テストも終わり、やっとこさ落ち着いたので、私のわんこのことでも書きましょうか。

いつも頭悪いホモのことしか書かないから、たまにはね。

私と兄弟のように育ったボーダーコリーのレオちゃん。

9月20日にお星様になりました。

夏休みの後半あたりに倒れ、病気の原因もわからず、対処療法でなんとか凌いでましたが

すでに老犬であったレオには、もう体力がありませんでした。

お医者さんには一週間頑張れればいいほうだといわれました。

部活を休んで、一週間ずっと付きっきりで看病をしました。

病気になって心細くなったのか、おとなしい犬だったのに、一人になると

吠えるようになりました。

鳴くことさえ辛いはずなのに、一人になれるとずっと吠え続けて、

元気だったころとは違う掠れた鳴き声を聞いていると、胸が引き絞られるように痛みました。

もとから痩せ形だったけれど、それよりもずっと痩せました。

顔の肉が削げてしまって、ずいぶんひょろながい顔になってしまっていました。

しかし、痩せはしたものの、食欲は旺盛で、病院でもらった餌を起き上がれないながらも、元気に食べてくれていました。

大好きなヨーグルトやアイス

いつもは人間が食べた後、一口二口もらうだけだったけど、特別にワンカップ食べさせたりしていました。

食欲があったのがよかったのか、医者に宣告された一週間をすぎてもレオは生きていてくれました。

むしろ寝たっきりの状態から、起き上がって、立ち上がって歩けるようにまでなりました。

元気だったころのようにとまではいかず、かなりフラフラしながらだったけれども、立って歩いてくれました。

元気だったころのように、みんながご飯が食べにいくのについていく。

PCをしている父の傍に控え、父と母のベッドの間で眠り。

しかしそれも長くは待ちませんでした。

一週間を超えて生きていてくれていることがすでに奇跡だったのだから、立って歩いて

元気だったころのような姿をみせたことは、それを超える奇跡でした。

「朝起きたら呼吸が止まっている覚悟をしておいてください。」

医者の言葉が怖くて、毎日毎日夜が明けるまで、ずっと起きていました。

ある日曜日、母以外に姉も父もいたので、久しぶりに友人たちと遊びました。

帰り、駅に母が迎えにきてくれました。

迎えの車にはレオが乗っていました。

体調が悪そうだから、このまま病院へ行くつもりだったそうです。

しかし、いつもなら空いている病院がその日に限って、先生の勉強会のため早めに閉まっていました。

仕方なくそのまま家へ帰りました。

その日の晩、レオは亡くなりました。

私が友人と遊ばなければ、レオは医者にかかることができて、死ななかったかもしれません。

しかもその日の夜に限って、私は早くに眠ってしまい、死に目にあうことができませんでした。

本当に自分のタイミングの悪さに絶望した。

朝方４時、母に「レオが死んじゃった」と起こされ、初め私はその言葉を信じられませんでした。

離れにいくと、いつものようにレオが父の傍にいて、頭を撫でられていました。

「生きている」

私の頭はそう判断しました。

けれども顔をみてみるとレオの両目は閉じられており、ピクリとも動くことはありませんでした。

体はまだ温かかったけれど、死後硬直さえ始まっていました。

それが9月20日の朝の出来事

私は次の日から学校が始まることになっていました。

もし学校が始まったとしても私はレオが生きている限りはずっと看病をしようと思っていました。

けれどもレオはそれを良しとしなかったのでしょう。

私に迷惑をかけまいとしたのか。

家族全員で、レオのお葬式をしました。

泣いても泣いても足りない。

箱に詰められたレオをみたら涙が止まらなくなりました。

次の日、学校へ行きました。

悲しくて、授業なんか受けていられるか、と思ったのに普通に授業を受けていました。

普通に友達と話して、笑えてました。

あんなに泣いておいて、なんて薄情なんだろう。

今でも、思いだして泣くことがあります。

私はしっかりとレオがこの世にいないことを理解しているのだと思います。

死んでいることを理解しているから泣くのでしょう。

しかし、レオが死んで悲しいという感情が私にはまるでない。

レオを思い出すと涙がでる。

でも、泣く自分へ違和感しか感じないのです。

私の家は私が生まれる前からずっと犬を飼っていて、私の家から犬がいなくなったことは一度もありません。

だから、私は小さいころから何度か犬の死を体験しています。

コロもビッキーもミッキーも死にました。

彼らが死んで、泣いて、彼らがいない日常に違和感を感じて、でもそれは時間が経つにつれて薄らいでいき、

記憶が思いでに昇華され、最終的には何も感じなくなります。

でもレオがいないことに関して、違和感を感じていないのです。

いつも影のように静かにひっそりとしていた犬だから、いないことげ違和感を感じていないだけなのか。

それとも悲しすぎて感情が麻痺しているのか。

なんか厨二みたい。

でもそうでも考えないと、悲しいと思っていない自分が嫌になる。

レオが死んで3カ月経って、新しい犬がきました。

新しい家族です。

私の日常はこれからこの子に塗り潰されていくのでしょう。

この子の最高の家族になれるよう生きたいです。

最期の瞬間、いい主人だったと思ってもらえるよう。

そして一緒に過ごした全部の思い出を覚えておきたい。

レオとの思い出は、途切れ途切れだから、今度は全部忘れないようにしたい。

とりあえず頭を出しなさい。

わんわんお！！！！