☆勝手に葛城遺産−六十人講

 

 

當麻寺参道の軒先に年中しめ縄が飾られている家があります。 

 

このしめ縄は、菅原道真を祭った菅原神社(葛城市當麻)で道真の誕生日の7月25日に開かれる「天神講」に供えられたものです。 

 

毎年、くじで二軒選び、古いしめ縄をはずして備えた新しいものに付け替えるという習わしです。しめ縄は厄を払う意味が込められ「家内安全」が守られるとのこと。 

 

「天神講」の正式な名前は、六十人講。60人の近隣住民によって営まれた祭事。近年は40人まで減りましたが、歴史は古く、元禄時代から約400年にわたり継承されてきたとこのと。350年ぐらい前までの帳面も保存されており、天満宮の石灯籠に刻まれた年代からも受け継がれる伝統や知恵を偲ぶことができますね。