※【Afterwards.01】はこちらから
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暗い。
何も見えない。
あたしの目の前は真っ暗だった。
(あたしは何をしていたのだろう?)
ふと、そんな考えが頭に浮かんだ。
(ここは何処だろう? どうしてこうなったんだろう?)
続けて自問してみる。でも、何がなんだか分からなかった。
でも、しばらくすると真っ暗な闇の中で、【暗さ】とは違う感覚がしてきた。
それは【痛み】だ。
痛い。
腕が…頭が痛い。
あたしの腕が、頭がひどく痛む。
(どうしてこんなに痛いんだろう…?)
ぼんやりと、霞がかかったような感覚。だが、腕と頭の痛みが、徐々にではあるが、あたしの頭を、思考をはっきりとさせ始めた。
(腕…頭……何かにぶつけたのかなぁ…)
ようやく頭が働いてきた。
(あたし、何をしてたんだっけ?)
未だぼんやりとした頭を振り絞って記憶を呼び起こそうとする。
まず頭に浮かんできたのは、草食獣【アプトノス】との戦いの様子だ。
あたしに斬られ、突かれ…傷だらけになりながらも必死に抵抗するアプトノスの姿が浮かぶ。
(あたし…狩りしてたんだぁ…)
やがて、記憶の中のアプトノスは力尽きて斃れ、あたしはとどめを刺すべく【ハンターナイフ】を急所である首の血管に当てていた。
(アプトノスにとどめを刺そうとして…………………って、ああっ!?)
思い出した。
アプトノスにとどめを刺そうとしたあたしは、突然、何か激しい衝撃を受けて弾き飛ばされたのだと。
ここは狩り場だ。悠長に寝ている場合じゃない!
瞬時に意識が覚醒する。
がばっ
あたしは一気に体を起こした。
「うっ…」
その途端、盾を持つ右腕と後頭部に激痛が走って、あたしは小さくうめき声を上げた。
(やられた。けど、いったい何に…)
ハンターナイフを持ったままの左手で右腕を押さえながら、あたしは立ち上がろうと顔を見上げた。
(あれっ…暗い?)
意識は覚醒したはずだった。
だというにのに、あたしの視界は未だ闇に覆われていた。
(さっきまで昼だったはず…まさか夜まで気を失っていたっ!?)
そう思い、周りをよく見ようと左手で目をこすって再び正面を見直した。
その瞬間だった。
「…うそっ!?」
思わず悲鳴が口から出た。
あたしの視界が闇に覆われていた理由がようやくわかったのだ。
あたしの見上げた空を、後ろ脚二本で立ち上がった【何か】がすべて覆っていたのだ。
ゆらっ
その【何か】の影が左右に揺れた。
(まずいっ!!)
あたしの中の狩人としての本能が危険を告げる。
あたしは慌てて立ち上がると、その【何か】から必死に逃げようとした。
激しく痛む右腕と、ぼやけた頭。そんな状態でそいつの影から抜け出せたのは奇跡に近い。
そして、あたしがそいつの影から抜け出した直後…
ずんっ
…という重い音と共に、それまであたしがいた場所を、そいつの巨体が押し潰していた。衝撃と共に、砂煙が上がり、一瞬でそいつの姿を覆い隠した。
(お、大きい…)
まさに巨体だ。地面に体を叩きつけたそいつは、さっきあたしが斃した
アプトノスの二周りは大きいように思われる。しかし、なんとかそいつの姿を確認しようとしたあたしの視界は、巻き上がった砂煙ですべて覆われてしまった。
(けほっ…けっ、煙で前が…)
砂煙はまだ晴れない。衝撃で巻き上げられた砂煙はまるで煙幕だ。【けむり玉】を焚いたときのように、煙があたしの視界を遮る。
(いったいなんなの!?)
