~アンドレ・アゴシ栄光の軌跡~

ATPテニス界で1番強いのは誰??と聞かれるときまってほとんどの人は口をそろえる『アンドレ・アゴシ』と。
そう、アゴシは名実ともにATPテニス界においてトップにたつ男なのである。今や最強王者の称号を手にいれたアゴシ…一見彼はずっと輝かしい道を歩んで来たように見える。だが実際トップに君臨するまでのこの4年間は彼にとって栄光と挫折が交錯する長い道のりであったのである。

4年前…彼はATPテニス界に足を踏み入れた。参戦当時、彼はとくになにができるというわけでなく野球をやっていたためやや肩が強かっただけである。持久走も当時から頭角をあらわしていたヒューイットやケンプラスには周回遅れになる始末…。ハンカチ片手に必死に走る姿は『いやらし系』といって小ばかにされたこともあった。しかし彼は逃げなかった。出された課題をただひたむきに文句ひとつ言わず黙々とこなしていった…。そして彼は新人戦強化メンバーに残ることになる。身体能力だけなら1番下のランクに属するだろう、だが粘り強さならテニス部1である。顔もなんとなく粘っこい。
実際にアゴシがテニスプレイヤーとして頭角をあらわしはじめたのはその1年後の夏の新人戦…地区予選でサフィンをはじめヒューイット、ナベルと次々と消えゆく中で当時無名のアゴシは残った。
そして都大会をかけて今は亡き椎木と激突した。前評判では圧倒的アゴシ有利だったが椎木には入り出したらとまらなくなる一撃必殺の強打がある。しかしその強打は予想通り入らずアゴシは勝利をおさめた。
それによりアゴシは都大会出場を決めNew Waveが新時代を予感させた。

しかし第三支部、新進戦と成城のヨシーダに連敗…ランキングも2桁になりアゴシ限界接…いつのまにかそんな声もささやかれるようになった。『ただでかいだけ』と言われるようになりアゴシの脳裏には引退の二文字がよぎっていたという。「『ただでかいだけ』って言われるのはすごいつらかった。自分より小さくて少しテクニックのあるやつになめられるのが1番嫌だった。テニスをやっててこんなつらいなら辞めたほうがマシだったよ。」と当時のことをアゴシは振り返った。
だがそんなアゴシを甦らせたのはその当時アゴシのコーチを務めていた“ルイージ浦田"の言葉だった。
「ただでかいだけ?いいじゃないか。オレはおまえさんのテクニックを磨くことはできるけど、おまえさんをでかくすることはできない。おまえさんにテニスを教えることはできるけど、おまえさんを左利きにすることはできない。でかいことや左利きは立派な才能だよ。おまえはまだその才能を活かしきれてない。まだまだ上にいけるはずだ、がんばれよ。」
その言葉がアゴシが失いかけてた大切ななにかを再び奮い立たせた。
それからアゴシは嫌いだった下半身のトレーニングを一からやり直した。

そして迎えた春の大会…アゴシは第9シードで出場し5回戦でヒューイットと激突した。ヒューイットは4回戦で第8シードのイマニシを倒し波に乗っていて、試合は互いに一歩も引かないシーソーゲームに突入したが…スタミナではヒューイットのほうが断然有利であった。いくら下半身を鍛えたからといって3ヶ月余りでどうにかなる問題ではない、アゴシのスタミナ切れにより辛勝したヒューイット…アゴシ完全復活の前に帝王が立ちはだかったのであった…「終わった…」アゴシは敗戦後の記者会見でこう語っていた「悔いが残ってないといったら嘘になります。だが悔しいといってどうにかなる問題でもないですし…。でもオレからテニスをとったらもうアゴしか残らないんです。オレはもう前に進むしかないんです。」


-どんな一流の選手だって挫折を味わったことのない選手なんていない。ただその挫折で投げ出してしまうのが一般Peopleである。早くその挫折に打ち勝ち再びはい上がることができるのが一流選手である…この時アゴシは一流選手の仲間入りしたのであった…。

個人戦は団体戦への布石ーアゴシの先には団体戦しか見えてないのであった。

そして最後の団体戦ーアゴシはロディックリとの大砲コンビでD2を不動の地位としていた。 しかしその団体戦は格下にあっさり4回戦負け…真の実力を発揮すれば勝てない相手ではなかっただろう、そのためなおさら悔いが残る結果となった…だが皆の闘志が燃え尽きている中アゴシひとりだけ逆に闘志をめらめら燃え上がらせていたのであった。
このアゴシのメンタルコントロールは後に強い武器となるのである。

