最近、もうすぐ2歳になる息子が、

お散歩のたびに“よからぬ方へ”と走り出してしまう。


本当に嬉しそうに、自由に。

こちらが慌てて「待ちなさい!」と言うと、

それが面白いのか、さらに笑いながら逃げていく。


先日、いつも息子を預かってもらっている若いヌヌのところへ迎えに行き、

言われた一言がどうにもひっかかっている。


「彼を外に連れて行くのは本当に無理なんです。

だから今日は室内で他の赤ちゃん達とおもちゃで遊ばせました。

その間に、私たちはいつもより少し遠くまで散歩に出かけたのよ」


満面の笑みで、そう言われた。


私はそこで、どう返せばよかったのか。

「いつもうちの子がすみません」と謝ればよかったのか、

「安全に配慮してくださってありがとうございます」と言うべきだったのか。


どれも違う気がして、

ただ「そうなんですね」と曖昧にうなずいた。


安全を守るのが一番大事なのはもちろん理解できる。

小さい子を何人も連れて外に行くのは、

本当に大変だということも分かっている。


でも息子の目の前で、

「この子を連れて行くのは大変だから置いていきました」と

親の私に向かって満足げに言うメリットは、

どう考えても見当たらない。


ただその言葉が、私の中に小さな棘のように残ってしまった。


今日のモヤモヤは、

この場で言葉にして、忘れてしまおう。