大学を卒業して私は運よく総合商社に入社することができた。 

何故受かったのかは今もって良くわからないけど、海外志向だったことと、留学経験者だったこと、あとポジティブ楽観主義だったで根拠なく入れるはずという気持ちで臨んだのが良かったのかも

 

プラシーボ効果すごい

 

 

商社は華やかな世界とイメージされることが多いけど私が入社した当初の新人時代はまったくそんなことはなくて、プロジェクトのアカウント管理で

 

日々エクセルとにらめっこ

 

して毎月の売上、利益計上手続きするのが新人の仕事だった。 

 

私はADHDなのでよく事務処理手続きを間違って先輩社員から嫌味を言われていた。 

その先輩社員はヘルメットとあだ名される前髪ぱっつんの髪型で低身長で横にがっしりした特徴的な風貌の人だった。

例えて言うなら、ずんぐりしたカリメロのような感じ。 

彼はその上の先輩社員から体育会系の理不尽な育てられ方をしたせいか性格がひんまがっていて後輩社員のミス、言葉尻をあげつらっては攻撃的にまくしたてるタチの悪さだった。

(こういう人が糾弾されないのは年功序列のしみついている日本企業あるあるだったりする)

 

ヒスを起こして人差し指を突き出してプルプルしながらまくしたてるのがクセだった。 

 

 

ある時請求書の発行システムについて営業課で意見を出し合った時に、

その請求書はシステムで自動採番することになっていたので、わざわざ手書きで新たに別の番号を振って記録すること自体が非効率なのではないか、と意見したところ、その人は激高して青筋をたててプルプルしがら、やはり指を突き立ててこう言った。

「実務のことが何にも分かってないからそんなこと言えるんよ!」と。 

 

確かに年数的にその人より後に入ってきているので実務経験は私のほうが少ないのは知っている。ただ経験だけで意見を一蹴してしまうやり方に心底げんなりしてしまった。

 

そんな訳で所謂下積み時代は心が腐りかけていたが、3年目の春にとある転機が訪れた。