戸隠神社・奥社参道杉並木
草津温泉~国道292号~志賀高原~湯田中渋温泉郷~中野市に入りました。中野市というと、新井信介氏がお住まいになっている街ですね。途中で見掛けた道路標識に「新井」とあり、「標識になるほど新井さんって有名なんだ~」。いえいえ、同名の地名でした。(笑)
中野市から上信越自動車道に入り、信濃町ICで降車、戸隠神社を目指します。戸隠については、以前から気になっている神社でして、過去記事にもしていますし、信州に行った際には必ず寄ろうと思っていました。
(過去記事)
【長野震度4】戸隠神社と「天岩戸開き」(2017/12/07)
五社巡り(中社・奥社・九頭龍社・宝光社・火之御子社)
戸隠神社は霊山・戸隠山の麓に、奥社・中社・宝光社・九頭龍社・火之御子社の五社からなる、創建以来二千年余りに及ぶ歴史を刻む神社です。その起こりは遠い神世の昔、「天の岩戸」が飛来し、現在の姿になったといわれる戸隠山を中心に発達し、祭神は、「天の岩戸開きの神事」に功績のあった神々をお祀りしています。(戸隠神社HPより引用)
◆五社の御祭神
◎中社・・・天八意思兼命(あめのやごころおもいかねのみこと)
◎奥社・・・天手力雄命(あめのたぢからおのみこと)
◎九頭龍社・・・九頭龍大神(くずりゅうのおおかみ)
◎宝光社・・・天表春命(あめのうわはるのみこと)
◎火之御子社・・・天鈿女命(あめのうずめのみこと)
中社の大鳥居
本来ならば、「五社巡り」するのが筋なのですが、宝光社の本殿までの石段は270段となっており、健脚とはいえない私どもは、中社、奥社、九頭龍社の三社で勘弁させていただきました。
社殿
奥社は後にして、まずは中社を参拝しました。社殿の天井には、平成15年に復元した狩野派の天才絵師・河鍋暁斎作の「龍の天井絵」があります。撮影は無理でしたね。
中社の御祭神は天八意思兼命で、天照大神が天岩戸に隠れたとき岩戸神楽(太々神楽)を創案し、岩戸を開くきっかけを作ったとされる神で、知恵の神とも言われています。
(参考) 戸隠神社(Wikipedia)
三本杉
境内には、樹齢700年を超える御神木、樹齢800年を超える三本杉があり、社務所が置かれ、位置的にも機能的にも、戸隠神社の中心的存在です。
日吉社
手水舎のすぐそばに日吉社という小さな社があります。御祭神は「瀧津姫命」とあり、「あら?もしかして、瀬織津姫様じゃないかしら?」と思いご挨拶してまいりました。多分、そうだと思います。
日吉社は、1707年(宝永4年)に比叡山の日吉大社から勧請したとのことです。神仏習合時代、天台密教や真言密教と神道とが習合した戸隠山勧修院顕光寺として、また修験道場としても有名でした。室町時代には天台・真言両宗の法論闘争が起こります。
戦国時代には、戦国武将との闘争に巻き込まれたそうです。明治時代に入りますと、神仏分離政策により戸隠山顕光寺は寺を分離して神社となり、宗僧は還俗して神官となったのです。
比叡山延暦寺を建てて天台宗の開祖となった最澄、真言密教といえば空海・・・戸隠神社の歴史に天台宗と真言宗の法論闘争があったとは意外でした。
戸隠そば
奥社を目指す前に腹ごしらえです。戸隠といえば「戸隠そば」ですが、岩手県の「わんこそば」、島根県の「出雲そば」とともに日本三大そばのひとつに数えられているそうです。釧路もそばの街なので、おそばは無条件に大好きです。
中社周辺には、沢山のお蕎麦屋さんが軒を連ねていますが、入店したのは老舗「岩戸屋さん」です。ガイドブックに「一番人気は小鉢セットそば(かけそばorざるそば)」と書かれていたので迷わず注文しちゃいました。野菜のてんぷら、冷や奴、高野豆腐の煮物、そば団子等がついて1200円です。
戸隠そばの特徴は、「ぼっち盛り」と呼ばれる馬蹄形状の独特の盛り付けです。どのお店でも、ざる蕎麦はこの盛り付け方みたいです。ご馳走様でした!
さて、戸隠神社には、「天の岩戸開きに功績のあった神々」をお祀りしていることは前述しましたが、4月にやっと参拝することが出来た伊勢神宮の御祭神は、云わずと知れた天照大神ですね。
「どうしてこのタイミングで信州なんだろう?」
天照大神つながりというか、天岩戸つながりだったのですね。次回はいよいよ戸隠神社の中でも最難関の奥社をご紹介します。