この場所をゼロから耕し始めた日のこと
毎日カチカチの大地をひたすら掘って整地した
なんだか途方もなく思えて
心が折れそうになりながらも
春にはこの庭を楽しそうに走る犬の姿を
思い描きながら
自我を滅し掘り続けた
なんとも寂しい景色
珍しく暖地に降った雪が溶けた頃
花咲じいさんになった気分で
白詰草の種を蒔いた
白詰草は土壌を耕してくれる
それにうちの犬は白詰草がとても好きだから
他に選択肢はなかった
2週間程経った頃だったか
荒地に白詰草の若葉が芽吹きはじめた
芽吹く姿を初めて見た時は
嬉しくて脳内で喜びの舞を踊った
この頃毎朝カーテンを開けるのが楽しみだった
もうすぐ春だよと 初めに咲いたのは
叔母が遊びに来た時に植えてくれたムスカリ
続いてチューリップ