あたしはなんとか状況を把握しようとした。だが、頭の中がぐちゃぐちゃだ。
ミナガルデの街で修行中の頃、本で読んだり先輩ハンターさんたちから話を聞いたりと、あたしはいろいろと狩りに関する知識を得てきた。
あたしが今狩りをしている【シルトン丘陵】に生息するモンスターについては、そのほぼすべてを…名前や特徴、繰り出してくる攻撃に至るまで知っている。いや、知っていたはずだ。
あたしはこいつを知らない。
大きさは…立ち上がった体の長さが7、8mはあった。その足元に長い尾が見えたことから、標準的な怪鳥【イャンクック】よりもその体は大きい。おそらく頭から尾の先端まで、全長は10m以上あるだろう。
(飛竜種?…でも、、翼らしきものは見えなかった…)
盾を構えて周囲を警戒する。
煙はまだ晴れていない。だが、煙の向こうにいるであろう【何か】から攻撃が来る気配は無い。
あたしはハンターナイフを一度背中のラックにしまうと、左手で腰のポーチを探った。片手剣はその特性として、武器を構えたままでもアイテムを使うことができる。だが、アイテムを取り出す右腕を痛めていたあたしは武器を一度納めるしかなかった。
(まずはこの右腕の痛みをなんとかしなきゃ…)
ポーチの中には、支給品として村から持ってきた【応急薬】が3本入っている。あたしはそのうちの1本を取り出すと、煙の向こうを警戒しながら応急薬のビンを持ち上げ、コルクの栓を歯で咥えて開けた。
ぶっ
…とコルク栓を吹き出すと、あたしは応急薬の緑色の液体を一息に飲み干した。
応急薬は体内の新陳代謝を促進し傷の治りを良くしてくれる。そして、それと同時に傷の痛みを麻痺させてくれる効果がある。しかも、その効果は即効性だ。
飲んですぐ、右腕の痛みが和らいだ。まだ完全に痛みが消えたわけではないが、なんとか盾を構えることはできそうだ。
…と、視界を覆っていた土煙が薄くなってきた。ようやく、向こうにいる【何か】がその姿を現し始める。
(ようやく見えて……えっ!?)
煙が晴れる。
そして、その向こうにいた【何か】を確認したあたしは、思わず唖然としてしまった。
煙の晴れた向こう側にいたもの。それは、一頭の【アプトノス】だったのだ。
そのアプトノスは、斃れた親アプトノスとあたしの間に位置を取り、頭をあたしの方に向け四肢を踏ん張り警戒の姿勢をとっている。
(うそでしょ…アプトノスがあんな強烈な一撃を…)
そう思いながら、あたしは目の前に現れたアプトノスを観察し始めた。
まず目を引いたのはその巨体だ。正面から見るアプトノスは、先ほどの親アプトノスの二周りは大きい。さっき一瞬見た立ち上がった姿から推測したとおり、全長は10m以上あるだろう。それはこの狩り場【森と丘】や【沼地】と呼ばれる地域に生息する毒怪鳥【ゲリョス】に匹敵する。
(やっぱり大きい…本当にこいつ、アプトノスなの?)
思わずそんなことを考えてしまう。だが、サイズこそ大振りだが、見た感じはアプトノス以外には見えない。
(それにこいつ…)
大きさの他にもう一点、あたしの目を引くことがあった。
(こいつ…なんでこんなに…)
「傷だらけなんだろう?」
その異形に、あたしは思わずそう口に出していた。
アプトノスの体の表面。そこには、そのすべてを覆うのではないかと思うほどの傷が刻まれている。
ハンターの武器で斬られたのか、あるいはモンスターの爪でひっかかれたのか。無数の切り傷の跡。
何か強い衝撃を受けてらしい割れた鱗。
おそらく高熱を浴びたのだろう。引きつり今にも破れてしまいそうな皮。
右の目などは、固く閉じられたまぶたの上に鋭い何かで切られたような筋が通っている。
(片目…)
あたしはアプトノスの残った左の目を見ながら腰を落とし、体勢を整え直した。
『ごあぁっ』
そのアプトノス――【片目】は、あたしの動きをじっと見ながら低いうなり声を上げた。
その声は、アプトノスとは思えない、威圧的なものだった。
左目から送られる視線。それには明らかな敵意が込められている。
(なに、こいつ…!?)
じりっ
足元の土が音を立てた。
片目の発する眼光に射すくめられたかのように…あたしの足が勝手に後ずさりしたのだ。
(そんな…いくらなんでも…いくらなんでも、アプトノスに怯えているというの!?)
今まで…そう、今の今まで、あたしはこんな気持ちにさせられることはなかった。
テロス密林のジャングルで雌火竜【リオレイア】に追い掛け回されたときも、シルクォーレの森で雄火竜【リオレウス】と対峙したときも、怖かった…死の危険を感じたことはあった。恐怖で体が動かなくなることも体験した。
だけど、こいつは敵意だけだ。敵意を持った瞳だけで…睨まれただけで気圧される。そんなことは今まで無かったのだ。
「あっ…あたしだってハンターの端くれ! なめないでよっ!」
じゃきっ
あたしは腹の底から声を出すと、ハンターナイフを抜き放った。
しかし、その瞬間…
『ごああぁぁぁぁぁっっ!!』
片目が雄叫びを上げた。口を大きく開き、全身を震わせて放った渾身の叫びだ。その声量、音圧たるや、リオレウスにも匹敵する、強烈なものだった。
「うわぁぁぁぁっ!?」
完全に意表を突かれた。
リオレウスの咆哮を間近で聞いたときと同じだ。耳を劈くほどの爆音に、あたしは堪えきれずに両手で耳を抑えてしゃがみこむ。
【バインドボイス】
聞く者の魂を揺さぶり体を怯ませ拘束する野生の雄叫びだ。
モンスターの咆哮には聞く者の身動きを封じる効果を持つものがある。リオレウスやリオレイアなどの飛竜種。【ババコンガ】や【ドドブランゴ】といった牙獣種などの咆哮がそれだ。
心の奥底に眠る生存本能を呼び起こし、無意識に守りの姿勢を取らせてしまう。
それをまさかアプトノスが放とうとは!?
