サラリーマン


≪人を幸福にしないシステム≫(青字はペドリゥート少年)

アミと少年ペドゥリートは街に出ます。不思議な恰好をしたアミに警官が近づいてきて尋問をします。少年は内心ハラハラです。しかしアミは警官と成りきり宇宙人のふりをして珍問答をします。白人さんによくありがちなウィットに富んだ会話ですね。

成りきり宇宙人として、警官もアミも笑顔の会話です。それで事なきを得ます。最後にアミは警官に催眠術をかけます。警官は笑ったまま石のように動きません。

「わかったかい?ペドゥリート。遊びか、おとぎ話のようにして本当のことを言うんだ」

笑ったまま石のようになった警官の鼻や髭をなでながら言った。僕はますます怖くなってきた。アミを警官に近づき、「目覚めた時はふたりの子供のことは忘れるように!」と命令し、僕たちはその場を一目散に去ってきた。やっと気持ちが落ち着いてきた。

(すべての人が催眠術に簡単にかかるとは思わないな。上手い具合にかかりやすい相手にぶつかったんだね?)

「すべての人が催眠術にかかるよ。そのうえ、みな大抵、催眠状態にいる・・」

(なにが言いたいの?僕は催眠状態なんかじゃないよ。ちゃんと目覚めてる。)

「小道を歩いた時には、いつもと違っているように感じたね。すべてが美しく見えたろ?」

(うん、あの時は催眠状態だったんだね・・多分、君がかけたんだろう?)

「ちがうよ!あの時は目覚めていたんだよ!今は催眠状態で眠っている。人生には少しも素晴らしいことがなく、危険なことばかりでいっぱいだと思い込んでいる。潮騒も耳に入らなければ、夜の香りも感じない。歩いていることも、本当に見るとはどういうことなのかの認識もない。呼吸することも楽しまない。君は今は催眠状態にいるんだよ。否定的な催眠状態だ。

睡眠

ちょうど戦争を何か「栄光」のように感じている人とか、自分の考えに同意しない人を皆、敵だとみなしている人とか、制服を着ているだけでなんだか偉くなったように感じている人と同じようにね。これらの人たちは皆、催眠状態だ。催眠術にかかっていて、深く眠っているんだ。

もし、人生やその瞬間が美しいと感じ始めたとしたら、その人は目覚め始めているんだ。目覚めている人は、人生は素晴らしい天国であることを知っていて、瞬間瞬間を満喫することができる・・・でもあまり多くのことを未開文明に要求するのはよそう・・・。自殺する人もいる。なんてバカなことか気が付いたかい。自殺するなんて!」

(そういう風に言われれば、確かに君の言うとおりだね・・でもどうしてあの警官は君の冗談には腹を立てなかったのかな?)

それは彼らのよい部分、子供の部分をついたんだよ。どんな人でも良い側面をもっているんだ。無邪気な子供の側面をね。100%悪い人というのはいない。もしよかったら、刑務所に最悪の囚人でも見に行こうか・・」

(いやいや、それは遠慮しておくよ・・)

「一般的に言って、この地球の人でさえ、悪よりも、善の部分を多く持っている。みな、自分のしていることは正しいと思ってやっている。ある人は間違いを犯す。でも大抵は過失から出たことで、悪意があってやったんじゃない。

確かに人は否定的な催眠状態になると笑顔も消え、しまいには危険な状態に陥りかねないというのは本当だ。でも、彼らの良い側面を引き出すようにしてあげれば、彼らは君に良い返答をしてくれるし、彼らの悪い側面ばかりに目がいくと今度は君に敵意をむき出しにしてくるんだ。でも全ての人は、ある時には遊び好きなんだよ。」

(じゃ、どうしてこの世には幸福より不幸の方が多いの?)

「それは人が悪いのじゃなくて、古いシステムを使っている組織がいけないんだ。人間は進歩してきたが、システムがそのまま変わらずにいる。悪いシステムが人を傷つけ、不幸へと追いやって、しまいに間違いを犯すようにさせる。でも良いシステムの世界的組織は悪人を善人に変える力があるんだよ。」

僕には彼の説明がよくわからなかった。

「アミ 小さな宇宙人:エンリオ・バリオス 著」(徳間書店)より

以下の動画はPC版掲示板でKazuさんからご紹介いただいたビデオです。とっても分かりやすくアセンションを説明してくださっております。松尾みどりさんのファンになりつつあります~♪

松尾みどりさんが語るアセンション


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