夏休みを利用して、初めて御蔵島の遠征釣りに出かけました。 船宿は伊東市宇佐美港の秀正丸さん。
遠征釣りは神津島、新島と経験はありますが、御蔵島は初めてで全く勝手が解らないので、釣果情報のページに書いてある事を頼りに神津島の時に買った仕掛けを引っ張り出してきて、とりあえず予約を入れます。予約時に御蔵島は初めてである事を伝えて何か持っていった方がいいものはありますか?と聞いてみたところ、着替えはあった方が良いとのこと。 その後は御蔵島遠征に行った方のブログなどを読んだりして適当に仕掛けをタックルバッグに放り込んでいざ宇佐美へ出発です。
集合時間が0時なのでちょっと早めに出て22時半に現地に到着。ほどなく仲乗りさんが来て荷物を積み込み始めます。 出船前に適当に持ってきた仕掛けを見てもらい、どれを使えばいいのか聞いてみたところ、遠征シマアジ用ハリス8号・全長2mの仕掛けに、クッションゴムは2.5mm×50cmが最適との事で、この組み合わせに決定。 とにかく外洋は潮が早いので長い仕掛けはオマツリの元でNGとのことです。
今回お世話になった秀正丸さん。
今日のお客さんは3人組の方が2組と、自分を含めピンのお客さんが3人の合計9人。 自分は船宿の指定で右のミヨシに入らせて貰いました。 う~ん、外洋の揺れがあるからミヨシはちょっときついかも・・・(心配)
ベッドはこんな感じ。 2段ベッドが後部に8人分、中央に4人分、前部に4人分の、合計16人分あります。 エアコンも着いていますが、暑がりの自分にはなかなか快適とは言えず、おまけに外洋の揺れもあるのでちょっと船酔いになりつつ断続的に寝たり起きたりを繰り返して気がつけば4時半。
そろそろかな~?と思いながら横になっていると5時過ぎにスローダウンしていよいよポイントに到着! すぐウェアに着替えて外に出てみると・・・
どーん!
ついに着いたぜ夢のフィールド御蔵島!!
早速仕掛けを準備します。 ロッドはアルファタックルのパシフィックスプリント、リールはシマノのビーストマスター(PE8号×200m)、ビシはサニービシのビッグサイズ、オモリは100号、仕掛けは出船前に確認した通り。 とにかく何が食ってくるか解らないので、ふいの大物に備えてタックルはメジ・カツオにも対応出来るものを揃えました。
シマアジの開始時間は6時と決められているので、30分ほど他のポイントでリハーサルしましょう♪(by船長)ということで、指示棚が上から30mで開始。 程なくファーストヒットしたのがモンガラカワハギ。 東京湾近郊では見られない魚で初めて見ます。 が、モンガラカワハギは毒魚で食用にはしないお魚の為、さっさとお帰り頂きます。 その後、ショゴ(カンパチの幼魚)も掛かりましたが、これも小さいのでリリースです。
そうこうしてる内に6時が近づいたのでシマアジのポイントに移動です。 ベタ底でコマセをぶんまいてアタリを待つとガツガツとアタって、良い引きを見せてくれたのは本命シマアジ! サイズは小さいのに引きが強いのにびっくり! その後、またベタ底で仕掛けが浮き上がらないように気をつけながらアタリを待つとまたガツガツとアタって、食い込むまで待ってアワセるとがっちりヒット。 さっきよりさらに良いアタリで、顔を見せてくれたのはまたシマアジで、今度は30cmくらいあるかな?
これは小さい・・・
オオカミ(10kgオーバー)に比べたら赤ちゃんもよいとこですけど、それでも念願の本命ゲットで嬉しいです♪
もう1匹同じくらいのシマアジを追加したところで急激に潮が速くなってあえなく移動になりました。 さっきまで緩かったのに、こんな急に潮がかっ飛ぶものか・・・外洋は凄い。 次のポイントでは30cmちょっとのショゴが入れ食いで、久々の入れ食いを堪能しつつも、このサイズをそんなに釣って帰っても後始末が困るな・・・とちょっと心配に・・・。 が、6匹ほど釣ったところでまたポイント移動。
今度は上から40mくらいのところでこれまた良いアタリ。 上がってきた魚を見てイナダ?と思ったものの、横に綺麗にストライプが入っていて、これも初めてお目にかかるツムブリ。 後で調べたらブリに似てるけどアジの仲間なのだそうで。
ちょっと解りにくいですがツムブリとショゴです。
また良いアタリが来たものの、針を呑まれていたようでチモトでハリスを切られて顔を見ることは出来ず。 その直後に物凄いアタリが来て一気に100m糸を出された挙句に天秤のフックを伸ばされてバラシ・・・メーター級のサメだなたぶん・・・。
次のポイントではネッタイスズメダイ、ゴマテングハギモドキ、ウメイロ、オナガグレことクロメジナ、全部初めて見る魚が釣れて、改めて離島に来たんだな~♪と実感。
ネッタイスズメダイです。
観賞魚して人気があるそうです。
ゴマテングハギモドキです。 ぱっと見ニザダイの仲間かな?と思ったらやっぱりそうで、臭いのかな?と思いましたが実はそんな事はなく、クセの無い白身で包丁にべったり付くほど脂が乗っていてお刺身が非常に美味でした。 引きも強いです。
ウメイロ。 高級魚ですね♪
オナガことクロメジナ。
置き竿にしていたところにカツオがヒットしましたがこれは水面でバレてしまってゲットならず、残念! その後はどこのポイントに行っても鳴かず飛ばずでぴりっとせず、御蔵島の北側には強風が吹いていて海は時化ているし、南側の風影でもアタリらしいアタリはなしですっかり戦意喪失・・・。 結局、この後はほとんどアタリもなく12時で納竿になりました。 船長曰く、今日は何をやってもダメな日!・・・らしいです。 もっとも、初めて御蔵島遠征を経験した自分としては初めて見るいろいろなお魚が釣れたし、強力な引きを堪能出来て非常に楽しかったです。
ただ、汗でベタベタな上に手足・顔も洗えない状態で着替えて船室に潜り込むものだから、こんな状態で寝られるはずもなく、ちょっとウトウトしたくらいで16時に帰港。 おまけに16時間もの長時間を船酔い状態でいたものだから疲れ方がハンパじゃありません。 なんとか帰宅したものの、一息付いた直後に熱を出して寝込む羽目になったのは余計なおまけでした・・・。
島の周りは港以外は全て断崖絶壁です。 中にはこんな風に滝が海に向かって流れ落ちているところがあります。 雄大な景色に圧倒されました。 が、初めて経験する御蔵島遠征は想像以上にハードでしんどかったのも事実で、次にまたやるかどうかは・・・って感じの初御蔵島でした。