「くぅっ…ちっきしょーっ!」
雄叫びの力が消え、ようやく体の硬直が収まると、あたしはハンターナイフを構え直して片目に向き直った。そして、攻撃を始めようと気合を入れ直すべく叫ぼうとした。
「よくもやった…なぁっ!?」
だが、その叫びは気合から驚きのものへと変わってしまった。
がつっ
頭突きが来た。いや、普通のアプトノスが繰り出す助走を伴った頭突きというよりは、勢いをつけずに、頭だけをこちらに押し出してきたような一撃だった。
それでも、頭部だけであたしの上半身がすっぽりと収まるくらいの大きさだ。
その頭に押し出され、あたしは尻餅をつく形で後ろに倒れ込んでしまった。
「あいたっ!?」
ダメージはほとんどない。体勢を崩されただけだ。
「こ、このぉっ! ばかにしてぇっ!!…って、おおおおっ!?」
起き上がろうと片膝を立てた瞬間、あたしは片目が背中をこちらに向けていることに気がついた。
(この体勢は、まずいっ!)
尻尾を振るう攻撃が来る。今までの経験からそれがわかった。
慌てて何とか立ち上がる。そして、なんとか盾を構え攻撃に備えることができた。その直後…
ぶぅんっ
尻尾が…丸太どころか木の幹ほどの太さがある片目の尻尾が視界の左から飛んできた。
がぁんっ
あたしのかざした盾が大きな音を立てる。
(くぅぅっ!?)
盾を持つ、治りきっていない右腕に再び激痛が走った。普通のアプトノスのそれとは比較にならない、片目の尻尾を使った攻撃に思わず盾を落としそうになる。あたしは痛みに歯を食いしばりながらなんとか堪えた。
だが…
ぶんっ
今度は視界の右から尻尾が襲ってきた。片目が左から振り抜いた尾をそのまま右から振り戻してきたのだ。今まで戦ってきたアプトノスたちには無い動き。予測していなかったあたしには対応することができなかった。
かんっ
軽い音と共に、あたしの右腕から盾が弾き飛ばされていく。
「あっ!!」
盾を失ってはとても勝負にならない。あたしは反射的に転がっていく盾を追っていた。
体勢を崩す形になってしまったが、ここではそれが幸いした。
ひゅんっ
また尾が風を切る音がした。体で盾を追いながら、あたしは顔だけを片目に向けてその音が何か見ようとする。
左から右。右から左へと往復して薙ぎ払われた片目の尾。それが今度はまっすぐ、頭上に振り上げられている。
(ひえぇっっ!?)
あたしは盾の転がる方へ向けて、思いっきり地面を蹴って跳んだ。
びゅんっ ごぉんっ
三度、風を切る音と、大地を打ちつける音が続けて響いた。
頭上に振り上げられた片目の尾が、そのまま地面に向かって振り下ろされたのだ。
「あっ…あっぶねーっ…」
地面にめり込んだ片目の尾。それを見ながらあたしは安堵のため息をつきながら立ち上がった。
そして、近くに落ちていた盾を拾い上げると片目から距離を取って向き直った。
(こいつ…強い…)
攻撃を仕掛けようとしてからここまで、あたしは何もさせてもらえてない。
攻撃に隙が無かった。
最小限の動きであたしの体勢を崩し、尻尾の三連撃につなげてきた。
(アプトノスの動きじゃないよ、こいつ…)
明らかに戦い慣れしている。まだ新人のハンターだけど、それでもそれくらいはわかった。
体に刻まれた傷は伊達じゃない。
無数の傷は、敵と戦い怪我を負いながらも生き残ってきた証。ついこの間、ハンターになったあたしとでは踏んできた場数が違うはずだ。あたしは、片目に刻まれた傷の意味をようやくわかった。
そして、このままではあたしが勝てないということも。
最初に食らった不意打ちが効いている。
特に右腕のダメージは深刻だ。応急薬を飲んで多少は良くなってしたが、それもさっき尻尾の攻撃を防いだときにまた痛みがぶりかえしてきていた。
(逃げる…?)
今までの狩りでは考えたこともなかったことが頭に浮かぶ。
(依頼の達成を諦めて逃げるというの?)
