18日は、最後の不妊クリニック受診でした。


夫婦で診察室へ入ると、先生は大学病院の血液・膠原病内科からの返書を読んでいました。


返書には、『クレスト症候群』と書いてあり、症状などが書かれていました。


先生の方から、妊娠してもいいのか、不妊治療をして膠原病が悪化する心配はないのかなどのお話がありました。


妊娠することでクレスト症候群がひどくなったり、抗体を持っている別の膠原病が新たに発症する可能性があること。


今後肺機能の低下が進む可能性があること。


次回予定していた「エストロゲンリバウンド法+成長ホルモン注射」で誘発しての顕微授精は、膠原病的ににはひどくなる可能性があるのでしない方がいいと大学病院で言われたことなどを話しました。


今後治療を続けるかどうかという問いに、夫婦で話し合って、治療をやめることを決めたと旦那さんが答えました。


先生には「身体が大事、身体を養生した方がいい。また何か出来ることがあったら、何でも言ってきてください。経過的にはお役に立てなくて申し訳ありませんでした。」と言っていただきました。


これまで3年間飲んでいた高プロラクチン血症の薬カバサールの服用も、不妊治療終了とともに終了になりました。


「全てストップね。」と先生に言われ、全てが終わったのだと実感がわいてきました。


地元産婦人科で1年、県外の不妊クリニックで2年治療しました。


不妊クリニックでは納得のできる説明を受けながら、レベルの高い治療を受けられて良かった。


最善を尽くしてもらえて感謝しています。


★★★★★


膠原病の中でもクレスト症候群は軽い方です。


膠原病の先生からは、「妊娠出産で悪化する恐れがある、人生の選択になる」とは言われましたが、子供を諦めるほどではないと思います。


不妊治療自体が厳しい状況であることが、治療をやめる決断をする大きな後押しになったと思います。


これまで6回採卵しても、正常授精卵がなかなか出来ず、7分割以上に成長した胚が1個もがないこと。


抗核抗体が高いままなので、今後も正常受精卵をあまり期待できないこと。


卵子を卵巣の外で育てるIVMやエストロゲンリバウンド法、成長ホルモン注射など、高度生殖医療の中でも最新の方法を試みないと可能性がないと言われていること。


FSHが高く卵巣機能が低下しており、カウフマン療法をしていること。


胚移植までいけたとしても、次は子宮口を開く前処置をしてからの移植になること。(子宮の位置がおかしいので移植が難しい。)


昨年から先生に何度か言われている「妊娠出来ない人は何をやっても妊娠出来ない」という言葉。


不妊治療自体がもうすでに最終局面を迎えていたと思います。


そういう中で、妊娠できたとしても色々なリスクがあること。


胚を2個移植して、双子妊娠にトライしたこともありました。


化学流産になって、着床に悪影響を与える卵管水腫の手術をしてから移植していればと悔んだけど、結果的にこれで良かったと思います。


バセドウ病や膠原病、心臓や肺など色々なリスクがある中での身体の負担を考えると、双子の妊娠出産はとても無理でした。


★★★★★


小学3年生の時に先天性の心臓疾患で子供を産むのは難しいかもしれないと聞かされた時から、子供を無事に産むことができるのかという不安をずっと持っていました。


25年経ち、ようやくその不安から自分を解放する時がきました。


子供を産むことが、私にできる一番の親孝行だと思って生きてきたけれど、今は違う。


両親と話し、これ以上両親に迷惑をかけないようにしなくてはという気持ちの方が大きくなりました。


不妊治療を通して、人それぞれの事情や苦しみがあることを深く学びました。


自分の心と向き合い、大切なことに気付き、成長できました。


これまで気にかけてくださった方、ありがとうございました。

こんなにも望まれて生まれてくる子供の誕生や成長を、みなさんにも見届けていただきたかったです。


両側卵管切断をしているので、今後はどんな奇跡も起きません。

残念ですが、これも私たちの人生です。


子供がいてもいなくても、それをどう受け止めて生きていくかが大切だと思います。


これからは夫婦+猫2匹で人生を楽しみます。

どうもありがとうございました 。


★★★★★

最後に、お腹に戻ってきてくれた3人の子供たちの写真を載せたいと思います。

この子たちに出会えて良かった。



あい愛☆日記



あい愛☆日記


あい愛☆日記