ツタン02

上図は7月18日夜TBS系で放送されました「ツタンカーメンと伝説の王妃3300年の新事実」からの静止画で、カイロのエジプト考古学博物館に収蔵されておりますキャップストーンです。

TVで見た時には黒く輝いているので黒曜石かと思ったのですが、古代エジプトで太陽神を象徴するものとして崇拝された聖石、ベンベン石だったのです。

キャップストーンとベンベン石・失われた太陽神の船

エジプト、ギザの台地で圧倒的な存在感を放つ大ピラミッドは幾多の謎をわれわれに投げかけている。

そのひとつが、頂上に冠されていたはずのキャップストーンの行方だ。キャップストーンがないため、大ピラミッドは他の第2、第3ピラミッドと異なり、正四角錐ではないのだ。

(下図)化粧石の残った第2ピラミッド(カフラ王)の頂上部分
ベンベン

正四角錐のピラミッドは真正ピラミッドとも称されるが、その由来は太陽信仰の聖地ヘリオポリスの神殿に祀られていた正四角錐状のベンベン石だといわれている。古代エジプトにおいて石は高貴なものだったが、中でもベンベン石は聖なる石とされ、格別の信仰対象だったのである。

ベンベン石は四角錐の黒い花崗岩で造られたもので、ちょうどピラミッドと同じ形をしている。ベンベン石、つまりキャップストーンは古代の記録から推測すると4~8メートルはあったとされるが、実物は見つかっていない。またどうやって10トン以上はあろうかというこの石を頂上に置いたのかもわからない。

(下図)太陽神は不死の靈鳥ベンヌの姿で原初の丘ベンベンに降り立った、と伝わる。ピラミッドの頂点は天から神が生まれ落ちる地なのである
ベンヌ

(参考) ベンヌ(Wikipedia)より

ベンヌ(Bennu)は、エジプト神話に伝わる不死の霊鳥。 その名は「鮮やかに舞い上がり、そして光り輝く者」を意味する。「自ら生まれた者」、「立ち上がる者」、または「記念祭の主」、などの肩書きを持つという。ベンヌは主に、長い嘴をした、黄金色に輝く青鷺だとされる。他には爪長鶺鴒、または、赤と金の羽がある鷲とも言う。稀なケースでは、鷺の頭をした人間の姿とされる事もあった。ベンヌはアトゥム、ラー、またはオシリスの魂であるとも考えられている。(引用終了)

さらに、エジプトの先史時代の記録『ピラミッド・テキスト』によれば、太陽神ラーが、人類にその姿を初めて現したとき、ベンベン石と呼ばれる≪不思議な四角錐の物体≫に乗っていたという資料もある。

そう、ベンベン石とは神々の乗り物だったのだ。そしてその形状はNASAの宇宙ロケットにも似ているとも指摘されている。

映画「スターゲイト」のワンシーン(動画は文末に)
ベンベン01

古代エジプトの神話・伝統で、『太陽の船』に乗って降臨してきた神々は≪ネテル=宇宙から来た者≫と呼ばれている。であれば、地球を訪れた彼ら異星人の『乗り物=宇宙船』は、エジプトの太陽神として、ピラミッドの頂上を飾るものとして崇められるようになったのではないだろうか。

いつの日か、神々が再臨したとき、大ピラミッドの頂上にキャップストーンが再び冠され、燦然と輝くことになるのだろう。(ムー的古代遺跡より転載)



(参考記事・是非お読みください)
タマ・球・玉・魂・靈  ピラミッド頂上に金の玉が載つてゐた?(阿修羅)