布施カップー王者ノムライアン不在ではあったがその他の選手は全員出場のオールスター戦でありこの大会の王者が真の王者といっても過言ではない。しかしこの大会はアゴシの独壇場になっていくのであるー準決勝ヒューイット、決勝サフィン、とアゴシは凄まじい勢いで頂点に駆け上がった。
これがアゴシ政権の序章であったのであろう。

このように栄光→挫折→返り咲きと波瀾万丈の人生を歩んで来たアゴシ…さてここで疑問に思うのがあんな弱かったアゴシが何故ここまで絶対的に強くなったのか?

それは主に3つあると考えられる。

1つ目はサウスポーであること。ただでさえ速いサーブは厄介なのにそれが左だったら実に困る。外に逃げてく切れ味抜群のスライスサーブ、ボディに食い込むスピンサーブ、センターに飛び込んでくる超高速のネオスカッドサーブ。調子のいいときだとサーブを返すのがやっとで2球目で確実に決められてしまう、まさに攻略不能なのである…。

2つ目は強靭なメンタル。これがアゴシ最大の武器と言えよう。テニスほどメンタルに左右されるスポーツはないだろう、コートに立ったら信じれるのは己の力のみ。まずアゴシはポーカーフェイスでありどんなに追い込まれても平然の顔している。また去年の私学団体戦の町野戦では負けはしたものの5つ以上のマッチポイントを凌ぐという驚異的な粘りをみせている。後日談では「マッチポイントを取られすぎてもう慣れた」とのんきなことを語っていた。

そして最後は莫大な練習量。いくら奇策・秘策を練ろうとも土壇場の追い詰められた状況で発揮されるのは反復練習が裏付けるショットの精度のみ。この4年間アゴシは誰よりも練習に明け暮れた。日々の努力…努力は自信へ…自信は成功へ。

アンドレ・アゴシ…アメリカが送り出したATPテニス界の現王者。今年はたくさんの猛者達がアゴシの首を狙ってくるだろう。
果たしてATPテニス界の生ける伝説にピリオドを打つものは現れるのだろうか?
復活につぐ復活を果たしたアゴシが今年も連勝街道をばく進するのか?

今年も波乱が起きそうである…。。
~レギュラーへの道のり~

ヒューイットVSロディックで幕をあけた今シーズンのATPテニス。
この2人が顔をあわせるのはこれで実に9回目(筆者の記憶の限り)
この2人の戦いの歴史がATPテニス界の歴史といっても過言ではないだろう。
今までの対戦成績はロディックの5勝3敗…ややロディック有利と思われた。しかしその5勝のうちの2勝はヒューイットの実力がまだ伴わないで奇跡でA面にあがった頃の話。その頃のロディックはすでにチャンピオンの経験もあり完全に一流プレイヤーであったため実力差は歴然であった。
よって今回の試合はどっちに転んでもおかしくはなかっであろう。ただロディックは挑戦者サイド、ヒューイットはチャンピオンサイドだったためメンタル的にはヒューイットが有利と思われた。
しかし試合は予想外にロディック5ー1となりそのままロディックの圧倒的勝利と誰もが思い…ヒューイットにも4ヶ月前の悪夢が脳裏によぎった。

4ヶ月前にも彼らは新人戦の残りひとつのイスをかけて激突していた。そのときロディックはヒューイットを全く寄せ付けず圧倒的勝利し新人戦に出場した。ヒューイットはその敗北で新人戦への夢が消えてしまったのである。

だが今回のヒューイットは違った。1ー5の状態から驚異的な粘りを見せ7ー5と奇跡の逆転勝利、ロディックも5ゲーム目をとったときに心のどこかに隙ができたのかもしれない。これによって両者の対戦成績は通算ロディックの5勝4敗となった。
試合後ロディックはさばさばとしていた『今までA面にいるのが当たり前で団体戦も出れて都大会もでれて…そんで練習もあんままじめにやってなくて都合の良い時だけ変に高いプライドが生じていた…。オレはまだ抜いていた部分があるのかもしれない…。まぁ言いたい奴には言わせておけばいい。ただオレは今日の敗北によって今まで以上に恐い存在になったということだ』
今回の敗戦はロディックにとって初めての挫折なのかもしれない。しかし一度地獄を見た男は強い。今後のロディックに注目していたいところだ。