ハンターにとって、依頼を達成できないまま拠点に帰ることは屈辱以外のなにものではない。しかも、今、あたしが請け負っているのは、ハンターの受けるすべての依頼の中で初級中の初級。もっとも低い難易度である【生肉の入手】の依頼だ。
それに失敗するということは、如何にあたしが駆け出しの新米ハンターだとはいえ、これから先の依頼の受注に影響を与えかねない。
ぎりっ
左手につけた【レザーライトアーム】が音を立てる。悔しさのあまり、あたしはハンターナイフの柄を握り締めていた。
悔しくて…情けなくて胸が張り裂けそうになる。
このまま、負けを覚悟で突っ込もうか? そんな考えが浮かんできた。
【アプトノスに負けて尻尾を丸めて帰ってきたハンター】
そんな汚名を受けるのは嫌だ!
ちゃきっ
ハンターナイフが音を立てた。ナイフを持つ手に力がこもる。
『ぶるぁっ』
それに呼応するかのように、片目が小さく雄叫びを上げた。やつの体にも力がこもってくるのがわかった。
『来るなら来い』
そんな強い意志がその隻眼から伝わってくる。
あたしはそれの目に、その気迫に押されそうになりながらも、痛む右腕を無理やり上げて盾をかざした。
そんなあたしに、片目は低いうなり声を上げつつじりじりと近づいてきた。
その時だ。
『ぶぁ…』
片目の背後から声が聞こえた。弱々しい、消え入りそうな小さな声だった。
『……』
片目の歩みが止まる。その目から戦意が消えていた。片目があたしを見つめたまま後ろに下がっていく。
そのまま下がった先にいたのは、先ほどあたしが斃した親アプトノス。その親アプトノスが、首の傷から血を流しながらも首をもたげ、片目に向かって何かを呼びかけるように鳴いていた。
『るあぁっ…』
親アプトノスの横に並ぶまで退いた片目は、その顔に自らの顔を近づけると鼻と鼻を擦り合せて一声小さく鳴いた。
あたしはその様子をじっと見つめていた。片目からはすでに戦う意志は感じられない。あたしの様子を伺っている気はするが、先ほどのように襲い掛かってくる雰囲気は無い。
すると、片目が親アプトノスの首に噛み付いた。
(あっ…)
驚くあたしの前で、片目は親アプトノスの首を咥えたまま後づさっていく。武器を持ったハンターを…あたしを前にしながら、片目は傷ついた仲間を助けようとしている!
「はぁっ…」
かちゃっ
あたしはハンターナイフを下ろした。
(あーっ、もう…やめやめっ)
そして、そのまま背中のラックにナイフを納め、ふっと体の力を抜いた。その途端、膝がすとんと落ちる。極度の緊張が解けたせいだ。
あたしはそのまま立ち上がることなく、地面に座り込む。もう、すっかり闘る気が失せていた。
ばしゃばしゃっ
やがて、片目たちは子アプトノスが逃げていった川に入っていく。
(怒ってたんだ…仲間を傷つけられて。助けようとしていたんだ…)
二ビン目の応急薬を飲みながら、あたしは川を渡りきり、対岸の林に消えていく二頭を見送った。最後まで片目はあたしを警戒していたが、あたしが武器をしまってからは、仲間を救うことだけに全力を挙げているのが感じられた。
(そりゃあ強いわけだわ…)
片目の【強さ】の理由に、あたしは一人納得していた。
子供を守ろうとする母は強い
家族を守ろうとする父は強い
仲間を守ろうとする長は強い
片目の【強さ】は何かを守ろうとする強さだ。
「負け…たなぁ…」
そう呟きながらも、あたしは不思議と悪い気持ちがしないことに気がついた。片目の体中に刻まれた傷。あれは仲間を守るために受けた傷だったのだ。
素直に【負け】を受け入れている自分がいた。
「ほんと…もう、完敗だわ」
空を見上げてそうあたしは深いため息をついたのだった。
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どうも、アギです~
戦闘シーンが書きたくて。書いてみたくて…ただそれだけで書いております。
すみません、俺得です;;
アプトノスが好きですw ボーン装備と同じくらい…いや、ボーン装備の3割くらい好きですw
まあ、アプトノスに限らず、ポポですとか、ケルビとかモスとか…モンハンの名脇役、人畜無害の草食獣たちが好きですw
人を襲う凶悪なモンスターだけではなく、こういった草食獣たちも細かく設定、描写されているところが、モンスターハンターというゲームの魅力のひとつだと思っておりますw
今回、登場させた【片目】こと、【ドスアプトノス】…広いモンハンの世界の中には、こんな手強い個体もいるんじゃないかな~と思って書きましたw
森丘で草を食んでいるアプトノス。好戦的な、仲間を守るためにガンガン闘うヤツがいたらどうなるのか、ってのを想像しながら書いてみましたw
ごめんなさいsusuさんw わたしの【書きたい欲】の犠牲になっていただきましたw
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暗い。
何も見えない。
あたしの目の前は真っ暗だった。
(あたしは何をしていたのだろう?)
