怒ったまま、例のサッシが跳ね返って開くほどバンッと乱暴に閉めるやり方で社長が事務所を出ていき、ことは収まったかに思えたが…

しばらくして戻って来て、『今年は利益が出たから、税金を払うより給料に還元しようと思っている』少し冷静になったか、口調は落ち着いている。税金対策的な事務処理についての連絡だと思い、
『分かりました』と答えると、
『分かりましたじゃないよ。有り難く思ってもらわないと。ありがとうございますだろう』と社長、ガチのトーンで。
?ぇ?あ、あー…もぅ『頂く』ことより、それに付随して発生する諸々控除額の計算やら、届け出やらのことを考えてしまいました。(ソフト導入してないので手計算…)

『××くんはオカシイよ。変だ。せっかく決算手当を出そうとしているのに…』
?何それ?
私の人格否定と決算賞与は関係なかろうが?
つまりは、お前に決算賞与出さねーぞと。脅しか?
その後も3回、決算賞与について言ってきて。
その度に
『ありがとうございます』って言わされたわ。
なるべくありのままにつづろうと思う。
出来るか分からないが…

8時30分 出社
『○○様より電話があったら連絡よこす様に』
とデスクに社長からメモ書きが残されていた。

10時30分 メモ書きされていたお客様より連絡がある。
即時、まず作業場にTEL。応答なし
次に社長の携帯にTEL。応答なし
10時40分 念のため、もう一度社長の携帯にTEL。やはり応答なし。
社長は日頃から携帯の着信を嫌う。折り返しを待つことにした。
もちろん、電話連絡のメモ書きも社長のデスクに置いて。

ほどなく折り返しの電話がないまま社長が事務所に戻ってくる。
『○○さんから連絡がありました』と直接口頭で伝える。
『電話をくれと書いてあったろう、なんで連絡よこさなかった』
と聞かれたので、
『しましたよ。作業場に1回、携帯に2(回連絡入れたんですが、通じませんでしたので…)』決死の状況説明は、あえなく括弧の辺りから急な社長の怒号にかき消された。
『除雪してて分かるわけないだろ!!』
『携帯に履歴が残るし、それ以上は(煩わしいかと連絡しませんでした)』も虚しく最後まで言い切ることは出来ず。
『しつこい!!もういい!!』社長の怒りはおさまらない。


マジかよ。
めっちゃ怒鳴られたけど。指示通りしたし。
普通の連絡やん?
聞かれたことに対しての普通の報告やん?
てか、人としての会話やん?
え?間違ってんの?
10月決算につき、朝からせっせと書類の準備。
決算期はほぼ年中うすらぼんやりして寝落ちするか、落書きしてるかしかない私がもっとも働く時期である。

建設業だから、完成工事高のうち元請けと下請け、公共工事はいくらあったとか、はじき出して確認。
税理士さんの資料と照らし合わせて確認。
決算報告書作成に、それに必要な諸々添付資料を各方面に依頼する書類作成等々…はりきって仕事をしていたわけだが。

『そんなことは税理士に任せてあるからしなくていい!!』事務所に戻って来た社長、今日も無理解発言威勢のいいこと。


て、社長。
まさか全部税理士さんがやってると思ってるんすか?

これ、やらないと決算報告資料出来ませんが?


マジすか?いいんすか?それ本気ですか?

じゃぁ、働くなっていうんだから、お言葉に甘えていつもどうり働きませんがね。