だんだんマニアックな感じになってきてしまいましたが、しばしおつきあいを。
今回は「RAW現像ソフト」の比較を行います。
現在入手出来るものの中でもメジャーなソフトで行ってみたいと思います。
検証の対象は以下の9種。
私は普段は、Adobe Photoshop CS5に付属しているCameraRAWを使用して現像を行っているのですが、
今回はその見直しも含めての検証です。
①PhotoShop CS5 CameraRAW ver6.6.0(Adobe) ・・・・・・・・・製品版134,000円(アップグレード版46,000円)
②PhotoShop Elements10 CameraRAW ver6.4.1(Adobe)・・・・製品版13,800円(アップグレード版98,000円)
③PhotoShop Lightroom3 (Adobe) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・製品版33,600円(アップグレード版11,340円)
④SILKYPIX Developer Studio 3(市川ソフトラボラトリ)・ ・・・現行製品ではないため金額不明
⑤SILKYPIX Developer Studio 4(市川ソフトラボラトリ ) ・・・パッケージ版33,000円(アップグレード版27,000円)
⑥Canon Digital Photo Professional 3.5.1 (Canon)・・・・・・・・・Canonカメラ付属ソフト
⑦Apple Aperture3.1 (Apple) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6,900円
⑧Apple iPhoto 7.1.5 (Apple) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・MacOS付属ソフト
⑨GIMP 2.6.1・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(フリーソフト)
おそらく、被写体によって結果が変わってくると思うので、室内の写真と晴天時の屋外での写真を比較してみます。(晴天時のサンプル検証は次回)
今回の検証では、ハイライトの処理とノイズの出方に注目したテストを行うため、室内の写真をサンプル写真としました。
■室内写真の全体的な印象比較
すべてRAWで撮影したものを、各ソフトを使用し、そのまま現像しています。
【書き出し条件】
等倍現像(5616×3744pix)
カラースペースAdobe RGB 1998
ブログ掲載用にリサイズ保存
全体図総評
①~③のAdobe社のソフトはほぼ同じ結果で、ややコントラストが低め。色はプレーンな感じ。
④⑤のSLKYPIXはほぼ同じで、ややコントラストと彩度が低く、黄が強め。
⑥のDPPは若干赤が強め。程よいコントラスト。
⑦⑧のApple社のソフトはほぼ同じ結果。若干明るく、黄が強め。⑧のiPhotoの方が若干色が浅いイメージ
⑨のGIMPはかなり赤が強く、暗めに現像された。
またこの画像では解り辛いが、他社のソフトと違い、ほんの少し(数ピクセル分)画像が歪んで現像された。
広角レンズの湾曲を勝手に補正しているのだろうか。原因不明。
Apple社とGIMPを比較すると、露出が1/2段くらい違う印象を受ける。
【拡大画像 ハイライト部検証】
全体像だけでは、「好みの問題」に、なってしまうので、詳細を比較してみます。
現像したデータを、500%拡大し、キャプチャしています。
ハイライトの検証では、ハイライト部周辺のフリンジの処理やノイズ感などを中心に見て行きます。
ハイライト拡大検証 総評
①~③のAdobe社のソフトはやはり同じ結果。若干ざらつき感が強い。
④SILKYPIX3 ハイライト部の破綻もなく、ノイズも少ない。これは綺麗!
⑤SILKYPIX4 ④に比べ、エッジ部分のフリンジの改善が見られる。④の奥の柱部分に出ているブロックノイズも解消されている。
⑥DPPは粒状感は滑らかだが、ハイライト周辺のフリンジの処理が、シャープを掛けたようになっていて、あまり綺麗ではない。
⑦⑧のApple社のソフトはやはりほぼ同じ結果。が、⑦のApertureの方が若干ブロックノイズが解消されているように見える。
⑨のGIMPハイライト部が完全に破綻。強烈なパープルフリンジが確認出来る。
また背景の部分のシャドー部にはノイズが多数確認出来る。
やはり全体に若干歪んでいるようで、①~⑨の画像はすべて同じ場所を拡大したのだが、数十ピクセルずれてしまっている。
【拡大画像 シャドー部検証】
シャドー部拡大検証 総評
①~③のAdobe社のソフトはやはり同じ結果。若干ざらつき感あり。
④SILKYPIX3 ノイズ感がほとんど無く、綺麗。
⑤SILKYPIX4 ④に比べ、若干エッジ部分の処理方法が異なるようだ。シャープ感が少ないものの、ノウズ感は④より改善されているように見える。
⑥DPPは粒状感はそこそこ滑らかだが、若干トーンジャンプしている感がある。
⑦⑧のApple社のソフトはやはりほぼ同じ結果。が、⑧のiPhotoの方が若干ノイズ感が解消されているように見える。ハイライトと逆なところが興味深い。が、iPhotoではグラデーション部分に若干トーンジャンプが確認できる。
⑨のGIMP滑らかさのかけらも無い画に。暗すぎ、赤過ぎで、ノイズが多い。暗めに現像されているのも影響している可能性があるが、パンチングされた穴の黒と、影になって暗くなっている部分の境目すら確認出来ない。
次回は屋外で撮影した写真での比較を行います。
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