アフガニスタンに学校建設


アフガニスタンに学校建設-学校プロジェクト


松葉屋は2007年から、イランの遊牧民が手織りする草木染めのギャッベを、機能的で美しい生活道具として店で売ってきました。展示会のたびにギャッベファンがふえ、たくさん売れて、売上げをたてることができました。私たちも暮らしのなかで、ギャッベの色、やわらかさ、あたたかさに触れることで日々癒され、元気になっていくのを感じていました。
ギャッベとのつきあいを重ねるうちに、私たちの中でひとつの思いがうまれ、育ってきました。

「癒しと生きる喜びを与えてくれるすばらしい文化、感性ををもつ、この国の子供たちの力になりたい」

ギャッベの選定人であり友人の今井さんが、ギャッベの売り上げの一部でイランの子供たちに毎年文房具を贈っており、私たちもわずかながら協力をしてきました。その子供たちは、イランに暮らすアフガニスタンの難民。いずれは祖国に帰りたいと願っていることを、今井さんから聞いていました。
「祖国へ帰してあげたい」思いが募りました。
でも今、米国の政策が変わり、アフガニスタンの情勢が不安定で治安の悪いこんな時に、彼らをそこへ帰してよいのか。迷いつつ、私たちなりにアフガンのことを調べました。日本からはすでにたくさんの支援活動がつづいており、その甲斐あって、戦闘と干ばつで失われた多くのものが、少しずつ取り戻されつつありました。それは絹織物であったり、果樹栽培だったり。生産が行き渡れば、国も人も明らかに、豊かさを取り戻すことでしょう。祖国で生きるその力が、いずれ大きなうねりとなって、外と内からのマイナスを消して、平和をとりもどす本当の力になるはずです。
この20年間、アフガニスタンの子供たちは鉛筆のかわりに銃をもたされてきました。
そうして大人になってしまった子供たちの、今までとこれからを思うと、子をもつ親として行き場のない怒りを覚えます。
「同じ道をたどらせない」。

ひとつの線を消すために、善光寺・大門町の松葉屋がアフガニスタンのジャララバードに、学校をつくります。学校をつくることで、大門町とアフガニスタンにひかれていた無関心という線が、ひとつ消えてなくなります。
大門町が、ひとつになって願うこと。

アフガニスタンの子供たちがみんな、鉛筆をもって学校に通えるように。

松葉屋家具店  滝澤 善五郎 佳子


 


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新しい家族。

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この数日せわしなく飛び回っていたつばめちゃんにどうやら新しい家族が増えた模様。

今は卵をあたためて赤ちゃんが顔を出すのをじっくり待っているようです。

早く会えるとよいなあ。

あわわ。

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近頃象の鼻に頭をぶつけたり、脛をぶつけたり。
なにかと負傷しているアリーさん。

今日も足の甲を負傷してしょんぼりしていました。
が、しばらくするといつものアリーさんの笑顔が見れてひと安心でした。
よかったよかった。

たくさんの思いとありがとうの気持ち。

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ふと、チャイの販売を始めて今日までどれくらいの方々に飲んでいただいたのかなあ、と思いざくっと計算しました。

その数、1814杯。

この1ヶ月とちょっと。
わたしは〔地球のみんながひとつになるプロジェクト〕を通して、のべ1814人の方に出会いお話しをしているのだなあ、ととても感慨深い気持ちになりました。

たくさんのみなさま。
ほんとうにありがとうございます。

元気をくれる時間。

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朝から予感めいたものがありましたが、思っていた以上に暑い1日でしたね。

太陽の光がジリジリ。頭のてっぺんがこんがりです。

1日の始まりの暑さにぼんやりしていると、お客さまからおまんじゅうをいただきました。
少しひんやりしていて甘さ控えめ、チャイともよく合ってとてもおいしかったです。

おいしいおやつに織り子さん達もすっかり元気です。

やっぱりおやつ、大事ですね。

待ちわびてた日。

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何日か前からずーっと楽しみにしていたもの達が、思いがけず今日ばたばたーと入荷して来ました。

ミニギャッベちゃん達です。

ほんとうにずうーっとわくわくして待っていたので、きれいに並べられたギャッベちゃん達を見て、軽く目眩がしました。
のち、大興奮でふんふんしながら1枚1枚見て、隙をみてはチラチラ覗き見するわたし。

本日ご来店された多くのお客さまもふんふんしながら、とても楽しそうに、幸せそうに1枚1枚丁寧に眺めていらっしゃいました。

ぜひぜひ、たくさんのお客さまのご来店をお待ちしております。

ちょっとずつ、でもつながる輪。

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朝からぽつぽつしてたのが、お昼を過ぎてざーざーの雨に。

そろそろおしまいにしようかな、と思っていたところ織り子さんをスケッチしたいという方がいらっしゃいました。

たくさんのお客さまやアリーさん・ソマイエさんに見守られて、プーランさんをスケッチ。

描き終わったスケッチを見せていただいたのですが、プーランさんのふんわりした衣装の柔らかさや作業中の膝の感じがとてもすてきで印象に残っています。

そしてスケッチ中の雰囲気がなんだかおもしろくて、心地よくてとても良い時間でした。

学校建設のための口座を開設しました

七年に一度の善光寺御開帳も賑わうなか、学校建設についても、少しですがお知らせがあります。

松葉屋では、この期間アフガニスタンのじゅうたん 『ギャッベ 』の売上の一部と、店頭で販売している『チャイ 』の売上、それから募金などをすすめておりますが、より活動を広く、確実なものにするためにも、学校建設費用についての口座を開設いたしました。

