最初、グレーのコがミルクを飲まず、鳴くこともしないので心配していましたが、いつの間にかたくさんミルクを飲むようになってきました。


それとは対照的に、白い猫ちゃんが飲むミルクの量は、どんどん少なくなっていきました。


粉ミルクや液体ミルクの両方を試したり、哺乳瓶、スプーン、スポイド、脱脂綿にしみ込ませるなどしましたが、どれも嫌がるようになりました。


あい愛☆日記


ある時、ミルクをたっぷり飲んで日に日に大きくなりつつあるグレーのコとミルクをどんどん飲まなくなっていった白い子を見比べると、かなり大きさに違いが出ていました。


あわてて重さを測ってみると、30グラムも差がある。


その日のうちに動物病院へ連れて行きました。


最初、実家近くの病院へ行きました。


そこでは、子猫が生き残るのは厳しいということ、白いコの顔立ちを見ると先天的な障害があるかもしれないので難しいということ、この小ささでは何も打つ手がないということを言われました。


大金をかけても良いのであれば預かり、手を尽くしてみてもいいが、そこまではしなくてもいいのでは・・・との意見を強調され、何もしてもらえませんでした。


白いコはうちに連れてくる前から一番大きな声で鳴くコでした。


それが元気な証だとも思っていたので、またミルクを飲むようになれば大丈夫だと思っていました。


このままでは後悔するような気がして、もう一軒、以前よくケンカで大けがして帰ってくる猫をそのたびに連れて行き、手術などもしてもらって信頼していた都城の病院へ連れて行きました。


先生は一目見て、『子猫は自分たち(先生たち)が面倒をみても難しい場合がある』、『一晩で弱ってしまうこともある』とおっしゃっていました。


でもこのコにミルクを飲む練習をさせてくださって、少しコツをつかんだようでした。


そしていろいろなアドバイスをしてくださいました。



あい愛☆日記


帰って来てからダーリンとこのコたちに名前を付けました。


グレーのコは猫アニメのチーズスイートホームにでてくるチーに似ているので、チー。


白いコは、ミルクをたくさん飲むようにと、ミルクと付けました。


夜、ミルクを一生懸命飲もうとする姿を見て喜んでいると、下痢をしました。


翌朝、ミルクをあげていると、また一生懸命飲もうとがんばっていました。


途中で動きが止まり、もう飲みたくないのかな・・・と思い、寝床に返した数分後、大声で鳴きながら下痢をしました。


様子を見ていると、身体の自由がきかなくなっているのに気が付きました。


すぐに動物病院へ行き診てもらうと、『かなり厳しいですね・・・』と先生はおっしゃいました。


そして下痢をしたことを話すと、『腸がミルクを受け付けなくなっているかもしれない』とおっしゃって、


ブドウ糖の液を飲ませてくださいました。


脱水症状も起きているため、水分の皮下注射を2回しました。


先生は、ゆっくりゆっくり、言葉を選びながら、『あとは生命力にかけるしかない』とお話されました。


ブドウ糖液を持ち帰り、また時間をあけて飲ませましたが、自力で立ち上がることはありませんでした。


ずっと眠ったように横になったまま数時間を過ごし、夕方息をひきとりました。


最後は、にゃぁ、にゃぁ、と何度も鳴こうとしましたが声は出ませんでした。


それが昨日のことです。


今朝はクリーンセンターの動物焼却施設へ連れて行き、また悲しいお別れをしました。


家を出る時に育てているバラの花を摘み取り、ピンクの花びらでミルクを囲みました。



このコたちが来てからの1週間、できる限りそばにいて必死に世話をしたつもりでした。


でもたくさんの後悔があります。


チーをのぞいた4匹の兄妹たちが天国へ旅立って行きました。


天国で楽しく遊んでね。


チーを大きく育てて、幸せを見届けることが、私たちに残された願いです。