踏切の前に暗い表情で立っているあなたを見て、あなたをその闇から助け出したいと思ったんだ。
だから、踏切の中に飛び込んだあなたを踏切から押し出した。
「無事でよかった…。」
心の底からそう思った。
あたしは、名前も知らないその子をできるだけ優しく、だけど強く抱きしめた。
あたしの腕の中で泣くその子を見て、助けれてよかったって思った。
「大丈夫、もう大丈夫だから…」
助けたいって思ったのに、いざとなると言葉が出ない。
あたしは何も言えなくて、ただずっとその子を抱きしめた。
しばらくすると、その子はこてんとあたしに体をあずけて、眠ってしまった。
すー、すー、と寝息をたてて寝るその子の寝顔はすごく可愛くて、見とれてしまった。
…てか、ほんとに寝ちゃったよ~
どうしよ








