ただ今!9月23日チャリティコンサートへ向け、記念アルバムを作成中なのですが
本日予定のレコーディングを終えてから、国立能楽堂へ行って来ました
和歌山県にある『根来寺』に、200年ほど前 紀州藩より能面が寄進され
今回、この能面を使用しての舞台が上演されました。
能 『班女』 観世喜正
仕舞 『高野物狂』 片山幽雪
能 『天鼓』 片山九郎右衛門
「あらすじ」++++++++++++++++++++++++++++++
『班女』(はんじょ)
美濃の国、野上の宿の遊女・花子(シテ)は、吉田の少将(ワキ)と契り、
扇を取り交わして再会を約束して、その日を待ち暮らす日々でした。
野上の宿を追われた花子は、うつつない姿で都を彷徨い出て、賀茂の社に
再会を祈願します。
少将は野上の宿に花子を訪ねますが、花子とすれ違って
会えず、時を同じくして賀茂の社に詣でます。少将の供の者(ワキツレ)は
花子とは知らず、からかうと、漢の武帝の寵姫・班女の身の上に我が身を重ね
思慕の情を切々と訴えます。やがて花子の扇が少将の目に留まり、二人は
再会を果たします。
『天鼓』(てんこ)
漢の国に住む王伯(おうはく)の一人子である天鼓は、天から振ってきた鼓を愛し、
彼が奏でると妙音が出るので、世間の評判になりました。これを聞いた帝は鼓を
内裏に召そうとしますが、天鼓は勅命に背き山中に隠れます。
ついに探し出された天鼓は呂水に沈められてしまい、鼓は内裏に据えられますが
誰が打っても音が出ません。この上は父王伯に打たせよと官人を迎えにやります。
王伯は運命の非情さを嘆きつつ参内し、力なく撥ををふるうと、初めて鼓は妙音を
発します。時は初秋、天鼓が沈んだ呂水のほとりに、管絃講で成仏した天鼓の亡霊が
浮かびあがり、鼓を打ち喝らし喜びの舞を舞い、やがてまた水中に消えて行きます。
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能楽鑑賞は久しぶりだったのですが、どの演目も素晴らしく
お囃子や地謡の方々の演奏にも感動を受けました
伝統芸能は奥が深い☆です。