私は幼少期から
人よりも書に長けていた。
小学校では
ほぼ毎年夏休みの宿題の書で、
どこかの展覧会で賞を取り、
夏休み明けには
全校生徒の前でよく
表彰された。
違うクラスの子達が、
わざわざ私を見に来たり。
学校内でも有名になったり。
習ってるお教室の展覧会でも
かなりの確率で、
デカい賞に入選したり、
賞に入選出来なかった時は、
「おそらく先生に
手を持って書いてもらったんだ
って判断されたんだね。」
ってよく、
習ってる先生から言われた。
そして、
目立つと目立った分、
叩かれた。
陰口言われた。
習ってる先生からは、
「賞を取るのは順番だから。」
「他の生徒が作品を出品してるから、数を出してるから誰かが受賞出来る」
「天狗にならないように」
そう、
言われ続けた。
その頃は
まだエネルギー
全開に出してなかったのに、
本気になったら、
エネルギー全開になったら、
もっと
叩かれるし、
陰口言われる。
そう思った。
目立たないようにしないと。
周りの人が離れていく。
ひとりぼっちになる。
だから、
ふとぅーにしなくちゃ。
みんなに合わせなくちゃ。
そう思うようななった。
だから、
書を再開するのは
とても怖かった。
目立つのが怖かった。
私がほんとーーーに
本気になったら、
今までの私じゃなくなるし、
もし思うように出来なければ、
相当なダメージを食らうだろうし。
手を抜いたら
言い訳出来るけど、
本気出したら
言い訳出来ない。
でもやっぱり、
筆を持ちたくて。
墨の匂いを嗅ぎたくて。
手を真っ黒にしながら、
書に没頭したくて。
やっぱり好きなんだよね私。
自分そのものなんだよね。
やっぱり
幼い頃からよく言われた
書道が上手い明美ちゃん。
なんだよね。
だから、腹を括った。
好きだからこそ、
大切なものだからこそ、
もう私は手を抜いたりしない。
本気でいく。
そう決めたら
自分の未来が
楽しみになってきた。
きっと自身では
想像がつかないような
そんな世界が待っている。
そんな気がしてならないから。
