【報道特集】孤立する若者たち、自殺を防ぐには(2021年)
2018年の自殺者数は2万1170人、そのうち、うつ病が原因で自殺した人は4213人にのぼると言われています。
この統計は示すように、自殺をする人はうつ病を発症していることが多いです。特に、治療をして元気になりたての頃に自殺をする人が多いといいます。
(上図)自殺者の8割、生前に行政と接点(2025年 日経)
★松浦隆信教授(日大・心理学科)
「また、将来の見通しが全く持てないと判断している人、強い孤独を感じている人、そして失業中など困窮している人は自殺をするリスクが高いと言われています」
このためカウンセラーは、うつ病患者をみるときには、このような状況が重なっていないか気をつけていきます。
松浦教授によると、クライアントに自殺の危険を感じたら、「次もお話を聞かせてほしい」とカウンセリングの約束を強調したり、福祉施設や就労支援機関との連携をはかり、必要な生活支援を提供するなど、クライアントの置かれた状況をみながら、カウンセリング以外のことでも必要なサポートを行ったりするそうです。
こうした対応は、「あなたは一人ではない」というメッセージを送ることにもつながります。自殺者を出さないように気をつけることも大事ですが、自殺者が出た場合、遺された人たちの心の支援も重要になります。
自殺を決心しているというのは、すでに腹をくくってサッパリしてしまっているので、見た目は元気そうにみえます。このため、周囲の人は自殺の危険に気づきにくいのです。
しかし、「あの時自分が気づいていれば、自殺を防げたかもしれないのに、なぜ気づいてあげられなかったんだろう」と自分を責めて、心を病んでしまう人もいます。
自殺をなくすために社会全体で取り組むこととして、松浦教授は相談窓口に関する情報を広く発信し、困ったときに相談しやすい環境を整えることをあげます。
うつ病をはじめ精神疾患を抱える患者は家族や友達に気を遣い、相談せず一人で悩みを抱え込むことが多々あります。また、病院は敷居が高いと思う人も多くいます。
そのため、各種電話相談やメール相談など、相談の切っ掛けとしてアクセスしやすい窓口を広く周知することが重要だといいます。
★松浦隆信教授
「また、一人一人が周りの人たちに関心をもつということも大事です。気のきいたアドバイスや励ましをしようとしなくても、ただ話を聞いてあげるだけで、悩んでいる人には救いになるのです」
今回は以上となっております~![]()
(参考書籍)ゼロからわかる心理学(別冊ニュートン)
自殺のサイン、自殺のリスクが高い人の特徴(精神科医)



