(参考) 天皇陛下の御言葉(全文)

71年目の夏 戦後はいつまで続くのか (日経)

戦後71年目の夏である。安倍晋三首相の戦後70年談話の書きぶりが耳目を集めた昨年と比べ、今年のメディアの関連報道はかなり少なめだ。このまま戦後はわたしたちの日常生活から徐々に姿を消していくのだろうか。

米首都ワシントン郊外にある海軍士官学校の壁面には米国の戦史が描かれている。米西戦争や2度の世界大戦。さらに朝鮮、ベトナム、湾岸と続く。米国に「戦後」という単語はない

日本が戦後を語れるのは、あれ以来、戦争をしていないからだ。この先、戦後80年、90年・・・。戦後はいつまで続くのか。平和が破られるまで、である。

天皇09

毎年ほぼ同じだった天皇陛下の終戦の日のお言葉に昨年、変化があった。「今日の平和と繁栄」の前に「平和の存続を切望する国民の意識に支えられ」というくだりが挿入されたのだ。

平和は何もせずに得られるものではない。切望しなければ失われる。戦争の記憶が風化する中で、平和の重みを一段と強調する必要があると思われたのだろう。

戦後はいつまで、には別の答えもある。さきの大戦にかかわる諸問題のうち、解決をみていないものがいくつかある。これでは戦後を店じまいできない。(中略)

天皇05

天皇陛下が生前退位の意向を示唆された。平成の時代が遠からず終わるかもしれない。となれば、その前の昭和はますます記憶から遠のいていきかねない。

高齢化社会といいつつ、戦前生まれは総人口の2割を切った。戦争体験者が急速に減り、世の中には勇ましい発言をもてはやす風潮もみられる。戦後がいつの間にか戦前にならないためにも、日本がなぜ戦争へと突き進んだのかを考え続けねばならない。(全文は元記事で)

天皇10

8月15日は終戦記念日です。この日が近づくと否応なしに戦争映画・特集番組が放送されます。先日も、「硫黄島からの手紙」「日本のいちばん長い日」が放送されていました。

忙しいお盆の合間をぬって、全国戦没者追悼式のライブ中継にチャンネルを合わせ、正午の時報を合図に黙祷を捧げさせていただきました。先の大戦での軍人・軍属の戦没者数は200万人~300万人といわれております。

日経の記事を読むまでもなく、戦争の明確な記憶をもつ国民は総人口の2割を切りました。あと10年もするとほとんど皆無となるでしょう。わたしの亡父母は大正生まれで、戦前・戦中・戦後の日本をなんとか生き抜いてきましたので、中学生時代からその時代の話を聞いてきました。(父は満州に出兵)

問題は戦争体験者がいなくなった後のことです。沖縄県、広島県、長崎県においては、本土決戦、原爆投下について子孫に語り継いでいる体験者がおられるようですが、その他の地域では過ぎ去った遠い昔の幻影になりつつあります。

今では便利な動画サイトがありますので、この時期に歴史を振り返るのもよろしいのではないかと思います。3点ほど動画をチョイスしましたのでご覧ください。

「歴史は繰り返す」・・・喜ばしいことなら何度繰り返してもかまいませんが、二度と悲しい歴史を繰り返すことのないようにしたいものです。(合掌)

戦争感動秘話、壮絶な沖縄戦の最中の妊婦と日本兵の話


終戦3日前…421人の集団自決 ~生存者と旧日本兵、それぞれの麻山事件~(北海道テレビ放送)


絞首台に上がったエース(北海道テレビ放送)