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Katsuko: Afresh エイフレッシュのブログ

「お洒落で機能的」をコンセプトににも着物にも合う帽子や雑貨を企画制作。2022年に着物をアップサイクルする「一糸想伝®️」プロジェクトを始動。2021年「着物は時代を物語る」をPOD出版。2024年『イラストでみる平安ファッションの世界』全国書店、書籍販売サイトより発売

12月16日(火)笹屋伊織の女将セミナー ゲスト 高山茶筅師 20代目 谷村丹後氏

「chasenの未来」のお話を拝聴して参りました。

茶道に欠かせない茶筅を室町時代後期から「一子相伝」で受け継がれている芸術家とも

言える茶筅師さんなのですが、笹屋伊織の女将 田丸みゆき同様、お話がとても軽妙で

聞き易くあっという間の1時間でした。また履いてらっしゃったジーンズがとてもお洒落で…素敵な方でした! 

私は、私 エイフレッシュ考案の「一糸想伝®︎」スタイルで、ツーショット頂きました。

今回のコーディネートは、赤地に白・グリーンの小紋柄の一糸想伝に片袖から作ったベレー帽にアンティーク帯締め・薄いベージュにブラウスにブーツを合わせました。

「一子相伝」の技というのは元々秘伝なので、人に見られないように夜中に作業するところが多く、丹後氏ご一家も夜遅くに皆さんで作業されるとか・・・初めて知りました!

元々は口伝なのですが、谷村丹後家には秘伝書のような巻物も残っていて、それをなんと!

お持ちくださり見せていただけました!感謝


茶筅の形もお茶の流派によりいろんな種類があり、上の写真の左側の箱の中がその実物です。

高山地区には現在16軒のお家が茶筅製作をされているのですが、そのうち3軒が古くから続く家系で、「丹後」の名は江戸幕府から将軍家御用達茶筅師として頂いたそうです。幕府だけでなく禁裏仙洞御所や公家、諸大名にも納入されていたプロフェッショナル中のプロフェッショナルな指頭芸術を伝承されている凄い方です。なんといっても創業五百年、日本の芸術は素晴らしい!

ところが、茶筅に使われる淡竹(ハチク)が今、120年に一度の現象で枯れていて、材料不足で大変だそう。またインバウンド需要で余計品薄になり、プラスチックや紙の茶筅まであるとか・・・! 丹後氏は、真竹も代わりに使用しているそうです。淡竹よりも艶があり丈夫だそうですが、節が暴れるのが少し難点らしいです。

竹にもいろんな種類があることもあまり知らなかったので、本当に勉強になりました。

また竹だけでなく、お抹茶も不足していて(インバウンド需要の為)、お抹茶も茶筅も価格が高騰しているそうです。

そんな状況ですが、初心者にも使いやすいという黒竹の茶筅をお持ち頂いていたので、何十年ぶりかに我が家の茶筅も新調したいと1つ購入させて頂きました。お正月に頂こうと大福茶のお抹茶も購入して帰りました。

笹屋伊織の十代目女将(先日、代表取締役に就任された)田丸みゆき様とのスリーショットも頂いたので、最後にご紹介です!