夜、リビングのソファに座りながら、子供たちの寝顔を眺めていました。5歳の息子と8歳の娘が並んで寝ている姿は、親として何よりも幸せな瞬間です。しかし、ふとその幸せの影に潜む不安が胸をよぎります。
「あと何年、こんな時間を一緒に過ごせるのだろう?」
そして同時に、「この子たちの未来に、自分はどれだけの準備をしてあげられるのか」という問いも頭をもたげます。教育資金、住宅ローン、老後の生活費。すべてを考えると、正社員として得られる収入が果たして十分なのか、明確な答えは出ません。
僕は40代の正社員で、家族4人で慎ましやかな生活を送っています。年収は350万円。決して贅沢はできませんが、子供たちの笑顔を見れば「まあ、なんとかやっていける」と思える毎日です。ただ、その“なんとか”がこの先も続く保証はどこにもない。そう感じたとき、人生を支える“生涯賃金”の重要性に目を向けざるを得ませんでした。
家事分担と子育てから見えた、“時間”の本当の価値
僕は家事と子育てを妻と分担しています。家事は皿洗いや掃除、洗濯。子育ては、朝の保育園の送り迎えや休日の宿題を見ること。それを当たり前のように続けてきました。僕たち夫婦は「協力すれば大変さも半分になる」と信じています。
しかし、ふと気づいたのです。「僕が家事や育児に使っているこの時間、もし別の形で使えたらどうなるだろう?」
もちろん、家族との時間はかけがえのないものです。それをお金で測るつもりはありません。ただ、家庭を維持するために必要な収入と時間のバランスを考えたとき、何かもっと効率的な方法があるのではないかと考え始めました。たとえば、便利な家電を導入することで家事を短縮し、空いた時間を収入を増やす活動に充てる。そんな小さな工夫が、実は生涯賃金の計算式に影響を与えるのではないかと思うようになったのです。
テーマパークとDIYで学んだ“投資”の考え方
休日、家族でテーマパークに行くのが我が家の楽しみです。子供たちが大好きなアトラクションに乗るたび、その笑顔に癒されます。しかし、テーマパークの一日にはそれなりのお金がかかります。入場料、食事代、お土産代。それでも僕は、その時間が「家族への投資」だと考えています。かけたお金以上の価値が、子供たちの思い出や家族の絆という形で返ってくるからです。
また、DIYも僕の趣味の一つです。庭にウッドデッキを作ったり、子供部屋の本棚を手作りしたり。これらもお金だけではなく時間を費やすものですが、完成したものを見るたびに「自分の努力が形になった」という満足感を味わえます。こうした経験から、「時間とお金をどう使うかで得られるものが変わる」ということを学びました。
生涯賃金を最大化する上でも、この考え方は応用できます。家族との時間や趣味を犠牲にせずに収入を増やす方法を模索すること。それが、僕にとっての課題でした。
気づきを与えてくれた一冊の本
そんな折、書店で出会った一冊の本が僕の考え方を変えるきっかけとなりました。その本には、こう書かれていました。
「生涯賃金を高めるためには、収入だけでなく支出の最適化も必要だ。」
この一文を読んだ瞬間、僕は頭を殴られたような衝撃を受けました。それまで収入を増やすことばかり考えていましたが、支出を見直すという視点が欠けていたのです。
本には、実践的な節約方法や資産運用の基礎が詳しく書かれていました。たとえば、家計の中で意外と見逃されがちな固定費の削減や、効率的な投資信託の選び方。これらを少しずつ実践していくことで、家計の余裕が生まれることを実感しました。
時間とお金を味方にするための思考術
振り返ってみると、家事の効率化や趣味への時間投資も、この本で学んだ「支出の最適化」という考え方に通じていました。限られた時間とお金をどう配分するか。それを明確に意識することで、生涯賃金の価値を最大限に引き出せるのです。
さらに、投資や節約に加えて「自己成長」も大切な要素です。スキルアップや資格取得など、自分に対する投資は長い目で見れば収入増加に繋がります。
実践への第一歩
以下の3つのアプローチを試してみてください。
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家計の見直し: 固定費を削減し、家計の無駄を洗い出します。たとえば、格安スマホや電力プランの見直しなど。
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自己投資: 資格取得やスキルアップを目指し、長期的な収入増を図ります。
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家族との時間を重視する投資: 子供の教育や家族の絆を深める活動にお金を使うことも、生涯賃金の価値を引き上げます。
限られた時間とお金をどのように使うかを意識することで、収入を増やしつつ家族との時間を大切にする生活が実現できます。
生涯賃金という長いスパンでの計画は決して簡単ではありません。
しかし、小さな工夫を積み重ねることで、その未来を確実に変えることができるのです.