12月2日に、東宝のMozart!を観てきました。
名目上は、山崎育三郎さんのヴォルフガングを観たいという母の付き添いです。


自分でも記していて分かりにくかったので始めに…

Mozart!=ミュージカルのタイトル
モーツァルト=作曲家のモーツァルト
ヴォルフガング=Mozart!の中でのモーツァルト

と書き分けることにします…。




今回は予習はしないで観に行ったのですが、おもしろかったです!

曲はロック調のものが多いのですが、その中にクラシックの曲(実際にモーツァルトが作った曲)が使われていて、とても新鮮に感じました。
その使われ方も、モーツァルトの曲がロック風にアレンジされていたり、ロック調の曲の中で別の旋律として静かに流れていたりと幅広く、モーツァルトの曲探しをするのも楽しかったです。




モーツァルトの曲って、実はちょっと苦手というか…
好きなものもたくさんあるんですけど、なんだか合わなくて…。
モーツァルトの曲は、いかにも…サロンに集まった貴族が楽しんでいる…という感じがするので、私が今いる世界とは違いすぎて入り込めないんです(笑)

もちろん例外もありますが、底抜けに明るくて、何も考えてないような(失礼・笑)雰囲気の曲がけっこう多い。
それゆえ軽やかに演奏することが必要かなーと思うのですが、なかなか難しいです。
最初の段階としては分かりやすくてとっつきやすくはあるけれど、拠り所がなくてふわふわしているイメージで…。
私としては、もっとこう…貴族が驚いてグラスを落として割ってしまうような、ダーン!とかドーン!が欲しくなるわけです(笑)ベートーヴェンみたいな。

もちろんそれではモーツァルトらしさがなくなるし、まったくもってナンセンス(小学校の時の友達のくちぐせ・笑)なのは分かっていますが…(^^ゞ




しかし、私のこのわけのわからない思いを、方向は少し違えど体現してくれた部分がMozart!にはありました。
重厚感があって力強い曲がたくさん\(^O^)/
そして、幅も奥行きも広い舞台&豪華なセットや衣装によって、曲の厳かなイメージが引き立てられているように感じました。
育三郎さんの歌も、ヴォルフガングの内面の弱い部分から強い部分までを自由自在に表現されていて素晴らしかったです!特に…自由な音楽活動ができずに苦しんだり、周囲からの過剰な期待に悩んだりといった"暗"の部分、心の叫びが痛いほど伝わってきました。




私は重々しい曲が好きなのかなんなのか…
モーツァルトでも晩年に作られたレクイエムとかはけっこう好きなんです。重厚感があって!
結局、最後まで曲が完成する前にモーツァルトは亡くなったわけですが、モーツァルトが自身の死の近さを悟っていたからか、全曲通して悲壮感が漂っていて…。
激しい曲もあって…私好みなんです(^^)
中学生の時にオーケストラの後ろで歌わせてもらったことがあって、とても良い思い出になっています!




このレクイエムですが、今回のMozart!にも出てきました。

Mozart!の舞台では、舞台上に2人のヴォルフガングがいます。
(正しくは、育三郎さん演じる青年のヴォルフガングと、ヴォルフガングが"奇跡の子"と呼ばれた子ども時代の才能の化身=アマデ(子役))
アマデは常にヴォルフガングに寄り添っていて、作曲に勤しんでいます。

そのアマデがヴォルフガングの首をしめる場面でレクイエムが演奏されました。
一瞬レクイエムが流れたことで、あぁ…死んじゃうのか…と思ったらまだ生きていましたが…。

でも、成長したヴォルフガングの中には常に天才と言われていた子供の頃の自分がいて、そのせいで羽をのばせずにいたり作曲活動も制限されていたとなると、その後も生きた心地がしなかったんじゃないかなーと思いました。






モーツァルトの代表作のうちの一つ、『フルートとハープのための協奏曲』
この曲こそ本当に…特に一楽章なんてお花畑な明るすぎる曲ですが、これは生まれる前から聴かされ続けていたせいか、好きです(笑)

モーツァルトの中にも葛藤があったのかな…と考えると、こんな底抜けに明るい曲の奥にも苦しみや悲しみが見え隠れするようで、今までとはまた捉え方が少し変わりそうです。


Mozart!のナンバーの中には素敵な曲がたくさんあったのでCDも聴いてみたいところですが、東京公演が終わるまでは我慢しようと思います。
また観に行ってしまう可能性が高いので(笑)

色々と考えさせられる舞台でした!