☆竹内街道(葛城市-大阪府) 司馬遼太郎の「ふる里」をゆく 母の実家や泳いだ池 /奈良

 

 

 葛城市から竹内峠を越えて大阪府とつながる竹内街道。峠のふもとにある同市竹内は作家、司馬遼太郎(192396年)にとって、母親の実家があったため幼少時から学生時代まで滞在することの多かったゆかりの地だ。司馬は自著で「『ふる里』という語感から連想する心的風景は、つねにこの村のたたずまいであり、この村をとりまく山河なのである」(「ふるさと」)と回想している。司馬の代表作でもある紀行文集「街道をゆく」に記された足跡をたどって、竹内街道を歩いた。

(11月8日(水)毎日新聞朝刊〈一部抜粋〉)