さて今回のテーマはレギュラーへの道のりであるがレギュラーというのは属にいう団体戦Aのメンバーにはいることである。その枠は実に8つ。すでに3つの枠が埋まっていると思われる。1つ目は絶対王者アゴシ、彼はATPテニス界で頭ひとつ飛び抜けているからほぼ確実であろう。2つ目はボレーのスペシャリストノムライアン、ダブルス最強の男は間違いないだろう。そして最後の1つが超新星宍戸である、ATPテニス界でシングルスの絶対的エース不在の中で彼の持ち前の爆発力がその穴を埋めてくれるだろう。…となると残る枠は5つ…非常に狭き門であることがわかる。現時点ではATP四天王のヒューイット、ロディックリ、ナベル、サフィンと新鋭フェレーオが妥当であると思われる。しかしその後ろにはやる気のないように見せかけているモッチや帰ってきた侍ケンプラス、ビックバンサクタディス、神の子フェデラー、一撃必殺イワンなどが虎視眈々とレギュラーの座を狙っている。決してナベルやサフィンも安心してレギュラーになれるポジションではない。
またレギュラー以外の彼らはレギュラーを倒さなければレギュラーの座をつかめないということである。専門家に聞くと実際にレギュラーとレギュラー以外の人にそれほど差はないと語っていた。
しかしレギュラーとそれ以外の彼らにただ一つだけ違うものがあると専門家は言っていた。
それは『経験』である。今までレギュラーを経験してきたものには数々の試合をこなしてきた揺るがない経験がある。とくに試合巧者のナベル、ヒューイット、ノムライアンは大事なポイントを確実にものにする。これは数々の経験から染み付いたものであるといえよう。『経験』という差…それは埋められそうでなかなか埋められないものである。その差をなくすにはそれを凌駕するほどの実力を身につけるしかない…その為にはレギュラー以外の人は人一倍の練習をしなければ追いつけないであろう。また現時点でレギュラーの人もレギュラーを奪われないように常に努力を怠れないどあろう。
レギュラーへの道のりは遠く、そして険しい…。
~大晦日特大号~

今年の1年間ATPテニス界では様々な出来事があった。
オレンジ色の目をした侍ケンプラスの復活…新鋭フェレーオの参戦…絶対王者ノムライアンの後退…
今ATPテニス界の現状はアンドレ・アゴシの1強、そしてその後を追うノムライアン、ヒューイット、ナベル、ロディックリ、サフィン。2番手争いはまさに群雄割拠の戦国時代へ突入したと思われる。

来シーズン難攻不落の最強王者アゴシを倒す者は現れるのであろうか?
倒す可能性はみな充分にあると専門家は見解している。

まずは元絶対王者ノムライアン。専門家によっては彼の方が最強という呼び声もある。しかし一体何が彼をそこまで強くしているのであろうか?
はっきり言ってサーブはへちょい。サーブだけなら雑魚も同然である。これならたいていの選手がノムライアンを倒せるはず…しかし彼をそう簡単には倒せない。なぜなら一般の選手は試合になると勝つように全力を尽くす…だが彼は違う。彼は絶対に負けないように全力で戦っている。つまり勝ちたい気持ちより負けたくない気持ちが彼を奮い立たせてるのである。これが2年間王座を守り続けた彼と並のプレイヤーとの決定的な違いであろう。しかし最近のノムライアンは昔からやっていた能が忙しくなり練習をサボりがちで太ってしまい王者だった頃の繊細なプレーとは程遠い…。だが彼は元王者、あなどることは出来ない。そして今年の反省から来シーズンは能の活動を休止してテニス一本に絞ると明言。そうなったら彼が王座に返り咲く日もそう遠くはないだろう。