ふと、そんな考えが頭に浮かんだ。
(ここは何処だろう? どうしてこうなったんだろう?)
続けて自問してみる。でも、何がなんだか分からなかった。
でも、しばらくすると真っ暗な闇の中で、【暗さ】とは違う感覚がしてきた。
それは【痛み】だ。
痛い。
腕が…頭が痛い。
あたしの腕が、頭がひどく痛む。
(どうしてこんなに痛いんだろう…?)
ぼんやりと、霞がかかったような感覚。だが、腕と頭の痛みが、徐々にではあるが、あたしの頭を、思考をはっきりとさせ始めた。
(腕…頭……何かにぶつけたのかなぁ…)
ようやく頭が働いてきた。
(あたし、何をしてたんだっけ?)
未だぼんやりとした頭を振り絞って記憶を呼び起こそうとする。
まず頭に浮かんできたのは、草食獣【アプトノス】との戦いの様子だ。
あたしに斬られ、突かれ…傷だらけになりながらも必死に抵抗するアプトノスの姿が浮かぶ。
(あたし…狩りしてたんだぁ…)
やがて、記憶の中のアプトノスは力尽きて斃れ、あたしはとどめを刺すべく【ハンターナイフ】を急所である首の血管に当てていた。
(アプトノスにとどめを刺そうとして…………………って、ああっ!?)
思い出した。
アプトノスにとどめを刺そうとしたあたしは、突然、何か激しい衝撃を受けて弾き飛ばされたのだと。
ここは狩り場だ。悠長に寝ている場合じゃない!
瞬時に意識が覚醒する。
がばっ
あたしは一気に体を起こした。
「うっ…」
その途端、盾を持つ右腕と後頭部に激痛が走って、あたしは小さくうめき声を上げた。
(やられた。けど、いったい何に…)
ハンターナイフを持ったままの左手で右腕を押さえながら、あたしは立ち上がろうと顔を見上げた。
(あれっ…暗い?)
意識は覚醒したはずだった。
だというにのに、あたしの視界は未だ闇に覆われていた。
(さっきまで昼だったはず…まさか夜まで気を失っていたっ!?)
そう思い、周りをよく見ようと左手で目をこすって再び正面を見直した。
その瞬間だった。
「…うそっ!?」
思わず悲鳴が口から出た。
あたしの視界が闇に覆われていた理由がようやくわかったのだ。
あたしの見上げた空を、後ろ脚二本で立ち上がった【何か】がすべて覆っていたのだ。
ゆらっ
その【何か】の影が左右に揺れた。
(まずいっ!!)
あたしの中の狩人としての本能が危険を告げる。
あたしは慌てて立ち上がると、その【何か】から必死に逃げようとした。
激しく痛む右腕と、ぼやけた頭。そんな状態でそいつの影から抜け出せたのは奇跡に近い。
そして、あたしがそいつの影から抜け出した直後…
ずんっ
…という重い音と共に、それまであたしがいた場所を、そいつの巨体が押し潰していた。衝撃と共に、砂煙が上がり、一瞬でそいつの姿を覆い隠した。
(お、大きい…)
まさに巨体だ。地面に体を叩きつけたそいつは、さっきあたしが斃した
アプトノスの二周りは大きいように思われる。しかし、なんとかそいつの姿を確認しようとしたあたしの視界は、巻き上がった砂煙ですべて覆われてしまった。
(けほっ…けっ、煙で前が…)
砂煙はまだ晴れない。衝撃で巻き上げられた砂煙はまるで煙幕だ。【けむり玉】を焚いたときのように、煙があたしの視界を遮る。
(いったいなんなの!?)
