今回の旅は11月1日から3日までの3連休。1日の夕方に福岡に行き、3日の夕方に東京へ帰ってくるプラン。滞在日数は2日間。今まで九州に一度も行ったことが無く、なんとなく興味はあったものの、以前にアメトークの「華丸大吉芸人」「福岡芸人」の回を見て、福岡の街の雰囲気とか食べ物とか人の懐っこさとかいいなーって思ってたくらい。だけど、行きたいかと言われれば僕はあまり積極的では無くて、今の僕の旅行先の選定は「クラブがある場所」かつ「クラブが盛り上がっている場所」を前提として決定するので、国内海外含め行きたいところは他にもあるわけで限られた時間とお金を配分する余力が福岡に向かうことは無かった。ただ、同行のM嬢から半強制的に拉致されるというヤクザ的なアプローチを受け、福岡に上陸することとなった。ちなみに、M嬢に言わせると、福岡までの航空券が格安で手に入ったから、「もし時間があれば」「御子柴君が嫌じゃなかったら」一緒に行かない?と誘ったつもりらしい。11月頭までは仕事もプライベートもハード過ぎて、福岡旅の予習をしている暇がなく、「るるぶ」を購入し、仕事の取引先の九州出身者に「どこかおススメは?」と聞くくらいで、明確なプランを立てていなかった。ましてや、クラブに行くつもりもなくて、そもそもクラブが盛り上がっていないと聞いていたから、行く必要は無いと勝手に決めつけていた。11月1日(土) 19時~ 福岡空港→博多天神羽田空港からおおよそ1時間半、19時前に福岡空港に到着、飛行機の中でるるぶを熟読するつもりががっつり寝てしまった。(10/31がハロウィンに相当するため、朝までバカ騒ぎをしていた。)クラブ日記No.159 キモ男(だん)二人のハロウィン・デート 男(だん)×男(だん)エスカレートクラブ日記No.160 虚弱体質の魔法使いと肉体疲労のドラキュラ、平日のハロウィン・イベントに現るクラブ日記No.161 六本木・ハロウィン・ナイト ~ギロチンおじさんとヤリチンおじさん~空港ロビーで寝ぼけマナコのまま、M嬢を探す。格安で航空券が手に入ったにも関わらず、彼女は仕事の都合で一緒に東京を立つことなく、先に現地入りしていた。一般的な感覚では、割と仕事が忙しいブラック企業に自分は勤めてると思ってるんだけど、(平日の泊まりあり・サービス残業土日出勤当たり前)彼女はそれ以上に忙しくて、M嬢に「仕事忙しい?」と言われて「忙しい」なんてとても言えない。この三連休を空けるためにずっと休みなしで働くとも聞いていたし。そんな彼女だから、会った瞬間に疲れているのが目に見えて、肌はカサカサのサメ肌、化粧のノリも悪く、目も白い部分が無いくらい充血している。聞くまでもなく、仕事が忙しいかクスリをやっているかどっちかだろう。一応「だいぶお疲れですね?」と聞くと「大丈夫」とは言うが、心配になる。少しでも仕事のことは忘れてリラックスして欲しいなぁと会う度思うんだけど、実際一緒に居る間にもLINEやら電話やらを時折しており、席を外して、遠くの方で子分を叱りつける姐さんの様子を見てはいつも僕はワナワナと震えている。福岡空港から空港線(地下鉄)に乗り、ホテルをとった「天神駅」までおおよそ10分。初っ端から驚かされたことは空港が都市部にほど近いこと、空港から主要繁華街(天神駅=博多駅)まで10分という近さは相当。地図で見ると、都市の中に埋もれるように福岡空港があり、空港建設の際によくこんな土地が確保できたなと思う。事故が起こったら大事になるなぁとも思う。色々調べてみたら、過密具合や危険性は前から指摘されており、一度事故も起こしている。離陸に失敗した航空機が幹線道路(国道3号)をまたぐ寸前で墜落し、大惨事になりかけ、乗員乗客以外に死傷者が出なかったことは奇跡的と言われている。(Wikipediaより 「福岡空港ガルーダ航空機離陸事故」)その分、利便性は抜群で、国内で唯一地下鉄が乗り入れており、国道も近いため、自動車電車共に使いやすい。ちなみに、国内線の発着数は羽田・関空に次ぐ3番目で特に「東京~福岡」便は1時間に最大で5便もある程のドル箱路線となっている。ちなみに、韓国・中国も近いため「エアプサン」「吉祥航空」などの聞いたことのない航空会社の広告看板をチラホラ見かけました。福岡空港駅から地下鉄に乗る時、早速一杯ひっかけた温水洋一が出迎えてくれる。「うんめもうんめど」・・・博多弁か九州弁なんだろうけど、全然意味分からんばい。