母親が毒親でも、おじいちゃんおばあちゃんがいい人とか漫画の中だけの話。
毒親育てた親なんざさらなる毒親に過ぎず救いがないのが現実にある話。
渡る世間は鬼ばかりなり
泣き叫び逃げまどい
目の前に現れる大人もまた鬼。
誰が現れようと鬼の数が増えただけの話。
それが私の生きた厳しい子ども時代でした。
逃げ場や居場所、心の拠り所なんてなかったな。
それでも笑顔を失わずに生きてきた。
するとね、周りの大人たちは言う。
「あなたしっかりしてるわね。ご両親の育て方が良かったのね。」
大きくなってからもこれは良く言われた。
違います。これは私が生きるために仕方なしに身に付けざるを得なかった立ち振舞いに過ぎません。
人格否定の末に出来上がった他者への恐怖からくる自己防衛の礼儀正しさと笑顔です。
親の躾の賜物ではなく、子ども時代の私の唯一の生きる術だっただけ。
毒親は、私の生命力削れはすれど伸ばしてくれる存在ではなかった。
高ストレスを与え、免疫力を低下させ、外敵からも守ってくれぬ親。
子どもを平気で盾にする親。
どんな思いで笑顔で生きてきたか大人達は知る由もない。
2日前実母と用件の電話で会話をした。
隙あらば毒祖母の話をする母。
もう母だと思っていないが、やはり毒親がする毒親の話はキツイものだ。
それをポイポイ私の中に投げ捨てて荷物を軽くしようとする母に憎悪する。
なんじゅうねん、投げ捨てられただろう。
電話を切った途端、気が触れた。
息子にせがまれ実家に行こうとしていたが身体と心が全力で拒絶していた。
それでも早く行きたいと言う息子にブチキレてしまった。
私がキレたいのは息子にではなく実母だった。
こうした時、私はこの数年怒りを然るべき対象である実母と実父に返してきた。
ただ、毒親というのは実に巧妙で、こちらに怒る隙を与えないのだ。
何故なら味方のふりをしているからだ。
だけど結局は味方ではなく、こちらの心的エネルギーを吸いたいだけ吸い、思い通りの反応を得て満足している。この場合話を聴いてもらうなど。
だからこちらは消耗し、聞きたくない話ばかりされてイライラしてくる。
怒り損ねたモヤモヤだけが残り、なんじゅうねん、ぶんの蓄積が爆発する。
私は実家へは帰らなかった。
もう、カウンセラーには精神疾患からの回復のためには親に会うことは避けた方がいいと言われている。
息子は祖父母になついているが私はもう何度も実家に行った後ストレスで異常なブチキレ方をしたり帰宅後に涙が出るほど辛い気持ちになっている。
こんなことって普通はないですよね。
でも普通ではない育てられ方をしているから仕方ないです。
おかげで私も普通の子育て知らずに困ってます。
だから支援センター行ったりカウンセリング受けてる。
そもそも子育てに普通ってないけど、最低限のルールはあるんです。
子どもは親のための人間ゴミ箱でもなければ自己実現の代行役でもないし介護要員でもない。