前回の続きですが、
先生と研修医の女性が、撮影した胎児の写真を選びながらしばし盛りあがっています。
先生「これこれ、首の後ろのくぼみを計測するために この角度が欲しかったんだよ〜、」
研修医「それでしたら先生が最後に撮影したこれがベストショットですね!」
お2人共イライラしてたのが嘘かのように褒め称え合う。やっと終わった😌と思ったら、、
先生「じゃあ、念のため左右の卵巣も確認しよう」
まだだった…😱そうか、卵巣嚢腫の状態を診てもらわなくちゃ。
再度ジェルを塗ってエコー観察再開、まずは左から異常がないことを確認。
そして右へ移行、こちらに腫れがあると以前から言われているわけなのですが、、、
研修医「先生、この異物は一体なんでしょうか?」
先生 「なんだろう、腸の中身?かな、だとしたらちょっと揺すったら動くだろうからやってみて。」
また別の異物を発見されたのかしらと不安になる私。そしてまたしても機械でお腹をユサユサ、ぐりぐり。を繰り返す。
研修医「先生、全く動きがありませんが?」
先生「おかしいな、なんだろうこれ?」
それから私に向かって真剣な顔で
研修医「マダム、もしかして今 ものすごーく便秘だったりします?」
私「…いえ、特には、、先生、右側の卵巣嚢腫以外にも何か問題があるんでしょうか?」
先生「…え⁉︎あ、そうそう、そうだった?」
と、慌てて以前のカルテを確認する先生、
先生「そうだそうだ、前回も確認したんだったね!彼女には右の卵巣嚢腫が見られるが、まぁ今のところ状態も安定しているし経過観察というところかな、、」
私と研修医の女性
「…」
右側に異物が と騒いでる時点でまさかとは思っていましたが、そのまさかで。
先生、カルテの卵巣嚢腫を見落とし、忘れていらっしゃった。
フランスでの妊娠、出産までの道のりは前途多難な予感がします。