このプロジェクトにつきまして、みなさまのご参加がいただけましたら、本当に、ありがたく存じます。


 募金要項

  一口500円でお願いしています。一口から何口でも結構です。

  振込先

   郵便振替 口座記号 00550-9
         口座番号 61018
         加入者名 地球のみんながひとつになるプロジェクト

   しんきん 長野信用金庫 大門町支店
         普通預金 0445834
         口座名義 地球のみんながひとつになるプロジェクト

         *振込手数料はご負担くださいますようお願い申し上げます。

  
まだまだ手探りのことも多いのですが、ひとつひとつ、やっていこうと思います。
ご報告が遅くなってしまったりしてすみません。
これからも、どうぞよろしくお願い申し上げます。

絵本を届ける運動と図書館事業

SVAがジャララバード市に常設している「子供の図書館」には毎日100人もの子供たちがやってくるそうです。親のない子も、経済的に学校に通えない子も含めて、たくさんの絵本を好きなだけ読むことができるのです。ここは子供たちが、子供でいられる場所。山本さんが語る、図書館に通う子供たちの話を2つ。いつも図書館で笑顔を見せているブリクナという12歳の女の子。タラナという詩を澄んだ声で歌います。ある日、彼女が日々食べるための仕事である、ゴミ拾いにいくため、弟の手をひいて図書館をでようとするブリクナを見かけます。その瞬間彼女から笑顔が消え、大人のような険しい表情になるのをみて、声をかけることができなかったこと。
もうひとつ、やせていて、なにもしゃべらないナスルラという6歳の男の子との出会い。もの心つかない
時の両親の死と、伯父の家で近所から残りものをもらいながらその日を暮らす毎日。山本さんは図書館を
訪れるたびに、彼に必ず声をかけるようになり、図書館のスタッフにも、彼に気をとめ、声をかけるよう
に頼みます。ほかの子がしゃべらないナスルラを叩くたび、ナスルラと子供たちを呼び寄せて話し合う。
いつの間にか、彼女が図書館にいくとナスルラは一目散にやってきて、握手を求めるようになったそう。
そんなある日、女性スタッフが涙を浮かべて嬉しそうに、ナスルラがしゃべったと報告にきます。「先生、僕の家にきてください」と。
山本さんのこんなエピソードは、松葉屋の想いをいっそう強くします。
  アフガニスタンに学校建設








SVA提供

1校で200人の子供たちが毎日、学校に通えるようになる。

今年の3月6日、国際協力機構(JICA)の紹介で、シャンティ国際ボランティア会(SVA)を訪ねました。都内にあるSVAの事務所では、大勢のスタッフが時間に追われるように働いていて、ピーンと張りつめた空気が漂っていました。SVAの活動は1980年に別所温泉にある安楽寺の若いお坊さんが、カンボジアの難民キャンプの子供たちに絵本を届けたことがはじまり。母国を追われた子供たちに、夢と希望をもって欲しいという願いから。
今回、学校建設のため私たちがお話を伺ったのは、アフガン担当の山本英里さん。図書館や絵本による地域の文化に根ざした教育支援を、現地で中心になってやってきた人です。アフガンの現状、治安などの様々な質問に明確に答えてくれます。
松葉屋がつくる学校はジャララバード市の周辺を予定。SVAは年間3棟、今まで18棟の学校建設をしてきた実績があり、地元の住人との顔が見えるかかわりから、大きな問題は起こっていないとのこと。学校がつくられてからの運営は教育省にゆだねられ、地域の住民が管理をしていくことになります。学校建設の地域選びは、そういった学校の管理、修理などの維持を住民が積極的にひき受けてくれるところ、学校建設が安全に行えるところ。中でも子供たちの数が多い地域が優先されます。地域選びは学校建設の工程中、一番の時間のかけどころでもあるようです。
松葉屋がつくるのは4教室の学校で、建設費用は650万円(うち耐震鉄筋工事費が200万円、エンジニア、資材・施工・事務管理費、維持・管理ワークショップ等)。若干の管理費以外はすべて建設費用にあてられます。着工は早ければ今年の10月。順調にいけば1年ほどで完成します。学校の入口のプレートに善光寺・大門町と名前が入り、少なくても200人の子供たちが毎日、学校に通えるようになります。



アフガニスタンに学校建設-200人


今、アフガニスタンでは、学校が5000校足りません。