昨日は、ドラクエで障害が発生していました。クエストに出しても、行動力が減らないというバグで、バージョンアップ後になったようで、約3時間ほど、メンテナンスが入りました。そして、お詫びとして、ジェムが500個が配布されるとのこと。なかなかの太っ腹です。

わずか5日間ほどで100万人ダウンロードという凄まじさ。このままいけば、アプリゲームでは今年一番のビッグタイトルとなるのは間違いないでしょう。playストアのレビューを見ると、評価平均は3.9と意外に低いです。ちなみに、クイキンは平均4.3。ただ、ドラクエはレビュー数もすでにかなりの数です。









否定派のレビューを読むと、強制終了やフリーズなどの不具合が多いとのこと。おそらく、機種のスペックが低かったり通信環境が悪いと、起きてしまうのかもしれません。批判記事は、不具合のことと、ガチャ課金、運営の対応の3つが基本。これは、どのアプリゲームでも言われることですねw まあ、ユーザーにとって実質の問題がこの3本柱だからでしょうが。

やはりこれはアプリゲーム産業が成熟していないと共に、ユーザもまたそれに慣れていないからだとも思います。固定型ゲーム機であれば、当然不具合などはありません。それだけ、開発とリリースまでにかなりのプログラム確認を行うからです。今までのゲーム業界の歴史は、この不具合のおこらない固定型ゲーム機であったため、ユーザーもゲームではそれが当然と認識してしまっている人が多いのでしょう。

僕が10年くらい前に仕事を始めた頃、紙媒体からインターネット主流の過渡期でも同様のユーザー心理がありました。たとえば、当時は各企業や個人店がオフィシャルHPというのを作り始めた頃で、WEB上での少しの記述ミスに対して、激しくクレームを入れてくる担当者が、かなり多かったです。つまり、紙ではあり得ないミスなので、WEBとその違いがまだ個々に浸透していなかったわけです。

当然、WEBであろうがミスは駄目なんですが、それを詳細にチェックしていくとなると、レスポンスが悪くなります。WEBの特性というのは、このレスポンスが重要なわけで、それがマイナスになれば、WEBとしての意義が弱まります。

この違いは、新聞を読むか、Yahoo!ニュースを見るかという違いだと認識するのがいいでしょうね。

そして、ゲーム業界も同様に、タイムリーさが求められる時代となりつつあります。スマートフォンの登場で、さらにユーザーはタイムリーにゲームや情報入手が可能となり、さらなるスピード社会の時代が来るのではないでしょうか。今は、まさに社会全体が過渡期であると言えます。

なので、ゲーム業界でも、トラブルありきとまではいかないにしても、WEBにおいてはそのリスクは完全になくなりはしないと考えておくほうが良いのかもしれません。もちろん、トラブルのレベルにもよりますが、徐々にユーザー心理と共に業界も今後成長していくのではないでしょうか。

今後、ゲーム会社がスマートフォンビジネスを柱として成長していけば、こういったトラブルも少なくなると予想します。人材や資金などの面から、まだまだアプリゲームの部署レベルが低いからです。逆にトラブルやミスが多いゲームほど、その会社の成熟度を判断できる一つの材料だとも思います。もちろん、企業レベルに依存する部分も多いでしょうが、その部署に対して、どれだけの会社が力を入れているかでトラブルやサポートは軽減されるからです。

飲食店などに喩えるとと、「やたらと注文を間違えるスタッフや料理が遅い店」と「社員教育が行き届いている店」が極端にいえば2種類あります。大型チェーン店だからといって良いとは限らず、規模とは関係なくまちまちです。しかし、そのお店で長くビジネスをしていこうと考える経営者であれば、必然とスタッフのレベルは高いわけです。名前だけや立地、安さで商売しているお店だと、仮に大型店であってもレベルは低いわけです。これは、以前にも書いた新規とリピーター狙いのビジネスかでも変わってきますが、時代の流れはサービス重視のリピーター重視傾向にあります。少子高齢化なので、顧客自体が減少しているからです。

喩えが長くなりましたが、こういった各業界のビジネスモデルのバージョンアップに各企業が対応できるかどうかも、今後の命運を分けると思います。しかし、結局の所、その商売に理念があるかどうかだとも僕は思うのです。

松下幸之助の言葉に下記が、ちょっと長いですw

1,商売は世の為人の為の奉仕にて、利益はその当然の報酬なり。
2,お客様をじろじろ見るべからず。うるさくつきまとうべからず。
3,店の大小よりも場所の良否、場所の良否よりも品の如何。
4,棚立上手は商売下手。小さい店でゴタゴタしている方が却ってよい場合あり。
5,取引先は皆親類にせよ。これに同情を持って貰うか否かで店の興廃の岐るゝ処。
6,売る前のお世辞より売った後の奉仕、これこそ永久の客を作る。
7,お客様の小言は神の声と思って何事も喜んで受け入れよ。
8,資金の少なきを憂うる勿れ。信用の足らざるを憂うべし。
9,仕入れは簡単にせよ。安心してできる簡単な仕入れは繁盛の因と知るべし。
10,百円のお客様よりは一円のお客様が店を繁盛させる基と知るべし。
11,無理に売るな。客の好むものを売るな。客の為になるものを売れ
12,資金の廻転を多くせよ。百円の資金も十回廻せば千円となる。
13,品物の取換えや返品に来られた場合は、売った時よりも一層気持ちよく接せよ。
14,お客の前で店員小僧をしかる位お客を追払う妙手段はない。
15,良き品を売ることは善なり。良き品を広告して多く売ることは更に善なり。
16,自分の行う販売がなければ社会は運転しないという自信を持て。そして丈に大なる責任を感ぜよ。
17,仕入先に親切にせよ。そして正当な要求は遠慮なく云え。
18,紙一枚でも景品はお客様を喜ばせるものだ。付けて上げるものゝない時は笑顔を景品にせよ。
19,店のために働くことが同時に店員のためになるよう、待遇その他通常の方法を講ずべし。
20,絶えず美しい陳列でお客様の足を集めることも一案。
21,紙一枚でも無駄にすることはそれだけ商品の値段を高くする。
22,品切は店の不注意。お詫びして後「早速取り寄せてお届けします」とお客の住所を伺うべきである。
23,正礼を守れ!値引きは却って気持ちを悪くする位が落ちだ。
24,子供は福の神・・・・子供連れのお客、子供が使に来ての買物には特に注意せよ。
25,常に考えよ、今日の損益を。今日の損益を明らかにしないでは寝に就かぬ習慣にせよ。
26,「あの店の品だから」と信用し、誇りにされるようになれ。
27,御用聞きは何か一、二の品物なり、商品の広告ビラなり持って歩け。
28,店先を賑やかにせよ。元気よく立ち働け。活気ある店に客集まる。
29,毎日の新聞の広告は一通り目を通して置け。注文されて知らぬようでは商人の恥と知るべし。
30,商人に好況不況はない、何れにしても儲けなければならぬ。


色々と、非常に重みのある言葉ですね。個人的に刺激のあったのを赤字にしてみました。