わたしはずっと、自分は家事全般がスキじゃないと思っていました。

キライじゃないけど、スキでもない。

この微妙な感じがどこから来るのか、ずっと不思議に思っていたのですが

少し前にやっと解明されました。

家事は効率よくこなすものという

いつの日かどこからか仕入れた情報(たぶん昔読んだ主婦雑誌だと思う)

を鵜呑みにし、それを自分にあてはめようとしていたからでした



これまで『効率のよさ』とは真逆に生きてきたと思います。

それでうまくいったこともあるし、失敗したこともある。

子どもの頃からそのときやりたいことやひらめきで行動するので効率よくができない。

だから家事に関しても、まーったくしないこともあれば

朝から晩まで動いていることもあったりとけっこうめちゃくちゃだったのです。

そんな自分に罪悪感すら抱いていました。

でも。

それがわたしだったのですよねぇ。

安定感のないのがわたしにとっての安定。

それなのに、それなのに。

微妙な気分にもなるわけです。

それに気づいてからは、効率よくをあきらめました。

代わりに安定感のない家事を徹底してみたのです。


そんなことを続けるうちに、さらに気づいたことがあります。

ある日、家事をしているときの自分が瞑想状態になっていることに気づいたのです。

静かな部屋で黙々と手を動かしながら、浮かんでは消え、浮かんでは消えていく思考をただただ眺める。

頭のなかの霧が晴れていくようにクリアになっていくのがわかりました。

それがとーっても気持いいのです。

(そういえば家事をしているときはいつもこんなだった!)

わたしの場合は特に、洗濯物を干すときと、お皿を洗うときが1番気持いい。

そんなことがあってからは『家事も悪くないね。いや、けっこうスキかも』なんて思うようになり現在に至ります。

やっぱり大スキにはならないわけですが、それでいいと思っています。

もちろん台所がきれいになるのは気持ちいいですよ。

でもそれとこれとは別の話なのです。

これからも自分にあまーく、ゆるーい方法で家事を楽しんでいけたらいいなと思っています。