アミ03

昨晩、旅から帰ってきました~。実は東京には1泊しかせず、25日に釧路よりまっすぐ大阪に飛びましたの。秘書のさとみさんにお会いし、26日に色々と回ってきました。ビックリポンなお話もあります!(さとみさんはスレンダー美人ですぞ~)(^^♪

今晩はアミシリーズを掲載しますが、大阪のお話は明日以降ということで・・・お楽しみに~♪

≪円盤旅行(オフィル星編④)≫(青字は少年ペドリゥート)

僕たちはスクリーンの前に座った。アミはマイクを取り、計器盤のボタンを押した。男の顔が画面に現れ、アミは奇妙な言葉でその男と話し始めた。白髪の男の人は円盤の方に向かって歩き出し、画面を通して僕たちに微笑んだ。

(白髪の男性)「やぁ、ペドロ!」

(こ、こんにちは~)・・少し緊張して答えた。

「君たちと我々はほとんど親戚だっていうこと、知ってるかい?我々の祖先もずっと昔、地球から来たんだよ。」

(はぁ・・・)・・他になんて答えていいのかわからなかった。

「その文明は愛がとても不足していたために、自滅してしまったんだよ。年はいくつ?」

(10歳・・いや9歳です。おじさんは?)

「地球の年で言うと、おおよそ500歳だよ。」

(でも、退屈しないですか?)

「退屈?え・・と退屈・・退屈?・・」

一体どんな意味なのかという顔をした。

「頭が何か面白そうなことを探すけど、何もすることが見つからないこと。人まで苦しむことだよ。」・・・とアミが説明した。

「あぁ、そうだ。もうその言葉、すっかり忘れていたよ。いやいや・・退屈なんかしないよ。どうして退屈しなくちゃいけないんだい?」

(たとえば、そんなに長く生きていることに対して・・)

love

ちょうどその時、一人のとても若くて美しい女の人が彼に近づいてきた。そしてとても愛らしく男に挨拶した。彼も話しながら彼女を抱きしめたり、キッスしたり、お互いに微笑み合ったりした後で、彼女は姿を消した。二人はとても愛し合っているように思われた。

それからその男は僕に微笑みながらこう言った。

「もし、思考が愛の為に使われている時、愛のために奉仕している時には、退屈というのはあり得ないんだよ。」

(あなたはさっきの女の人に恋をしていますね?)

「人生にさ、宇宙にさ、人々に、そして愛に生きることにね・・」

今度はまた、別の女の人が彼の方にやってきた。痩せていて、藍色に近い絹のような黒くて長い髪をして、透き通った緑色の目をしていた。

また、この男の人は彼女を抱きしめたり、頬にキッスしたり、じっと見つめ合ったり、微笑み合ったりしながらおしゃべりして別れた。きっとこの人は、宇宙版のプレイボーイなんだろうと思った。

(地球に行ったことありますか?)

「うん、何度も行ったよ。でも、ひどく悲しいところだからね・・」

(どうしてですか?)

「一番最後に行った時には、ちょうど人々はお互いに殺し合っていたよ。それに食糧飢饉もあって、何百人もの死者が出ていて、都市はいたるところで崩壊し、捕虜収容所にはたくさんの人が抑留されていた・・それはとても悲しかったよ。」

なんだか、自分が地球という惑星の野蛮人のような気がしてきて、気が重くなった。

地球愛

「地球に僕のメッセージを持って行ってくれないかね。」

(はい、もちろん。で、それはなんですか?)

「愛、統一、そして平和だよ。」

男は深くうなずきながら言った。オフィル星の別の所を見学するために、僕たちは彼に別れを告げた。

(アミ、あの男の人は二人も奥さんがいるの?)

「いや・・」

(でも、二人の女の人とキッスをしていたよ)

「うん、でも、それのどこがいけないの?彼らは愛し合っているんだよ・・。あの二人のどちらも彼の奥さんじゃない。」

(一体、彼の奥さんが見たらなんて言うだろう?)

「文明社会には嫉妬というものが存在しないからね・・」

アミは笑いながら言った。

(あぁ、なんて素晴らしいんだろう。ということは、一人の男の人が何人もの女の人を愛せるわけだね・・・)・・と感動して言った。

「そんなことはない。ひとりきりだよ。」

・・・とアミは、とても澄んだ目で僕を見て言った。

「アミ 小さな宇宙人:エンリオ・バリオス 著」(徳間書店)より

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