今、女性のまつ毛が、危機的状態にあるという。マスカラやまつ毛のエクステなどで、まつ毛が短くなったり、スカスカになったりしているというのだ。それを「まつ毛貧毛症」と呼ぶ。果たして、今この記事を読んでいる女性、もしくは自分の家族や娘などのまつ毛がピンチな状態になっていないだろうか? まずはチェック項目でチェックし、重症になる前に、食事対策の方法や治療法などを確認しよう。マユライズ 通販

■まつ毛貧毛性になってない?チェックリスト

自分のまつ毛や娘のまつ毛、次のような状態になっていないだろうか? チェックしてみよう。

・まつ毛が短くてビューラーでうまく立ち上がらない
・まつ毛が細くてマスカラをつけるとすぐダマになってしまう
・まつ毛が少なくてスカスカに見える
・まつ毛がすぐ抜ける
・まつ毛が以前より減った気がする

そして、このような状態になると、どうしても次のことをやってしまいがちだ。

・長さが欲しくてビューラーで無理に伸ばす
・ビューラーで無理に根本から立ち上げる
・スカスカを埋めたいのでマスカラを何度も重ね塗りする
・まつ毛美容液を何度も重ね塗りする
・マスカラはしっかり落とさないと気が済まなく、まつ毛をゴシゴシこすり洗いをしている

これらはすべてまつ毛を弱らせ、抜けやすくするNG行動だ。

■まつ毛貧毛に心当たりがあったらどうすればいい?

このチェックリストやNG行動に多く当てはまった人は、まつ毛貧毛症の可能性がある。

そこで、ケイ・レディースクリニック新宿の院長・川越信隆先生に、まつ毛貧毛症の現状と原因について聞いてみた。

「当院にまつ毛貧毛症で受診される方のうち、半数は加齢によるものですが、残り半数の方は、まつ毛エクステやまつ毛パーマによるダメージが原因です。

まつ毛エクステは、一時的にまつ毛のボリュームが増えたように感じますが、貴重なまつ毛そのものにダメージを与えてしまいます。抜けやすくなる、切れやすくなるなどが起きてきます。まつ毛の毛根は繊細なため、一度抜けるとなかなか生えてきません。従って、よほどまつ毛が丈夫でない限り、エクステは避けましょう」

■自宅でのまつ毛ケア方法

では、自宅において自分でまつ毛ケアを行う場合、どのような方法があるのだろうか。

「前提条件として、健康的なバランスの良い食事、十分で質の良い睡眠が必要です。これは肌や髪の調子を整えるのと同じです。

ちなみに、市販の『まつ毛美容液』などでまつ毛のダメージが回復したり、まつ毛が生えてきたりすることはありません。毛髪の少なめなおじさんが『髪を増やすために高いコンディショナーを買ってみた』と言ったら、ほとんどの方がジョークだと思うでしょう。まつ毛エクステも、それと似た状態ですよ」

■まつ毛貧毛症の治療方法

まつ毛貧毛症は、医療機関において、治療を受けることができる。どのような治療法が取られているのだろうか?

「まつ毛の毛根を直接刺激する、塗り薬があります。一日一回、まつ毛の生え際に塗ります。

たったこれだけで、まつ毛そのものが太く、長くなります。毛根が生きていれば、その場所からもまつ毛が生えてきます。

現在、まつ毛貧毛症の治療を受けられる方はかなり増えてきています。自前のまつ毛が増えるので、見た目の不自然さはありません。毛が伸びるスピードもゆっくりなので、治療したことを人から気づかれることはほとんどないでしょう」

まつ毛の状態が気になる場合には、まつ毛エクステなどはぜひ控えて、自宅ケアや医療機関での治療も考えたい。ちなみにまつ毛貧毛症の治療は、健康保険が適用されない自費診療である。よく考えて、受診するかどうかを選択しよう。

また、娘や親戚の人でまつ毛の状態が気になる場合には、ケア方法を教えてあげてほしい。