フランスに就労ビザで滞在して、早いもので13年。今回ビザの更新をする際、「どうせなら更新の手間を減らしたい」と思い立ち、10年ビザ(Carte de séjour pluriannuelle)を申請することにしました。
本帰国を考えていた時期もあり、これまで申請してこなかったのですが、最近の情勢や状況も変わってきて、「まだしばらくはフランス生活かな」と思い直したのがきっかけです。
ところが、申請からしばらくしてOFII(移民局)からまさかの通知が届きました。
「フランス語テストを受けに来てください」
え、今さらですか?
フランス国家資格まで取って、フランス語で仕事しているのに?
どうやら、この制度は私が最初に就労ビザを取得した後に導入されたものらしく、一定のビザ申請者にはフランス語力の確認が義務づけられているとのこと。場合によっては、フランス語講座の受講が必要になるケースもあるそうです。
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呼び出し状に戸惑いつつ、1日有給を取ってOFIIへ
仕事の調整をして1日有給を確保し、指定された日時にOFIIへ。
「今さらフランス語の試験なんて」と思いながらも、呼び出し状を無視するわけにもいきません。
試験の内容は事前に詳しく知らされていなかったので、ちょっとした緊張と、少しの不本意さ、そして「これで何か引っかかったらどうしよう」という不安を抱えつつ出発。
(※当日の流れやテスト内容・担当者の反応などは、この後の記事に詳しく書く予定です。)
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今回、あらためて思ったこと
・制度はいつの間にか変わる。長年住んでいても例外ではない。
・フランスの行政は突然やってくる。通知は基本「ある日突然」。
・10年ビザを取るのも、意外と簡単ではない。
とはいえ、更新のストレスが減るなら、このプロセスも必要経費……と思うことにします。