あの日
ふらふら遅刻して登校したから みんなより遅れて聞かされた悪い知らせ
授業も夜間の塾もうわの空で 池袋の人混みの中、煙草に火をつけた制服の女の子
満員電車で無礼な大人に『お前が死ね』と言い放ち
地元の駅で偶然帰宅が重なった父の顔を見るなり うわっと泣いて飛びついた
驚いて慰めてくれた父も もういない
あれから20数年、あの娘の分まで恋をするんだ 仕事するんだって生きてきて まだ生きている
情けない大人になった現状でも 折れてはならない
もっとたくさん楽しませなくちゃいけないから
天国のあの娘が退屈することのないように
