各地でスギ花粉が大量に飛散してますね。
超重症の花粉症患者の私としては、つらいところです。
マスクなしでは外出できません・・・。
今回は、「確定申告書の作り方について」です。
結論から言います。
国税庁のホームページにある「確定申告書等作成コーナー」で作りましょう。
一応申し上げておきますが、私は税務署の手先ではありません(笑)
もちろん、これは無料のソフトです。
最新の税法に基づいていますので、間違える心配がありません。
ややこしい計算は、全て自動でやってくれます。
作成した申告書は、自宅のプリンターで印刷できるようになっています。
印刷したら、管轄の税務署に郵送しましょう。
ただし、注意することがあります。
電子申告(e-tax)はやってはいけません。
電子申告とは、インターネット上で申告書の作成から提出までを完結することです。
確かに、印刷する手間も、郵送する手間も省けます。
税務署も、電子申告をゴリ押ししています。
それだけのメリットが、税務署にとってはあるからですね。
税務署にメリットがあるからこそのゴリ押しなのです。
税務署(国税庁)は、納税者側のメリットとして、以下のように挙げています。
・自宅からネットで申告できる
・添付書類の提出が省略できる(医療費の領収書、給与の源泉徴収票等)
・還付がスピーディー(3週間程度で口座に振り込まれる)
・24時間受付
私には、大したメリットには思えません。
一つずつ見ていきましょう。
・自宅からネットで申告できる
確かに、印刷も郵送も必要ありません。
しかし、電子申告をするには、以下の事前準備が必要です。
・市役所の窓口に行って、住民基本台帳カードを入手し、電子証明書の発行を受ける
・カードを読み込ませる「ICカードリーダライタ」という機器を家電販売店で買う
・これらを自宅のパソコンにつなげる
なんか面倒くさそうですね・・・。
お金も手間もかかります。
もちろん、2年目以降はこの事前準備は必要ありませんが。
・添付書類の提出が省略できる
通常は、
給与や年金の源泉徴収票、医療費の領収書、生命保険・地震保険の控除証明書
などを、紙にのり付けして提出する必要がありますが、この手間は省けます。
しかし、提出を求められたら、いつでも応じなければなりません。
もし無視したら、それが無かったことにされてしまうのです。
例えば、医療費の控除を90万円受けたとします。
つまり、「所得」から90万円差し引いた、ということですね。
税金の額で言えば、約5万円~最大35万円くらいは減らせるわけです。
しかし、
税務署から領収書の提出を求められた時に(3年前の分であっても)、もし紛失してしまっていたら、医療費の控除がなかったことにされてしまうのです。
ですから、電子申告をする場合は、かなりきっちり保管しておく必要があるわけです。
・還付がスピーディー(3週間程度で口座に振り込まれる)
私の経験上、電子申告をしなくても1ヶ月程度で口座に振り込まれます。
つまり、電子申告は1週間くらい早いだけです。
・24時間受付
これに至っては、
???
ですね。
コンビニじゃないんですから。
それを言うなら、郵便ポストだって24時間受付じゃないですか。
ちなみに、郵便の場合、確定申告書は申告期限内の日付印があれば有効です。
今年の場合は本日3月17日が提出期限ですから、
お近くの郵便ポストの最終回収時刻までに投函するか、
郵便局に直接持ち込んで、日付印を押してもらうか、
管轄の税務署のポストに放り込んでしまうか、
いずれかでOKです。
その他、宅急便等で送付した場合は、税務署に到着した日に受付となりますのでご注意下さい。
期限を過ぎてしまうと、「期限後申告」となります。
そうすると、最大で納税額の20%の「無申告加算税」を取られることがありますので、気をつけて下さいね。
こうして見てみると、
電子申告は、確かに多少の手間が省けるというメリットはあります。
面倒くさがり屋の人にとってはいい面もあるかもしれませんね。
しかし、
税務署が納税者だけにメリットを与えることはありません。
電子申告には、隠されたデメリットがあるのです。
それは、電子申告をすると、
あなたの確定申告書の数字が、税務署のパソコンにデータベース化されてしまう
ということです。
結果的にどうなるかというと、
税務調査の対象になりやすくなる
という恐るべきデメリットがあるのです。
税務署は、税金を多く取れそうな人に的を絞って調査をします。
考えてみれば当たり前のことですね。
つまり、あなたの確定申告書の数字が電子申告によってデータベース化されることにより、
前年より売上が増えたとか、この経費がやたら増えたとか、
そういったことが一目で分かるようになってしまう
ということです。
例えば、
「売上が前年より20%増えた事業者」で検索をして、その中から税務調査に入るのを選ぶ
という使い方をされてしまうのです。
紙で申告書を提出すれば、そういったリスクは少なくなります。
だって、紙の申告書の数字をデータベース化するには、
税務署のシステム(パソコン)に手打ちで数字を入力しなければならない
のですから。
それも毎年欠かさずです。
何千万人分の申告書全てを手入力するのは、恐らく不可能でしょう。
だから私は、
国税庁の「確定申告書等作成コーナー」で申告書を作成するところまでやって、
あとは、作った申告書を印刷して郵送する
のをオススメします。
国がゴリ押ししている「電子申告」をこんなに堂々と否定するのは、
正直怖いのですが(笑)
国税庁の「確定申告書等作成コーナー」はこちら↓
https://www.keisan.nta.go.jp/h25/ta_top.htm
本日が平成25年分の確定申告書の提出期限です。
ですが、来年の申告(平成26年分)に向けた準備はすでに始まっています。
早めに準備をした人ほど、大きな節税ができます。
こちらのブログでも、引き続きお役立ち情報を発信していきますので、お楽しみに(^^)