フクロウの暑さ対策＿水を飲まないサスケの場合

　フクロウの暑さ対策も普通に水を器から飲んだり、水浴びを自ら好んでする固体であれば安心であり楽なのですが、我が家のサスケ（アフリカワシミミズク ♂）のように水浴びどころか水を飲まない水嫌いの個体は多少注意が必要となります。　水が好きか嫌いか、こればかりはフクロウを飼育をしてみないことには個体の好みは分かりませんが、水が好きであれば霧吹きや如雨露（じょうろ）、あるいはホースに繋げたシャワーなどで水浴びさせることによりクールダウンが可能です。

　逆に水嫌いの場合は直射日光を避ける、風通しを良くする、エアコンを使用するなどフクロウの住環境に注意する以外に対策はないでしょう。　さらにサスケのように水を飲むことさえしない場合は、脱水症にならないように注意が必要となります。

　鳥類は汗で水分を失われることはありませんが、頻繁に行う排泄と常時行う呼吸によって水分は少しずつ体外に出ます。　暑さを感じる時は呼吸も大きく頻繁となり水分の損失も大きくなります。　つまり２４時間ずっと体内の水は減り続け、暑い時期はペースも早くなるのです。

　そこで問題となるのが、水を飲まない個体は餌からしか水分を補給できないということ。　多くの飼育者がフクロウへの給餌を１日１回のですましていますが、それだと給餌直前のフクロウは脱水状態になる可能性があります（もちろん水を飲む個体はこれに当てはまりません）。

　体内の水分は出来るだけ一定に保たれていた方が血液の粘度や血圧の変化が起こらず体調維持にも良いはずですから、サスケの１日の食事は冬場よりも細かく分けて、冬場が２回のところを暑い時期は３回に増やします。　内容は例えばリタイヤマウス１匹＋マウスＬ１匹を一日に与えていたのを、マウスＬを１匹＋マウスＬを１匹＋ホッパー２匹という感じです。

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