≪イギリスの大西洋支配と日本との関係②≫

 

南極半島は大陸の一部で、将来の南極争奪戦の前哨戦ともいえる所だ。南極半島と周辺の島々には、アメリカやロシアなど世界各国の基地が置かれているのは、将来の領土宣言で少しでも優位に立つためである。

 

各国の南極基地環境省HP

 

そんな中、アルゼンチン政府は重火器こそ持ち込まないが、軍を半島に駐屯させ、将来の領土宣言の準備を進めていた。

 

1978年、パルマ夫妻を「エスぺランザ基地」で越冬させ、マルコスと言う男子を出産させている。この子が南極大陸ベビー第1号となった。アルゼンチンは次々と既成事実を構築し、さらに有利に事を運ぶため、南極半島の延長上にあるフォークランド諸島を占拠する。

 

フォークランド紛争(Wikipedia)より

 

フォークランド諸島を領有する国家は、その延長にある南極半島の領有主となり、南極半島を領有することは、その延長の大陸を領有する権利を有する解釈だ。言い換えればイギリスも同じことを考えていたことになる。

 

この紛争は、イギリスが未だに大西洋で強い影響力を保持することを示す出来事だった。これは日本にとっても重要で、防衛軍(自衛隊の新名称)による「離島防衛」「動的防衛力」の手本になるからである

 

≪米英で第三次世界大戦を勃発させ、新秩序を構築する≫

 

アメリカとイギリスは表裏一体の関係にある。イギリスのロスチャイルド家と、アメリカのロックフェラー家の関係が、アメリカの太平洋支配と、イギリスの大西洋支配を形成しているからだ。

 

イギリスは“腐っても鯛”であり、ヨーロッパで唯一「北海油田」を持つ石油産出国である。だから「NATO(北大西洋条約機構)に属しても、ユーロとは一線を画していた。

 

EU離脱交渉 イギリスの分担金6~7兆円規模 (11/30)より

 

このイギリスの立ち位置がアメリカ寄りと揶揄される一因だったが、実際、「第二次世界大戦」で核開発に成功したアメリカは、カナダを介して、ルーズベルトとチャーチルの間で、極秘文書「ケベック協定」を結び、核兵器を二国で独占する世界戦略を共有しようとした。

 

主な三つの協定は、「我々はこの兵器をお互いに対して決して使用しないこと」、「我々はこの兵器を、第三の勢力・ロシアに対して、お互いの同意なく使用しないこと」、「我々はチューブ・アロイズに関する情報を第三者に対して、お互いの同意なく公表することはないこと」だった。

 

北朝鮮との関係断絶を要求 安保理緊急会合で米国(11/30)

 

そればかりか、非常に近い将来、「第三次世界大戦」が起きる可能性がある。ロスチャイルド家とロックフェラー家が手を組み、限定核戦争を勃発させるつもりでいるからだ。そればかりか、両家が再び日本を最大限に利用する手筈まで整えている。(転載終了)

 

「知らぜざる『1%寡頭権力の王国』リッチスタン:飛鳥昭雄著」より転載しました。(※D・ロックフェラー氏死去前に書かれています)

 

キラー・クイーン(1974年 クイーン)