(ガイドG)

「君が見る夢が、なんの役にも立たない理由は、知恵と勇気のバランスがとれていないからだ。このフォーメーションをよく見てごらん。左右のバランスがとれ、さらに宇宙の深みまで行かなければ、夢を地上に持ち帰ることができないことをこの図形は指し示している。この「図形のフォーメーション」は、夢をどのように現実に降ろしてくるか、ということを指し示す羅針盤にもなるのだ

 

 

立ち現れた夢を個人的な遊びにとどめることなく、惑星の進化のために使いたいと思うなら、左右のバランスを取り、ゼロポイントのゾーンに吸収されないようにすることだ。わかったか?

 

数値で言えば、少なくとも「レベル5」くらいに達しなければ、その夢はしょせん肉体の欲求や感情のはけ口のために見る夢に過ぎない。君たちには宇宙的な夢を配信しているのだから、確実に地上に降ろしてもらわなくては、われわれとしても困るのだ

 

 

結論から先に言っておくと、「突き抜けた夢」を見なければ、現実世界にその夢を降ろすことはできない。浅はかな夢を見ても、ゼロポイントのゾーンに吸収されるだけだ。

 

 

なぜ明晰さを保つ必要があるかといえば、その理由は、ゼロポイントと同じくらいの透明さを維持していなければ、意識を保ったままゼロの地点を通過できないからだ。宇宙的な夢は、夢から醒める際に必ずこのゼロポイントを通過することになる。しかし、肉体や感情の夢は、このゼロポイントを通過しないので容易に覚えていられるわけだ」

 

 

マヤは座標軸の上に、いろいろな三角形を作図してみた。右側が大きい三角形、左側が大きい三角形、高さが低い三角形、高さが高い三角形などなど。いくつもいくつも三角形を作図していくうちにわかったことがあった。

 

それは、左右の数値が違う三角形の場合、左右の力が縦軸上に均等にかからずに、ゼロポイントの中心を直角の角度で通過できない。ゼロポイントの中心には90度の角度で突入しないと、渦に翻弄され意識を保つことは難しくなるのだ。

 

 

だからといって、コンパクトにまとめても、ゼロポイントのゾーンに吸収されてしまうようで、いかにして宇宙の深みまでアクセスし、左右のバランスを均一にしてゼロポイントの中心を通過するかにかかっているようだった。これは宇宙情報を結晶化させる方法と理論的にもとてもよく似ていた。(次回へつづく)

 

以上、「宇宙の羅針盤(下)」より転載しました。