以前、教授宅に、結婚に際してのごあいさつにお邪魔したときのこと。
皆でゴルフの話になった時に、教授夫人が、こんなことを言った。
自分のだんな様(教授)に対し、
「あなたのおかげでゴルフができます、ありがとうございます。」
と。
彼女自身も現役の女医。それ相応の収入がある。
しかし、余暇にゴルフを楽しめるのは、だんなの稼いだお金のおかげだ、と、こう言うのだ。
養ってもらっていること、
お金を定期的に家庭に入れてもらえること、
幸せに暮らせること、
を、すべてだんな様のおかげとし、言葉で感謝の気持ちを伝える。
お金を出してもらって当たり前だという態度が微塵も感じられない彼女の姿を見て、
これこそがあげまんの鏡なのだと思った。
これから結婚する私に、態度で見せてくださった。
これこそが、幸せな夫婦になるためのコツ、
これこそが、あげまんのワザなのだと。
それ以来、わたしも、ことあるごとに「ダーリンちゃんのおかげ、ありがとう」を言うことにしている。
自分が作ったごはんを「美味しい」と言ってくれたとき。
外食をして、おいしかったねと言い合ったとき。
テレビのブラウン管に、失業者が急増して大変な世の中の現状が映し出されたとき。
「ダーリンちゃんのお陰で私はおいしいご飯が食べれて、あったかいおうちにも住めます、嬉しいな、」
そして「ありがとう」と。
一家の大黒柱である男性からすれば、この上なく心地良い言葉はないのではないかと思う今日この頃。
今日もだんな様のお仕事がはかどりますように・・・。