◆地球は大きなひとつの生命圏
おはようございます。今回のサロン記事は「生命の源と地球」についてです。2回か、3回かに分けて掲載します。
地球そのものを1個の生命体とみなす「ガイア理論」を提唱した英国の環境科学者ジェームズ・ラブロック博士が、2022年12月26日に亡くなりました。この日は博士の103歳の誕生日でした。
★NASAでの経験から「惑星と生物の相互作用」を意識
ガイア理論の成り立ちと意義を概観しましょう。
ラブロック博士はロンドン郊外のレッチワースに生まれました。レッチワースは、ロンドンの人口増加に伴って20世紀初頭に英国で最初に都市計画に基づいて作られた街と知られています。
マンチェスター大で化学を学んだ後、ロンドン大衛生熱帯医学大学院で医学のPh.D.(博士号)を取得。その後、米国のいくつかの大学で研究を従事した後、博士は1961年にアメリカ航空宇宙局(NASA)に就職します。
ガイア理論を提唱したのは、NASAで働いていた頃です。
NASAでのラブロック博士の仕事は、地球外惑星の大気と地表の分析装置の開発でした。仕事を通じて、博士は火星の大気組成に興味を持つようになります。
惑星に生命活動がある場合は、地球のように大気組成に影響があるはずです。実際の火星大気は化学平衡に近い安定した状態で、生命の不在を示唆しました。
NASAに勤めたことで、博士は惑星と生物の相互作用を強く意識するようになりました。(続きはサロンで)
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≪目次≫
今回は3回に分けて掲載します。次回も続きます。
◆地球は大きなひとつの生命圏
◆「生命の源」は宇宙からやってきた
◆地球は「元ある形」に戻ろうとしている
Mr.ブルー ~私の地球~(1980年 八神純子)