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「緊急事態ですぞ!」
高齢の竜人特有の小さな身体をトコトコと動かしながら、それでもいつもより慌てた感じで酒場に入ってきたギルドマスター。その口から出た言葉に酒場にいたハンターたちの視線が集まった。
「孤島に巨大なイビルジョーが現れました!」
その言葉に、ハンターたちの何人かは顔を曇らせた。
私と、私のテーブルに掛けていたユナもその中の一人だ。
私はまだ顔をしかめた程度だったが、ユナはまともに顔色を変え、
「うぁっ…。(´д`lll) ウエーッ」
…と呟いている。
「並の2倍はあろうかという大物! あらゆる生物を食い荒らしております!」
ギルドマスターは口から泡を飛ばさんばかりの勢いでまくしたてている。
(並の2倍? ありえねーっ(´0ノ`*)ナイナイッ)
(ちょっと大げさに言ってんじゃねぇのか(`∀´)ケケッ)
近くのテーブルから、そんなささやきが聞こえる。
(たしかになぁ…)
私もそう感じた。そもそも、イビルジョーは全てのモンスターの中でも大きいクラスに入る。西シェレイド地方に生息する鎧竜【グラビモス】や魚竜【ガノトトス】といった巨躯で知られるモンスターたちに匹敵する体格を誇る。
それの倍、と言われても正直ピンとこなかった。
(アリスのヤツ、最近姿が見えないよな?)
隣に座っていたTankが小声で訊いてきた。
(ああ。どうも相当忙しいらしくてな…しばらく見ていないな(^∇^)エヘヘーッ)
(アギ、おまえ顔がにやけてるぞ?φ(.. ) アトデホウコクシナクチャナ…そのでかいジョーってよぉ、ひょっとしたらアリスのことを見間違えでもしたんじゃないか? 彼女、独特のオーラを放つ時があるからな。その毒気に当てられて、な( ´艸`)ククッ)
Tankが冗談交じりに笑いながら言った。
(何をくだらないことを言ってるんですTankさんヾ( ´ー`)ヤレヤレ)
それを聞いたリオリがTankを軽く嗜める。
(いくらなんでもアリスさんに失礼ですよ。ねぇ、アギさん?(*´Д`)=зマッタク)
(いや…あながちありえない話ではないぞ、リオリよ…( ̄_ ̄ i)ムムムッ)
リオリの問いかけに私は真顔で答えた。
(たまにな…アイツの背後にイビルジョーの姿が……いや、アイツとイビルジョーが重なって見えることがあるんだ(((( ;°Д°))))ガクガクブルブル)
(ちょ、ちょっとアギさん…どんだけですか(;^_^A アハハハッ)
恐怖に身体を振るわせる私に、リオリは呆れたように頬を掻いていた。
「我がロックラックハンターズギルドは、孤島周辺の地域の安寧のため、緊急事態を宣言して、そのイビルジョー…仮に【キングジョー】と呼びましょう! ヤツの討伐にギルドを挙げて対処しますぞ!」
ギルドマスターが手にしていた獣皮紙をクエストボードに、ばんっと貼り付けた。
「狩猟エリアは【孤島】! 報酬金は18000ゼニー!!…さあ、我と思わん狩人は名乗りを上げるがよいですぞ!。(;°皿°)クワッ三( ・д・)=3ゴホンッ では、ここで一句。【恐暴竜 腹を空かせて 島食らう】」
最後は落ち着きを取り戻したようだが、ギルドマスターのテンションはいつもと明らかに違っていた。
ヒソヒソ…
酒場の至る所からささやきが聞こえてくる。それぞれのパーティーで一斉に相談が始まったのだろう。
「どう思う?」
話を終えたギルドマスターがギルドカウンター上の定位置にいつものように腰掛けたところでTankが口を開いた。
「どう思うかって? そうだな~…まあ、面白そうなクエストだってのは分かったな(-_☆)ニヤリ」
ちょっと楽しげに、アルベルトが『にやり』と不敵な笑みを浮かべる。
「そうですね…2倍、というのは眉唾にしても、ちょっと興味をそそられますね(^∇^)」
同じく、リオリもまた楽しげだ。ベテランハンターの余裕か。はたまた未知のモンスターへの好奇心か…どうやら2人は依頼を受けることに乗る気のようだ。
「ポポくんはどうかな?」
Tankの問いかけに、ポポもまた依頼を受ける意欲を見せた。問いかけたTank自身はすでにテーブルの上に狩場【孤島】の地図を開いていた。
「私はパースヾ(^_^;)ヤメトクワ」
ユナは訊かれる前に手を横に振った。上位上がりたての時に無理やり連れて行かれたイビルジョーとの初対戦の際の記憶が、どうもトラウマになっているらしい。
「私も今回は遠慮しておこう」
その答えに、Tankが『ちぇっ(◎`ε´◎ )ツマンネーッ』っと口を尖らせた。
「いや、せっかくアリスもいないことだしな。わざわざ噛まれにいくこともあるまいて(*^ー^)ノマア、キヲツケテナ」
「まあ、そうかもしれないな。土産話を持ってくるさ」
「ああ。楽しみにしているよ」
アルベルトの言葉に、私はそう返したのだった。
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さて、新イベント情報です!
