるだろうな」とぼんやり考えていた。数年の後木工家になった彼から、あの木の塊に『結木』という名がついたと聞いて「結木のみの展覧会を開きたい」即座にそう思った。
それから一年以上かけコツコツと展覧会の為の結木を生み出してくれたみやざき氏とようやく「結木展」を開催できる運びとなりました。その開催自体を本当に嬉しく思っております。しかしそれ以上に嬉しいことがあります。それはお客様が、ひとつひとつ違う宇宙にただひとつの結木の中から「自分の結木」に出会う瞬間に立ち会えるかもしれないという事を想像することです。皆さま、是非「命の塊」と握手しにいらしてください。
ミジンコブンコ 人見修司


◎日時:2018年5月3日(木)〜5月12日(土) 11時〜17時半〈会期中休み:5月6日(日)、7日(月)〉

◎作家在廊予定日(要問い合せ):5月3日、4日、5日、12日




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