嘘で塗り固めた人生

嘘だけで硬く縛りつけたこの毎日

誰に示し教えてあげられる?

誰に理解してもらい

誰に受け止めてもらいたい?

こんな終わりを待つだけの生き方

こんな終わりを迎え入れるだけの最期

もう終わりにしたい

金輪際背負いたくない

もう

何もかも捨ててもいい

何もかも消えてしまってもいい

思い出

出会い

記憶

ここに辿り着くために全てを懸けて生きてきた

この現実だけを夢見て歩いてきた

後悔はない

残酷で悲惨で

奈落の深い底へと落ちてみたかった

一度でいいから

身に染まるくらい

身体に染み付くくらい

真っ黒に

逃げたい

辞めにしたい

抜け出したい

心は叫ぶ

でも

望んだ未来は

ちゃんと望んだ通りにやって来てくれる

思った通りに願いを叶えてくれた

幸せ

絶望

未来

今はどんな色、景色も絶景だとしか思えなくて

素晴らしい現在今でしかないんだと

知ることができた

腑に落とすことができた

ただ

それを純粋に受け止めていたいだけ

ただ

それをありのままそのままの重みで

受け止めていたいと

腑に落ちることができた

この一つしか持てない命で

二度と戻れない時間の中で

この世に生まれてきたこと

この世に意味も訳も分からず産まれ落ちてきたこと

気がつけばここに生命があったこと

ただ

それだけの単純な現実が

たったそれだけの簡単な現在が

幸せだと思える今です