あたしはなんとか状況を把握しようとした。だが、頭の中がぐちゃぐちゃだ。
ミナガルデの街で修行中の頃、本で読んだり先輩ハンターさんたちから話を聞いたりと、あたしはいろいろと狩りに関する知識を得てきた。
あたしが今狩りをしている【シルトン丘陵】に生息するモンスターについては、そのほぼすべてを…名前や特徴、繰り出してくる攻撃に至るまで知っている。いや、知っていたはずだ。
あたしはこいつを知らない。
大きさは…立ち上がった体の長さが7、8mはあった。その足元に長い尾が見えたことから、標準的な怪鳥【イャンクック】よりもその体は大きい。おそらく頭から尾の先端まで、全長は10m以上あるだろう。
(飛竜種?…でも、、翼らしきものは見えなかった…)
盾を構えて周囲を警戒する。
煙はまだ晴れていない。だが、煙の向こうにいるであろう【何か】から攻撃が来る気配は無い。
あたしはハンターナイフを一度背中のラックにしまうと、左手で腰のポーチを探った。片手剣はその特性として、武器を構えたままでもアイテムを使うことができる。だが、アイテムを取り出す右腕を痛めていたあたしは武器を一度納めるしかなかった。
(まずはこの右腕の痛みをなんとかしなきゃ…)
ポーチの中には、支給品として村から持ってきた【応急薬】が3本入っている。あたしはそのうちの1本を取り出すと、煙の向こうを警戒しながら応急薬のビンを持ち上げ、コルクの栓を歯で咥えて開けた。
ぶっ
…とコルク栓を吹き出すと、あたしは応急薬の緑色の液体を一息に飲み干した。
応急薬は体内の新陳代謝を促進し傷の治りを良くしてくれる。そして、それと同時に傷の痛みを麻痺させてくれる効果がある。しかも、その効果は即効性だ。
飲んですぐ、右腕の痛みが和らいだ。まだ完全に痛みが消えたわけではないが、なんとか盾を構えることはできそうだ。
…と、視界を覆っていた土煙が薄くなってきた。ようやく、向こうにいる【何か】がその姿を現し始める。
(ようやく見えて……えっ!?)
煙が晴れる。
そして、その向こうにいた【何か】を確認したあたしは、思わず唖然としてしまった。
煙の晴れた向こう側にいたもの。それは、一頭の【アプトノス】だったのだ。
そのアプトノスは、斃れた親アプトノスとあたしの間に位置を取り、頭をあたしの方に向け四肢を踏ん張り警戒の姿勢をとっている。
(うそでしょ…アプトノスがあんな強烈な一撃を…)
そう思いながら、あたしは目の前に現れたアプトノスを観察し始めた。
まず目を引いたのはその巨体だ。正面から見るアプトノスは、先ほどの親アプトノスの二周りは大きい。さっき一瞬見た立ち上がった姿から推測したとおり、全長は10m以上あるだろう。それはこの狩り場【森と丘】や【沼地】と呼ばれる地域に生息する毒怪鳥【ゲリョス】に匹敵する。
(やっぱり大きい…本当にこいつ、アプトノスなの?)
思わずそんなことを考えてしまう。だが、サイズこそ大振りだが、見た感じはアプトノス以外には見えない。
(それにこいつ…)
大きさの他にもう一点、あたしの目を引くことがあった。
(こいつ…なんでこんなに…)
「傷だらけなんだろう?」
その異形に、あたしは思わずそう口に出していた。
アプトノスの体の表面。そこには、そのすべてを覆うのではないかと思うほどの傷が刻まれている。
ハンターの武器で斬られたのか、あるいはモンスターの爪でひっかかれたのか。無数の切り傷の跡。
何か強い衝撃を受けてらしい割れた鱗。
おそらく高熱を浴びたのだろう。引きつり今にも破れてしまいそうな皮。
右の目などは、固く閉じられたまぶたの上に鋭い何かで切られたような筋が通っている。
(片目…)
あたしはアプトノスの残った左の目を見ながら腰を落とし、体勢を整え直した。
『ごあぁっ』
そのアプトノス――【片目】は、あたしの動きをじっと見ながら低いうなり声を上げた。
その声は、アプトノスとは思えない、威圧的なものだった。
左目から送られる視線。それには明らかな敵意が込められている。
(なに、こいつ…!?)
じりっ
足元の土が音を立てた。
片目の発する眼光に射すくめられたかのように…あたしの足が勝手に後ずさりしたのだ。
(そんな…いくらなんでも…いくらなんでも、アプトノスに怯えているというの!?)
今まで…そう、今の今まで、あたしはこんな気持ちにさせられることはなかった。
テロス密林のジャングルで雌火竜【リオレイア】に追い掛け回されたときも、シルクォーレの森で雄火竜【リオレウス】と対峙したときも、怖かった…死の危険を感じたことはあった。恐怖で体が動かなくなることも体験した。
だけど、こいつは敵意だけだ。敵意を持った瞳だけで…睨まれただけで気圧される。そんなことは今まで無かったのだ。
「あっ…あたしだってハンターの端くれ! なめないでよっ!」
じゃきっ
あたしは腹の底から声を出すと、ハンターナイフを抜き放った。
しかし、その瞬間…
『ごああぁぁぁぁぁっっ!!』
片目が雄叫びを上げた。口を大きく開き、全身を震わせて放った渾身の叫びだ。その声量、音圧たるや、リオレウスにも匹敵する、強烈なものだった。
「うわぁぁぁぁっ!?」
完全に意表を突かれた。
リオレウスの咆哮を間近で聞いたときと同じだ。耳を劈くほどの爆音に、あたしは堪えきれずに両手で耳を抑えてしゃがみこむ。
【バインドボイス】
聞く者の魂を揺さぶり体を怯ませ拘束する野生の雄叫びだ。
モンスターの咆哮には聞く者の身動きを封じる効果を持つものがある。リオレウスやリオレイアなどの飛竜種。【ババコンガ】や【ドドブランゴ】といった牙獣種などの咆哮がそれだ。
心の奥底に眠る生存本能を呼び起こし、無意識に守りの姿勢を取らせてしまう。
それをまさかアプトノスが放とうとは!?