今回配信のイベントは、超巨大イビルジョー討伐クエスト、
【 世界を食らう者 】
…です!
しかし、なんという禍々しいクエスト名ww
ですが、名前に違わぬ…『本当に世界食っちまうんでね?』という巨大イビルジョー、(勝手に)名づけて【キングジョー】が命知らずのハンターたちを迎えてくれるクエストですw
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「お? もう帰ってきたのか。思っていたより早かったな」
私が酒場で食事をとっていると、船着場へ続く階段をTankとリオリ、アルベルトの3人が疲れた表情で上ってきた。
「まあ…ねε=(。・д・。)フゥ」
ちょっと苦笑いしつつTankたちは私のテーブルに座り、それぞれ飲み物と食べ物を注文する。
「おや? ポポくんがいないが…」
「ああ、彼は用事があるそうでね。孤島から戻る途中で別行動だ」
「ふむ…で、どうだったね。キングジョーは?」
私がそう質問すると、彼らは口を揃えて、
『デカかった!』
『大きかったです!!』
『ぱねえよ。あれはぱねえっ!』
…とその巨大さを訴えた。
「そんなにでかかったのか?」
「ああ。あれは2倍とギルドマスターが言ったのも頷ける」
「そうですね…わたしもまさかあれほどの大きさとは思いませんでした」
Tankに続けてリオリも言った。
「まあ、オレの【おいなりさん】よりはちいさ…ごふっ゚・゚*・(゚O゚(☆○=(-。-;)」
何か下ネタを言おうとしたアルベルトのみぞおちにリオリの肘がひっとして、アルベルトがうめき声を上げた。
「で、倒したのか?」
「いや…」
私の問いかけにTankは歯切れが悪そうに答える。
「いい感じには追い詰めたんだが…なにしろでかすぎてな。近接武器ではなかなか攻撃が届かなかったんだ。だから、飛び道具に換えに戻ったんだよ」
「ふむ…」
(まさかそんなに大きいとは…)
私の中で、キングジョーに対しての興味がむくむくと大きくなっていった。そんな心境の変化を察したのだろう。
「それでアギさん、行くんですよね?(^-^)/デショッ?」
リオリがいたずらっぽく訊いてきた。
「骨は拾って あ・げ・る」
それに続けてTankが今はいないアリスの口調を真似て言った。
「ぬ…ふむ。まあ、ポポくんもおらんしな。それにみんなボウガンで行くのだろう? 前衛でヤツを引きとめる役も必要だろう」
「決まりだな(^ε^)♪オッケー」
アルベルトが笑いながら言った。
「まあ、どれだけ大きいか拝見ってとこだな」
年甲斐にもなく、ちょっとわくわくしながら、私は皆に言ったのだった。
◆ ◆ ◆

「どう? アギさんo(^▽^)oスゴイデヨー」
「すごく・・・大きいです・・・(=◇=;)ポカーン」
リオリの問いかけに、私はそう言うのがやっとだった。
実際に目の前にしたキングジョーは…
すごく・・・
大きいです・・・
…と、思考が停止してしまうほどの大きさだった。
足周りだけで人が2、3人隠れるのではないかという太さ。それに支えられた体、特にその巨大な口は人間1人を丸呑みできるほどだ。
「呆けている暇はないぞ! 攻撃だ!」
装填レバーを引いてボウガンに給弾しながらTankが檄を飛ばしてきた。
「お、応!…懐めがけて吶喊する! 私に構わず全火力を叩きつけてくれ。遠慮はいらんぞ!(;°皿°)クワッ」
その檄に私も応えるが、
「元よりそのつもり( ̄ー ̄)アタリマエジャネ?」
「骨は拾って差し上げますね☆-( ^-゚)vキラーンッ」
「漢の散り様、じっくり見物させてもらわ( ̄▽+ ̄*)フッフッフッ」
「おまえら…(-""-;)ナンテヤツラダ」
…3人はジョーもろとも私をふきとばさんばかり、といったオーラを出していた。
ぐあぁぁぁぁっ…
目の前でキングジョーがうなり声を上げた。
『アタラシイエサガキタ』
…とでも思っているのだろうか。その巨大な口から物凄い量のよだれが垂れ、その足元に水溜りを作っていく。
「ふんっ…おまえなんぞ、アリスに比べたら百分の一も怖くはないわ! 往くぞぉぉぉっ!!。(;°皿°)ウオオオオッ!!」
気合の声を上げながら、私はハンマーを腰だめに構えながら、キングジョーへ向かって突っ込んでいったのだった。
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でかいよねwww
ぜひ、実際にロックラックでその巨大さを実感してくださいww