≪エリア#9・魂の閲覧所≫

個人の本のページをめくれば、過去から未来にわたる膨大な個人情報が細部にいたるまで、こと細かに記されている。個人の本は新聞紙ぐらいの大きさで人によって厚さはさまざまである。通常1ページに一つの生涯が書かれていて、手をかざすと必要なページが開かれるのだ。その中には写真もあるので、どのような顔かたちか見ることもできる。

 

 

参考までにマヤの本を紐解いてみると、今回の一つ前の人生は、人里離れた山奥にたった独りで仙人のような暮らしをしていた。隣国から兵士が攻めて来ることを知り、古代の叡智が書かれた奥義書を守り、異界へとつながる通路を封印した。

 

過去世の情報の中から、現在の人生に影響を与えていることを、逆引きすることもできる。現在のマヤが、なぜ数学幾何学模様に興味を持っているかという理由を、過去の記録から探すことも可能だった。

 

また、個人の本をスキャンしてみると、現在の自分にとって参考となる過去の記憶や、今こそ役に立つ過去世の情報は点滅していることに気づくだろう。マヤの本の中で、現在点滅しているものは、『キプロスの船乗り』の人生と、『古代エジプトの書記』の人生だった。

 

 

「エリア#9」にある個人の本には、過去から未来へと連綿と続く人生があった。一つひとつの人生は小さな星のように輝き、どこの誰に生まれかわっても、その根底に流れる本質というものは変わることなく、相似性に満ちていた。それはまるで小さな星をいただきながら、渦を巻く銀河のようにも見えた。

 

過去が変わることもある。物理的な出来事が変更されることはないが、その出来事に対する感情部分は、後からでも修正が可能なのである。過去に超えられなかった感情パターンを、現在においてクリアすると、過去にあった同じパターンのものが、一斉に裏返るのである

 

「未来の自分」が今の自分に影響を与えている?(2/8)より

 

現在を変えれば過去も変わらずにはいられない。いうなれば、過去も未来も、すべてが同時進行しているのだ。個人の本とは、いわば「感情の記録」なのであった。

 

≪個人の本が薄い人について≫

「エリア#9」を検索してみると、個人の本が極端に薄い人がいる。それは、地球での転生回数が少なく、他の星での転生もしくは他の次元に存在していたことが長く、3次元の世界に来るのは珍しい人なのである

 

 

そういう人は今まではごく稀であったが、最近の若い世代(特に90年以降に生まれた人)には急増している。また、このような魂に地球で出会えるなど奇跡のような、まるで遠い未来から来たかと思うほどの人が、一団となって地球に生まれてきているのも事実である。

 

 

個人の本が極端に薄い人は、「エリア#13」にある閲覧所にて、別の図書館(中央図書館や銀河図書館)の情報を引っ張ってこなければ検索できない。

 

これからは、旧来のアクセスコードでは対応できない人も増えてくるので、個人の本が薄い人もあきらめずに、「エリア#13」まで赴き、銀河図書館にアクセスすることをお勧めしたい

 

以上、『22を超えてゆけ』より抜粋引用

 

乙女座 宮(昭和53年 山口百恵)