次に無冠の帝王ヒューイット。
サーブ、ストローク、ボレー全てにおいて平凡なヒューイットがここまでトップ戦線に食らいついていけるのはどんな球にも屈しない圧倒的なディフェンス力だと専門家は語っている。また彼の持ち味は豊富なスタミナと光速の足であり、それを活かしコート内を縦横無尽に駆け回り攻め所が無くなった相手が自らミスをしてポイントを取るというのが彼の必勝パターンである。さらには絶対に諦めないファイティングスピリットを彼は持っている。これはヒューイットの真骨頂と言ってもいいだろう。このヒューイットの折れない心に対戦相手はどれだけ苦しめられただろうか。『試合は4ゲーム取られてから』と語るだけあっていつも危なっかしい試合から逆転勝利をもぎ取ってきているヒューイット、しかしそんな彼が何故未だに無冠なのか…?
それはヒューイットには無敵の守備力があるが攻撃力は無にひとしいからである。そのためヒューイットの守備力以上の攻撃力の相手が現れた時はTHE ENDである 笑
だからこそヒューイットに攻撃力が加わった時はもう誰にも止めることが出来ない怪物と化すことを示している。ヒューイットの今後には注目していたいところだ。

次はスペインのNatureBoyナベル。
彼はつい1年くらい前までは部内最強の名をほしいままにしていた男である。その部内最強の地位に君臨した戦法とは実に単純明快“つなげる"ことである。また『ピンチになると天下無敵のトップスピンロブをあげ、その球はバウンド後に東京タワーに直撃してしまう、その光景を目の当たりにした相手プレイヤーは戦意を失ってしまいナベルのワンサイドゲームになる』という戦法でもある。
しかしその戦い方はセコいというたくさんのバッシングを受けナベルのプレースタイルは徐々に変化していき今のスタイルにいたったのである。
今のナベルはとても戦術家である…相手の弱点をピンポイントに狙ってくるという強さ、だてにメガネはかけてないナベルである。しかしそのメガネが時にくもり…時にズレる…良いことばかりではない。また勝負所で出てくる『カモン』というフレーズ…これは相手を非常に苛立たせメンタルを崩壊させるというなかなか強い武器である。今まで追われる立場だったナベルが追う立場となった今、1番の要注意人物はナベルと言っても過言ではないだろう。

次はワンダーボーイ、ロディックリ。
彼はサーブ、ストローク、ボレー全てにおいてバランスよくスキルがとれておりATPテニス界の数少ないオールラウンドプレイヤーである。
また彼はトップスピン、スライス、フラット、サイドスピン、ドロップ、シンカー、ミラージュという様々な球種を持っていて状況によって使い分ける、それはまさに彼の『上手さ』といえよう。
そしてロディックから受け継がれる伝説のビッグサーブ…これがロディックリ最大の武器である。このサーブはトッププレイヤーでも返球は困難であるといわれている。しかし彼は試合中実に気性が荒い。そのため一度下手にミスをするとそこから崩れ落ちていくシーンがこの1年多々見られた。その弱点を克服出来たとき、ロディックリが再び王者を奪還しているときかもしれない。

最後に初代王者サフィン。と言ってももう王者の風格がないのだが…。過去、王者に輝いたことのある選手はアゴシ、ノムライアン、モッチ、ロディックリ、そしてサフィンのたった5人である。運だけでは王者にはなれない…あのヒューイットやナベルですら掴んだことのないチャンピオンという称号。サフィンはその称号に輝いたことがある、しかも二度までも。サフィンにはノムライアンのボレーやロディックリのサーブように一撃必殺技を持っているわけでなければ、アゴシやモッチのように体格にも恵まれてない。そのようなサフィンが王座に君臨することができたのは何故か?
それは彼のボールコントロールが他の選手よりずば抜けているからだと専門家は語った。彼のボールコントロールというのは天性のものであり、そう彼はATPテニス界屈指の天才肌なのである。
しかしかつての栄光はいつのまにか消え去り今となってはフェレーオやモッチから狙われる始末…。やはりセンスだけでこのトップ戦線で生きぬくのは非常に厳しいのである。彼は自分のセンスにすがりついて努力をおこたり、自分の現状を見失っていたのである。天性のボールコントロールがあるのならそれを活かしてパワフルショットを打ち込みたいものだ。しかしあのひ弱な体からはパワフルショットを打てる力などどこにも見当たらない…。そこでサフィンには今、肉体改造が求められている。肉体改造が成功した暁には彼はもう誰にも負けない究極の力を手にするはずだ。近い将来、努力する天才がATPテニス界に物凄い激震を走らせるかもしれない。