「くぅっ…ちっきしょーっ!」
雄叫びの力が消え、ようやく体の硬直が収まると、あたしはハンターナイフを構え直して片目に向き直った。そして、攻撃を始めようと気合を入れ直すべく叫ぼうとした。
「よくもやった…なぁっ!?」
だが、その叫びは気合から驚きのものへと変わってしまった。
がつっ
頭突きが来た。いや、普通のアプトノスが繰り出す助走を伴った頭突きというよりは、勢いをつけずに、頭だけをこちらに押し出してきたような一撃だった。
それでも、頭部だけであたしの上半身がすっぽりと収まるくらいの大きさだ。
その頭に押し出され、あたしは尻餅をつく形で後ろに倒れ込んでしまった。
「あいたっ!?」
ダメージはほとんどない。体勢を崩されただけだ。
「こ、このぉっ! ばかにしてぇっ!!…って、おおおおっ!?」
起き上がろうと片膝を立てた瞬間、あたしは片目が背中をこちらに向けていることに気がついた。
(この体勢は、まずいっ!)
尻尾を振るう攻撃が来る。今までの経験からそれがわかった。
慌てて何とか立ち上がる。そして、なんとか盾を構え攻撃に備えることができた。その直後…
ぶぅんっ
尻尾が…丸太どころか木の幹ほどの太さがある片目の尻尾が視界の左から飛んできた。
がぁんっ
あたしのかざした盾が大きな音を立てる。
(くぅぅっ!?)
盾を持つ、治りきっていない右腕に再び激痛が走った。普通のアプトノスのそれとは比較にならない、片目の尻尾を使った攻撃に思わず盾を落としそうになる。あたしは痛みに歯を食いしばりながらなんとか堪えた。
だが…
ぶんっ
今度は視界の右から尻尾が襲ってきた。片目が左から振り抜いた尾をそのまま右から振り戻してきたのだ。今まで戦ってきたアプトノスたちには無い動き。予測していなかったあたしには対応することができなかった。
かんっ
軽い音と共に、あたしの右腕から盾が弾き飛ばされていく。
「あっ!!」
盾を失ってはとても勝負にならない。あたしは反射的に転がっていく盾を追っていた。
体勢を崩す形になってしまったが、ここではそれが幸いした。
ひゅんっ
また尾が風を切る音がした。体で盾を追いながら、あたしは顔だけを片目に向けてその音が何か見ようとする。
左から右。右から左へと往復して薙ぎ払われた片目の尾。それが今度はまっすぐ、頭上に振り上げられている。
(ひえぇっっ!?)
あたしは盾の転がる方へ向けて、思いっきり地面を蹴って跳んだ。
びゅんっ ごぉんっ
三度、風を切る音と、大地を打ちつける音が続けて響いた。
頭上に振り上げられた片目の尾が、そのまま地面に向かって振り下ろされたのだ。
「あっ…あっぶねーっ…」
地面にめり込んだ片目の尾。それを見ながらあたしは安堵のため息をつきながら立ち上がった。
そして、近くに落ちていた盾を拾い上げると片目から距離を取って向き直った。
(こいつ…強い…)
攻撃を仕掛けようとしてからここまで、あたしは何もさせてもらえてない。
攻撃に隙が無かった。
最小限の動きであたしの体勢を崩し、尻尾の三連撃につなげてきた。
(アプトノスの動きじゃないよ、こいつ…)
明らかに戦い慣れしている。まだ新人のハンターだけど、それでもそれくらいはわかった。
体に刻まれた傷は伊達じゃない。
無数の傷は、敵と戦い怪我を負いながらも生き残ってきた証。ついこの間、ハンターになったあたしとでは踏んできた場数が違うはずだ。あたしは、片目に刻まれた傷の意味をようやくわかった。
そして、このままではあたしが勝てないということも。
最初に食らった不意打ちが効いている。
特に右腕のダメージは深刻だ。応急薬を飲んで多少は良くなってしたが、それもさっき尻尾の攻撃を防いだときにまた痛みがぶりかえしてきていた。
(逃げる…?)
今までの狩りでは考えたこともなかったことが頭に浮かぶ。
(依頼の達成を諦めて逃げるというの?)
