軽やかにならないと、時空を超えることはできない

 

『時間を巻き戻し、過去の自分を救出する方法』とは、置き去りにした過去の「想い」を、未来へと転送することによって、ゼロ地点を超え、マイナスの記号をプラスの記号に変えてゆく作用があるようだ。

 

過去の負の記憶は、未来時空に転送することによって、掛け替えのない光になる。この方法は、時空を旅する者によって語り継がれてきた奥儀であり、今まで地球では非公開になっていた宇宙情報だという。

 

「さあ、麗しきエリア#13にアクセスして、聖なる双子の領域へと向かいましょう」と、唐突にアヌビスは言う。

 

 

「アヌビス・・・聖なる双子の領域とはなんですか?」

 

「聖なる双子の領域とは、エリア#13からアクセス可能な双子の太陽の領域でもあります。あなたは、聖なる双子の領域にアクセスして、今朝見た夢の意味を確かめてくることです」

 

「どうして聖なる双子に会わなければいけないのですか?どうせその双子は愛とか語り出すんでしょ。そんなのカテゴリーエラーだよ」

 

 

「その双子は、図形担当の天使でもあるからです」

 

「そんなの変です。図形担当の天使なんているわけがないですよ。天使がすでに図形なんですから・・・少なくともわたしの目には、天使と呼ばれているエネルギー体は図形に見えます。もし、図形担当の天使がいるとしたら、すべての天使を掌握して、他の天使よりひとつ上の次元に立っていなければ、図形的に解釈するとおかしいですよね」

 

マヤはわけのわからない言い訳をしている。

 

「これからの図形は時空を旅する者が使う極秘のコードでもありますが、図形をあなたの夢に置いて行ったご本人に、その真相を聞いてみるのが一番の近道、最短距離でしょう」

 

「でも、どうやってエリア#13まで飛ぶのですか?」

 

「羅針盤の中央に立って、エリア#13へとアクセスしましょう」

 

マヤは羅針盤の中央に立ち、大きな深呼吸をする。

 

 

「よろしいですか?まずは、羅針盤の中央をゼロポイントでロックしてください。羅針盤の中央に座標軸を設定し、その真ん中にゼロポイントを設置します。そして、ハートの領域にある、八方向の光を感じてください。

 

【6と7の架け橋】人生の設計図(2)(3/30)より

 

 

光の中心に意識を向けてみましょう。宇宙の成長をあらわす数字は、0、1、2、3、5、8、13・・・の順番に並んでいます。それはまるで宇宙創造の詩篇のように、永遠のつながりを持っています。この先どんなことがあっても、この数列の奥儀を手放さないでください。美と調和が正しい方向を指し示してくれるでしょう」

 

不思議な「数靈137」のシンクロニシティ(1)(9/26)より

 

アヌビスはそう言い残すと、高い周波数に包まれて段々と姿が希薄になってゆく。あたりはまばゆいばかりの光に包まれ、アヌビスの声が遠ざかり、さざ波のように光の中へと消えてゆく。

 

・・・6+7は、13だけど

・・・5+8も、13になる

 

【6と7の架け橋】人生の設計図(3)(3/31)より

 

マヤはゼロポイントの図形をイメージして、その中心に意識を向けた。そして、アヌビスからもらった黄金のディスクを取り出して、そこに描かれた図形をジッと見つめていた。

 

右手にはエリア#5のアクセスコードの図形を、そして左手にはエリア#8のアクセスコードの図形を持って。そして右手と左手をピッタリとつけて、ゼロポイントに意識を向けて「ゼロ」という言葉を発し、数字の周波数にチューニングしながら数字を数えてゆく。

 

「1」「2」「3」「5」「8」、そして、大きな声で「13」と叫んだ瞬間に、ハートの領域に作ったゼロポイントの中心に吸い込まれて行った。

 

渦に巻き込まれてゆく感覚に翻弄されながら、高周波の耳鳴りの音を聴いているうちに意識が遠のいていったが、ここで気を失うわけにはいかない。

 

これが最後のアクセスになってもいいから・・・エリア#13の世界へゆこう。聖なる双子の領域へ・・・・。

 

以上、「宇宙の羅針盤(上)」から転載しました。