このように数々の強敵がアゴシの首を狙って日々努力を続けているのである。
しかしそれに立ちはだかる難攻不落の最強王者アンドレ・アゴシ。
来シーズンもアゴシの年になってしまうのか!!?
それとも誰かがアゴシ政権を崩すのか!!?
あるいは新鋭フェレーオやオカジッチがアゴシ政権に待ったをかけるのか!!?
みんな紙一重の実力なこの世界…来シーズンNew Heroが誕生するのか!!?
来シーズンのテーマはずばり『Stop the アゴシ』
彼の1強を食い止め新たなスターに名乗りをあげるのは誰か!!?
今後ともATPテニス界には目が離せない!!!
ボブ・ノムライアン
所属:Teamノムライアン
from:U.S.A
身長:170�
体重:62kg
ニックネーム:「アメリカ最後の切り札」

ついにアメリカ最後の切り札がATPに参戦決定!!
こいつの持ち味はなんといってもボレー!!予測不可能な場所に飛んでくるボレーはまさに美技!!こいつを止められるやつはいるのか!!?
ボレーマジシャンが新政権を築く!!!
~帰って来たオレンジ色の目をした侍~
待つこと1年…再び彼はこのフィールドに帰って来た!!
それは1年前のことだった、都大会目前のランキング戦…彼は準々決勝で初代王者サフィンを死闘の末下し、準決勝で無冠の帝王ヒューイットを圧倒的な攻撃力でねじふせた。そして迎えた決勝戦…相手は当時1年間無敗の絶対王者ノムライアン。みなはケンプラスの奇跡を期待した…しかし奇跡どころかノムライアンの守り以上の攻めで彼はノムライアンをあと一歩のとこまで追い詰めた。だが試合巧者のノムライアンはそこで転倒し、治療の時間でケンプラスの集中力を乱し見事逆転勝利をおさめた…この激闘は今でもファンの間では語り草となっている。

ケンプラスはその試合の勢いのまま都大会は確実と思われていた…。しかし4回戦、彼の前に初代王者サフィンが立ちふさがった。サフィンはこの究極の消耗戦を制し都大会の道をこじ開けた。一方敗北したケンプラスは春夏都大会出場の夢が潰え、サフィンは歓喜の雄叫び、会場は予想外の結末にどよめいた…。
さらにケンプラスに不運が襲ったのであった…あのパワフルショットを繰り出す腕には3年間蓄積してきたダメージが溜まりこれ以上プレーを続けると二度とテニスができない体になると医師から宣告を受け事実上の引退…。

しかし彼にはテニスしかなかった…!!沖縄に渡り治療とリハビリに専念する日々。
その時の心境をケンプラスはこう語る『テニスをしてない毎日がつまらないと感じた。負けたままじゃ悔しいし、ファンのためにもこのまま終わるわけにはいかないと思った。オレの目標は必ずもう一度トップの世界でプレーすること。オレはまだ終わってないよ』

そして彼は不死鳥のようにこの舞台に舞い戻った。
まだ1年のブランクがあるため本調子ではないが彼には生まれ持った身体能力と才能がある。

来年ケンプラスがこのトップ戦線にどのような影響をもたらすのか!!?
天性の才能と身体能力を持ち合わせた天才が本気になったとき、それは新王者が誕生するときかもしれない…!!
~指名試合で起きた栄光と挫折~

先日行われた指名試合、今回の試合を終えて選手には様々なドラマがありランキングが大幅に入れ代わる結果となった。
まず注目の一戦といわれたサフィンVSフェレーオ。世代交代がテーマとなったこの試合…。サフィンは終始安定した力を見せつけフェレーオに勝てないというジンクスを振り払った。
またサフィンはモッチからも指名を受けていたがロブを全て叩くという奇想天外な戦いぶりを見せNEWサフィンとして新たな力をみなぎらせていた。これで初代王者サフィンはまだトップ戦線で戦っていけることを証明してみせた。

また事実上のメインカードといわれたロディックリVSナベル。
2005年の春の大会で部内最強と注目を浴びたナベル、しかし予想外にロディックリに苦戦を強いられ敗北。スペインの沈まぬ太陽がゆっくりと沈んだ瞬間であった。あれから1年半…過去最高の出来と自負したナベルが勢いのあるロディックリを自分のペースに持ち込み辛勝した。
試合後ロディックリは『テニスの試合をして初めて泣きそうだった。下位の中では1番ナベルが危ないと思ってた。彼にはこれからもがんばってほしい。』と淡々と語った。
またナベルは『バックハンドで2回決まったのはラッキーだった。けど、あとはオレの実力。ラッキーパンチなんて奇跡じゃおきない。もともと狙って出すもんなんだよ』と自分の勝利に酔いしれてた。