ハンターにとって、依頼を達成できないまま拠点に帰ることは屈辱以外のなにものではない。しかも、今、あたしが請け負っているのは、ハンターの受けるすべての依頼の中で初級中の初級。もっとも低い難易度である【生肉の入手】の依頼だ。
それに失敗するということは、如何にあたしが駆け出しの新米ハンターだとはいえ、これから先の依頼の受注に影響を与えかねない。
ぎりっ
左手につけた【レザーライトアーム】が音を立てる。悔しさのあまり、あたしはハンターナイフの柄を握り締めていた。
悔しくて…情けなくて胸が張り裂けそうになる。
このまま、負けを覚悟で突っ込もうか? そんな考えが浮かんできた。
【アプトノスに負けて尻尾を丸めて帰ってきたハンター】
そんな汚名を受けるのは嫌だ!
ちゃきっ
ハンターナイフが音を立てた。ナイフを持つ手に力がこもる。
『ぶるぁっ』
それに呼応するかのように、片目が小さく雄叫びを上げた。やつの体にも力がこもってくるのがわかった。
『来るなら来い』
そんな強い意志がその隻眼から伝わってくる。
あたしはそれの目に、その気迫に押されそうになりながらも、痛む右腕を無理やり上げて盾をかざした。
そんなあたしに、片目は低いうなり声を上げつつじりじりと近づいてきた。
その時だ。
『ぶぁ…』
片目の背後から声が聞こえた。弱々しい、消え入りそうな小さな声だった。
『……』
片目の歩みが止まる。その目から戦意が消えていた。片目があたしを見つめたまま後ろに下がっていく。
そのまま下がった先にいたのは、先ほどあたしが斃した親アプトノス。その親アプトノスが、首の傷から血を流しながらも首をもたげ、片目に向かって何かを呼びかけるように鳴いていた。
『るあぁっ…』
親アプトノスの横に並ぶまで退いた片目は、その顔に自らの顔を近づけると鼻と鼻を擦り合せて一声小さく鳴いた。
あたしはその様子をじっと見つめていた。片目からはすでに戦う意志は感じられない。あたしの様子を伺っている気はするが、先ほどのように襲い掛かってくる雰囲気は無い。
すると、片目が親アプトノスの首に噛み付いた。
(あっ…)
驚くあたしの前で、片目は親アプトノスの首を咥えたまま後づさっていく。武器を持ったハンターを…あたしを前にしながら、片目は傷ついた仲間を助けようとしている!
「はぁっ…」
かちゃっ
あたしはハンターナイフを下ろした。
(あーっ、もう…やめやめっ)
そして、そのまま背中のラックにナイフを納め、ふっと体の力を抜いた。その途端、膝がすとんと落ちる。極度の緊張が解けたせいだ。
あたしはそのまま立ち上がることなく、地面に座り込む。もう、すっかり闘る気が失せていた。
ばしゃばしゃっ
やがて、片目たちは子アプトノスが逃げていった川に入っていく。
(怒ってたんだ…仲間を傷つけられて。助けようとしていたんだ…)
二ビン目の応急薬を飲みながら、あたしは川を渡りきり、対岸の林に消えていく二頭を見送った。最後まで片目はあたしを警戒していたが、あたしが武器をしまってからは、仲間を救うことだけに全力を挙げているのが感じられた。
(そりゃあ強いわけだわ…)
片目の【強さ】の理由に、あたしは一人納得していた。
子供を守ろうとする母は強い
家族を守ろうとする父は強い
仲間を守ろうとする長は強い
片目の【強さ】は何かを守ろうとする強さだ。
「負け…たなぁ…」
そう呟きながらも、あたしは不思議と悪い気持ちがしないことに気がついた。片目の体中に刻まれた傷。あれは仲間を守るために受けた傷だったのだ。
素直に【負け】を受け入れている自分がいた。
「ほんと…もう、完敗だわ」
空を見上げてそうあたしは深いため息をついたのだった。
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どうも、アギです~
戦闘シーンが書きたくて。書いてみたくて…ただそれだけで書いております。
すみません、俺得です;;
アプトノスが好きですw ボーン装備と同じくらい…いや、ボーン装備の3割くらい好きですw
まあ、アプトノスに限らず、ポポですとか、ケルビとかモスとか…モンハンの名脇役、人畜無害の草食獣たちが好きですw
人を襲う凶悪なモンスターだけではなく、こういった草食獣たちも細かく設定、描写されているところが、モンスターハンターというゲームの魅力のひとつだと思っておりますw
今回、登場させた【片目】こと、【ドスアプトノス】…広いモンハンの世界の中には、こんな手強い個体もいるんじゃないかな~と思って書きましたw
森丘で草を食んでいるアプトノス。好戦的な、仲間を守るためにガンガン闘うヤツがいたらどうなるのか、ってのを想像しながら書いてみましたw
ごめんなさいsusuさんw わたしの【書きたい欲】の犠牲になっていただきましたw