「うんめ」は「おいしいもの」という意味かな。誰か教えてください。「神楽酒造」という宮崎の酒蔵。「日本酒」「焼酎」メーカーは日本の中でも西日本に多いし、九州の人はお酒をよく飲むから、至る所で焼酎の看板を見ました。天神駅で降りて、一度ホテルに荷物を置いてから、駅の周りを歩いてみる。 福岡一の繁華街だけあって、人が溢れ活況。地方都市にありがちな閑散とした雰囲気は無く、景気がいい感じが伝わってくる。大きな百貨店がいくつかあり、ブランドものの路面店が並び、呼び込みのお兄ちゃんもにこやかに勧誘している。 屋台があちこちにあり、行列が出来ているところも見かける。屋台にも色々あるようで、 焼鳥のお店や天ぷらのお店など様々。だけど、基本的には、焼鳥・ラーメンがメニューの標準装備で、魚やら鍋物やらその他のメニューが店によって違うようだ。どこに行ったらいいか迷い、M嬢の知り合いに勧められたお店にまずは行ってみることに。お店の名前は「しんきろう」。食べログで住所を調べると・・・福岡県博多区天神1 渡辺通4丁目交差点付近の屋台・・・とある。住所が交差点付近の屋台??そんなばくっとした住所は無いだろう。一応、電話をしてみるが、番号は090から始まる携帯電話。屋台だから固定電話も無く、店主の携帯電話がネット上に掲載されている。店主のおやじが三コールくらいで威勢良く出て、場所はどこかと尋ねると、「大丸の前たい。 場所、分かると?」博多弁の受け答えに旅行気分を感じる。とりあえず、大丸前に来てみると、ずらりと屋台が集まっている。 その中の一軒を訪ねると小さい店に10人以上の人が肩を寄せ合っていた。「さっき電話した御子柴です」と言うと、既に割とぎゅうぎゅうだったお客をさらにかき分けて2人分の席を作ってくれた。何を飲むかと聞かれ、本当ならアルコールを飲まなきゃいけないんだろうど、僕もM嬢も酒は飲まないのでウーロン茶を注文すると、顔をしかめながら「飲まんと?」って言われた。酒を飲まない下戸には厳しい街だ。 つきだしにモツ酢 (福岡では定番っぽい)、お任せで焼き鳥を数本と名物の豚足を注文。モツ酢は味が濃く若干しょっぱい。これは福岡の食べ物の共通項。特に屋台で出されるものはお酒のアテになるものだから、きっと好まれる味付けなんだろう。焼鳥は塩味の普通のものだが、下に敷かれたキャベツが嬉しい。写真は豚軟骨とネギマ。この、敷かれたキャベツも福岡の食べ物にはよく見られる光景となった。店内の雰囲気は良く、適度に店主がお客に話しかけてくれたりして和やかなムード。店主とお客が会話しているのを聞いていると、なんとなく屋台の事情が分かってくる。・中洲の屋台と俺たちは格が違う。※次の日に中洲の屋台にも行ってみたけど、こちらはやーさんが絡んでる感じがしたので、そういう意味で違うって言いたかったんじゃないかと思う。・観光客が多い。※僕なんかは肩身が狭い思いだが、観光客が冷やかしで屋台を何軒かハシゴをされるのを嫌がってるみたい。しっかりと地元の人が通い詰める屋台を目指してるような感じ。・お店は朝の3時まで。※僕らが行ったのは午後の9時頃。屋台はまだまだこれから。一軒だけではもの足りず、もう一軒行こうとM嬢と話していたので、食べ物もそんなに食べないでいたが、おやじさんの冷やかし許すまじといった話を聞き、申し訳程度に長浜ラーメンを注文。皆お客さんは帰る前にこれを注文していたし、このラーメンだけを食べに来てた青年もいたから、どんなものかと福岡上陸初ラーメン。臭みがなく、見た目に反してあっさり。意外。コッテリとしたトンコツ味が好きな僕には物足りなかったが、まだまだ色々と食べたかったから十分だと思う。味がどうのこうのってよりも、ラーメンを作る時の手際の良さが何よりも見もの。お会計は2人で3000円くらい。お酒飲んでないからこんなもんでしょう。博多の夜は22時にして、宵の口。福岡はまだまだ美味しいものがある。僕たちは次のお店を目指して博多・天神を歩きながら、二軒目の屋台へと向かうのでした。【しんきろう】住所:福岡県福岡市中央区天神1渡辺通4丁目交差点付近の屋台営業時間:19:00~27:00(月曜定休・金土祝前日は27:30まで)電話番号:090-3323-4785
御子柴清麿のクラブ放浪記
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