一方今回注目されなかったヒューイットやノムライアンは盤石の戦いぶりを展開し互いにランキングを上昇させた。
またテニス界のサラブレッド“ユータロー"も徐々に才能が開花し始めランキングを上昇させた。
さらに帰って来たサムライ“ケンプラス"も全盛期を彷彿とさせるパワフルテニスでランキングを大幅に上昇させた。

ランキング戦…それはいつも数々のドラマが繰り広げられる戦いの祭典…まだサフィンとロディックリには挑戦権が残されている。次のランキング戦にはどのようなドラマが待ち構えているのか…!!?

2006年終了時ランキング
1位アンドレ・アゴシ(1)[→]
2位スケルトン・ヒューイット(4)〓
3位ボブ・ノムライアン(5)〓
4位ラファエル・ナベル(6)〓
5位アンディ・ロディックリ(2)〓
6位タカット・サフィン(3)〓
7位カルロス・モッチ(7)[→]
8位ピート・ケンプラス(圏外)〓
9位フアン=カルロス・フェレーオ(8)〓
10位ユータロー・フェデラー(9)〓
11位イワン・オカジッチ(10)〓
12位マルコス・サクダディス(11)〓
13位佐瀬大樹(12)〓

()内は以前のランキング
因縁の対決再び~
ナベルVSロディック
部内戦抜群の安定感を誇っていたナベル…しかし2005年春の個人戦で事件は起きた!!ナベルとロディックは順調に勝ち進み準々決勝で激突した。
圧倒的にナベル有利と思われたこの1戦…ナベルの勝利をみな信じて疑わなかった。しかしその日ナベルは持ち前の守備力に精彩を欠きロディックに惜敗した。ロディックは下馬評を覆し見事都大会の切符をつかみとった。
そのままずるずると調子を落としたナベルはまさかの三連敗…都大会への夢が目の前で閉ざされた。栄光の道を歩んできたナベルに初めて闇が訪れた瞬間だった。
あの日ロディックに負けてからナベルは肘のケガもあり大会に出れず徐々にランキングを落としていった…。
あの時の心境をナベルはこう語る『いやーマジへこんだよ。ホントに目前で夢舞台への道が閉ざされたからね。まぁあの時は肘の調子もあんまりよくなかったし、しょうがないかもね。でももう後ろを向いて進むわけにはいかないし、肘だって完治した。状態は120%。明日は本気で潰すよ』

このようにナベルの明日にかける意気込みが伝わってくる。

部内戦最強の男の復活祭か!!?ワンダーボーイの返り討ちか!!?1年半越しのリターンマッチ!!
二人の因縁についに終止符がうたれる!!!
 ~世代交代~
サフィンVSフェレーオ

新世代筆頭のフェレーオがついに初代王者サフィンに挑む時が来た!!
下馬評はややフェレーオ有利。しかし勝負の世界は何が起こるかわからない。
この2人が初めて顔をあわせたのがこの夏。その時は油断のせいか、心のどこかに隙があったのかサフィンは敗れ、それからもサフィンはフェレーオに勝つことが出来なかった…。

負けたことのない自信、挑戦者としての立場から考えメンタル面もフェレーオが有利と考えられる。
しかしサフィンには初代王者ということから常に追われる立場での試合であり、また数々の逆境をはねのけてきたキャリアがある。
サフィンは明日の意気込みをこう語る『明日は今までと一緒。単なるランキング戦であり、何度もやってきたこと。もうあいつの実力はわかってるから油断はしない、全力で倒す。新入りがでかい口たたくなよ』

明日の試合はサフィンが今まで積んできたキャリア人生の集大成であり、もし負ければ今までのキャリア人生を否定することになる。サフィンには絶対に負けられない大一番になることは確かだ。

果たしてサフィンは初代王者のプライドを守ることができるのか!!?フェレーオが初代王者までをも飲み込み頂点への踏み台にしてしまうのか!!?
世代交代の波はどちらに傾くのか…!!?