前回は、「イベント放送」の誕生についてお話しました

 今回は、「臨時災害放送」についてお話します

 

 

 

 1995年(平成7年)1月17日「兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)」が発生しました

 この震災を機に誕生したのが「臨時災害放送局」です

 

 

 

 

 

概要

 

 1995年(平成7年)1月に発生した阪神・淡路大震災の際に、兵庫県から「災害情報の専用の放送局を開設したい」という要望があり、2月に放送法施行規則第7条第2項に規定する臨時目的放送の目的がイベント放送局のみであったものに追加される形で創設された。地震、火山の噴火、風水害及び雪害によって甚大な被害が発生した場合に開設され、被災した地域に各種情報(地方公共団体からの災害関連情報、避難場所、救援物資、仮設住宅、ライフライン復旧状況など)を提供するラジオ放送です。

 

 

黄色い花

 

 

「兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)」発生後の動き

 

1995年(平成7年)

 

丸ブルー1月17日「兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)」が発生

 右矢印兵庫県から「災害情報の専用の放送局を開設したい」という要望

 

丸ブルー2月14日付けで「兵庫県臨時災害FM局」の免許が交付

 

丸ブルー2月15日に兵庫県臨時災害FM局「FM796 フェニックス」が開設🐣

 NHK神戸放送局などの機材を使い、2月28日までは兵庫県庁1号館2階会議室、3月1日からは2号館(当時の西館)地階にスタジオを設け、被災地域向けに各種情報を放送

 放送は、地元でMCなどを行っている人たちがボランティアで行ったようです

 

 わずか1か月半という短期間でしたが、その間に中継局が開設され、79.6MHz以外の周波数でも送信されるようになったことから、FMフェニックスと言われることもあったそうです

 

 

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開設期間

 1995年2月15日から3月31日まで(45日間)

 

 

 

 

本

 

 

 

放送法施行規則第7条第2項

ダイヤオレンジ臨時目的放送

「国又は地方公共団体が主催し、後援し、又は協賛する博覧会その他これに類する催し物の用に供すること」(イベント放送)

➕(追加)

ダイヤグリーン「暴風、豪雨、洪水、地震、大規模な火事その他による災害が発生した場合に、その被害を軽減するために役立つこと」(臨時災害放送)

 

 

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周波数

 各総合通信局で違うようです

 関東総合通信局:「77.1MHz」と「78.8MHz」

 信越総合通信局:76.1MHz~94.9MHz

 

空中線電力

 「必要に応じて最小限」と出力の上限は制限されてません(100W程度かな)

 

開設期間

 市町村の判断で免許期間中であっても廃止の手続きを取ることも出来ますし、免許期間の延長を申請することもできることになっている

 

放送免許

 「地方公共団体」の他に、災害対策放送を行うのに適した「NPO法人」「社会福祉協議会」など、公共性の高い団体のみに認可されます

 

 

 

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臨時災害放送局の主な開設実績

 

 平成7年1月17日の阪神・淡路大震災関連で兵庫県に初めて免許し、同年2月に制度化されて以降、今までに52の自治体が開設。

 

(2)平成12年5月 有珠山噴火関連 北海道虻田町に免許

(3)平成16年10月 新潟県中越地震関連 新潟県長岡市に免許

  ↓

平成23年3月 東日本大震災関連 28自治体に免許

  ↓

(37)平成26年9月 兵庫県北東部豪雨関連 兵庫県丹波市に免許

  ↓

(52)令和元年11月 令和元年台風第19号関連 長野県長野市に免許

 

 

 

📻

 

 

 

宝石ブルー1988年(昭和63年)10月に臨時目的放送(イベント放送)が制度化されました

宝石緑1992年(平成4年)1月に「コミュニティ放送」が制度化されました

宝石紫1995年(平成7年)2月に臨時目的放送の目的に「臨時災害放送」が追加されました

 

 

 次回は、臨時目的放送とは別の目的で誕生した「コミュニティ放送」についてお話します

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続きはまたバイバイ

 

 

 

 

メモメモメモメモメモ

 この記事は、SEIが自分なりに調べた内容と、勝手に解釈した内容で記載しております。

 内容に誤りや、誤認識等あると思いますので、あくまでも個人的な記事として見ていただくか、間違え等お教えいただければありがたいです。

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